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光のカルマ  作者: K/Q
1/1

プロローグ

「任務完遂。次の指令を待つ」


 通信機に向かってそれだけ言い、レイは夜路を我が家に向かって歩く。


 トンネルに入った頃、後ろから足音が聞こえてきた。明らかにつけられたな。そうは思ったが、レイは歩調を変える事をしない。


「待ちなさい」


 女性の声。それ以上の形容をすることを彼はしない。


 こう言われて、立ち止まる人間がこの世界に何人いるのだろうか。しかし、レイは立ち止まり、振り返る。やはり彼女は銃を構えていた。


「両手を上げて」


 そんなに親切な人間はそういないだろう。だがやはり、レイは両手を上げて、彼女に言われた通りにする。


「仮面をとりなさい」


 これには流石に従えない。


「仮面の信者に、それを言うのは侮辱行為ですよ?」


 レイは独り言のように言った。透き通る声がトンネル内に反響する。


「良いわ。そこを動かないで」


 彼女はそう言って、こちらに近づいてくる。彼女は、手を伸ばすと俺の腕に触れる。


「もう一つだけ。こんなに近づいたら、殺されても文句は言えない」


 レイは彼女の腕を捻り上げ、手刀で眠らせる。


「おやすみ。そしてさようなら」


 レイは羽織っていた黒マントを女性に被せ、その場をあとにした。


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