雪解け
スズラン 喫茶店周辺
「ごめんなさい無理行って」
「いえ大丈夫ですよ」
わざわざ友達に話して離れたのだから何か大事な話でもあるんだろうか?
「・・・今までつらく当たってしまってごめんなさい。」
「えっ・・・?」
パンジーさんは頭を下げて謝ってきた。
「実は・・・・・」
パンジーさんは事情を話してくれた。両親のこと、自分と境遇が似てることを話してくれた。
「そうだったんですか・・・・。」
「ごめんなさい・・・あなたは何も悪くないのに・・・・」
パンジーさんはさっきから頭を下げっぱなしだった。
あまり気にしないでほしいな。
「パンジーさん、私全然怒ってないんですよ?」
「うそよそんなの・・・・魔術のことで嫌味を言ったりしたのに」
うん、確かに少し悔しかったけどその理由を聞いたらむしろそうだったのかと思ったくらいだ。
「私が魔術を使えないのは事実だし、謝ってくれたんですから」
「でも・・・・・私の気が済まないのよ」
すごく気にしちゃってる。
むしろこれはそれをなくしちゃった方がいいかも。
「じゃあ私と友達になってくれませんか?」
「と・・・・友達?」
「はい。いろいろ相談しあったりしたいです」
「・・・・あなたってホントいい人ね」
ん?ちょっと苦笑しながら言ってる?
「あの・・・・ひょっとしてあきれてますか?」
「・・・・ちょっとだけね」
クスリと笑いながら言った。
でもこうやっていろいろ考えられる人ってパンジーさんは[思慮深い]なぁと思った。
こうして私はパンジーさんと友達になった。
パンジーの花言葉は思慮深いになります
伏線回収です。