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気持ち

スズラン マリーゴールド中央地区北部



「スズランさん!あなたはお母様を見捨てろというの!?見損なったわ!」


「パンジーさんのお母さんはパンジーさんを守るために決断したんです!もしこのまま魔術結界を破壊されればどうなりますか!?この地を人の住めない地にしてしまえば、たとえ命が助かっても責任を取らされ一族全員で責任を取らないといけなくなりますよ!それを防ぐために自分が犠牲になることを決めたんです!」


「それは!・・・・そうだとしても一緒に逃げてくればよかったじゃない!」


「襲撃のあった理由を考えてください!領主代理のお母さんを排除して指揮系統を破壊することだったはずです!それをわかったからこそ今パンジーさんに託されたんです!そうすれば自分がおとりになって時間を稼ぐことができると思って決めたんです!」


「・・・・あなたは関係ないからそんなことがいえるのよ。私は家族の命がかかってるのよ?何においても助けたいって思うのはおかしいこと!?」


「おかしくないですよ。私だってそうでしたから。」


「えっ・・・・あっ・・・ごめんなさい・・・。」


お父さんが守備兵として10年前の戦いで戦死した時に言っていたこととパンジーさんのお母さんが言っていることがすごく似ている。自分が犠牲になってでも守るという強い意志を感じるのだから。


そして悲しんでいるパンジーさんも昔の自分を見ているようで心苦しかった。


でも言ってあげないといけない。


だってパンジーさんの今の気持ちもパンジーさんのお母さんの気持ちも両方わかるのは私だけだから・・・・。

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