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教会へ

アヤメ マリーゴールド中央地区北部



「つらいかもしれません。でもお母さんの望みを叶えてあげることが一番いいと私は思います。それに助からないと決まったわけじゃないです!教会に逃げ込んで籠城して結界を守ってる間に守備兵の一部を領主邸に戻すことができれば助かりますよ!だから私たちは1秒でも早く籠城できるように教会に向かうことだと思います。」


「そうね・・・・そうよね!ありがとうスズランさん。私、お母様の危機だと思って錯乱するところだったわ。そばにいたのがあなたでよかったわ!急いで教会に行きましょう!」


「はい!」


「あなたたちも教会に向かうわよ!」


守備兵たちに声をかけるパンジーを見てアヤメは申し訳なさでいっぱいになった。


もう一つの大事なことを伝えなかったから。


『家族としての時間を取れなくてごめんなさい。愛してるわ』といった内容を・・・


もし伝えてしまえば再び領主邸へと駆けてしまうだろう。


今回の襲撃を無事乗り切ることができたら必ず伝えよう。


たとえどれだけ恨まれ憎まれようとも・・・・


それが私の最後の務めだと思って。


そう思いアヤメもまた教会へと走り出す。

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