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4-2 、魔女が死んだ森


「なにこれ、数多すぎ! 敵小さすぎ!」


 光が届かない鬱蒼とした森に、アマミクの声が響く。ミクと私は森の中を走っていた。



 ミクと私は火竜に扉を開けてもらい、瞬時にセダンの森にたどり着いた。その深い森は巨木と歩行を遮る蔦が密生しているので、ミクの大剣をふるうだけの空間が無かった。


 扉から森に入ったとたん、イワシくらいの大きさの、宙に浮いている魚の魔物が、群れをなして襲いかかってきた。


「どう見ても魚なのに、何で飛んでるの?」


 私は噛み付いてくる魚の群れをマントでガードする。


「……くっ。お魚イワシっぽくて美味しそうなのに、日本では魚料理が一杯あるのに! 三枚おろしは得意なのに!」


 私は涙目になり一生懸命走った。背負ったリュックが肩に食い込んで痛いが、貴重な水を置いていくわけにはいかない。

 ミクはただでさえ肌の露出が多いので、あちこち噛まれて痛そうだ。

 私は息があがり足がもつれて地面に派手に転がった。バックの中身が地面にこぼれる。


「うわあ、こぼしたー!」


 私は半べそをかいて荷物をかき集めた。そんな私に容赦なく空魚が襲いかかる。


「もうー!」


 私は手に当たった何かを魚に向かってぶちまけた。それはシューっと音をたて、中の液体が霧となり魔物に降り注ぐ。

 刺激臭のする液体をかけられた魔物が悲鳴をあげた。


『ピギャー!』


 騒動に気が付いたミクが駆け寄ってくる。


「コウ、なによそれ?」

「虫除けスプレー!」


 ラベンダーとアルコールが混じった臭いが辺りに充満して、魚の臭いと合わさり異臭を放つ。

 効果アリと、再び噴射すると、ミクが手から火炎を出した。


「……あっつう!」


 炎はアルコールに引火し、スプレーの先から炎が吹き出す。熱いのと怖いのが合わさって、私は悲鳴をあげた。


「火をつけるなら先に言ってよ!」


 焼かれた魚は地面に落ち、それを見たほかの魚は全員逃げ出した。辺りが突然静寂につつまれ、私はヘナヘナと地面に座り込んだ。


「……怖かった。食べられるかと思った」


 顔は涙でグショグショで、食われかけた恐怖から来る動悸がとまらなかった。指を火傷したようなので、私は水で濡らし軟膏を塗った。


「……痛いよぉ……ヒリヒリするよぉ」

「あれっぽっちの炎で火傷とか脆弱ねー」


 森に入ってから何度も魚に噛まれていたミクの手足は不老不死パワーで既に治っている。


「いいなぁ……ケガが治るのはいいなぁ。私もアレクみたいに治療魔法使えたら良かったな」

「あー魔法ねー、私は燃やせるだけだから、魔法は使えないの、ゴメンねー」

「三の姫は魔法使えないの?」

「うん、必要性を感じないからね」


 ……死なない、汚れない、傷もすぐに治る体真面目にうらやましいです! そのナイスバディだけでもいいからあやかりたい!


 私はミクに向かって両手を合わせ拝んでいると、ミクが虫除けスプレーを手に取った。


「これ吹いたら魚こないんじゃないの?」


 ミクが盛大にスプレーを吹くので、私はくしゃみを連発する。仕返してやろうとスプレーをミクに吹くが、ミクには液が付かなかった。


「……汚れない体の弊害か」


 最強の体は良いことばかりでは無いらしい。私はバックからバンダナを出してスプレーし、ミクの腕に巻いた。


 虫除けスプレーのおかげかあまり魚には襲われなくなったが、猿のような魔物や、植物の魔物がいて、少し歩いては襲われるを繰り返した。

 ミクは宝具をいつもの大剣ではなく、閉所でも扱えるよう小振りの斧に変化させた。

 ミクが攻撃すると魔物は炎に包まれる。そのたびに火事になりそうで私はひやひやした。

 私はマントを水でぬらして片っ端から消火活動に励んだ。

 

「こんなところで煙に巻かれたら死んでしまう!」


 三の姫が無双だったのは砂漠だったからで、こういった狭い場所での炎攻撃は延焼しそうで怖い。


 私はコンパスをみながら東へ、東へと移動する。すると突然視界が開けて閑静な水辺にでた。森の中の静謐な泉……そこは清水が湧いているようで、澄んだ水が木漏れ日にキラキラ輝いている。


「うわぁ、綺麗……」


 ミクも足を止めて風景に見とれていた。


「ねぇ、コウ、何か聞こえる……」


 私も耳を澄ませてみると、どこからか不思議な音楽が聞こえてきた。それは声では無く、弦の音でもない。濡れたグラスのフチを指で触れたような不思議な音だ。

 音が、明確な意思を持って心になだれ込んでくる。


『誰も来ないで、ここに来て、連れてきて……』

 

 それはなぞかけのような不思議なものだった。

 木漏れ日がさしこみ輝く水面は、まるで聖域のような神々しさすら感じる。空気も濃厚で、太古の世界にいるような錯覚を覚えた。


 歌が止まり、辺りが静寂につつまれると、ふたりの周りを無数の空魚が取り囲んでいた。


「ひっ!」


 その数三百匹以上はいるだろう。おびただしい数の魚の魔物を見て、ふたりの顔は蒼白になった。先に動いたのはミクで、大声で私に言った。


「コウ、水に潜って! 私は森ごと全てを焼き払うわ!」


 ミクの体が炎を吹き出し、斧が大剣に変わる。その時、上方向から声が聞こえた。


「岩影に避けて!」

「何? 誰の声?」


 私が辺りを見回していたら、ミクが私の背中のバックをどんと押し、私を岩影に転がした。

 頭を上げると、さっきいた場所には針のように鋭い光の雨が降り注いでいた。その光は空魚を串刺しにして一掃した。

 光の矢が当たった魔物は弾けて消える。


 光の雨の中心に突っ立っているミクは、体から炎を出して燃えていて、その炎は光の針さえも燃やしているように見えた。


 まぶしい光の雨の下、ミクはじっと上を見ていた。

 光の雨は魚だけでなく木々も霧散したので、森には光が差し込み、辺りがとてもよく見えた。

 少し経つと、空から大きな竜が下りて来た。竜の背中には鞍が装備されていて、金髪の男が騎乗している。

 男は竜を地面に伏せさせて、その背中から飛び降りた。


「危ないところだったね、大丈夫?」


 光の中から笑顔で現れたのは、私が何度か夢に見た一の王アマツチだった。


 ……光の冠のような髪、空を映した青い瞳。間違いない、一の王だ、この人はミクの恋人さん! 死に別れていた恋人の、転生後の再会だ!


 ふたりの感動的シーンを期待する私に向かって、アマツチはゆっくりと歩いてきた。


「君は光攻撃のど真ん中にいたけど大丈夫? どっか怪我してない?」


 アマツチはミクの顔を覗き込んだところで、ミクは足を高らかに上げて、踵をその男の頭蓋にめり込ませた。


「ミク!」


 ミクの怪力で男は顔から地面に叩きつけられた。ミクは仁王立ちになって、けっと唾を吐き捨てる。


「何でヘラヘラ笑ってんの? 信じられない! その笑顔で私に話しかけたら殺す! いますぐ殺す! 焼き殺す!」

「ミク……それは蹴る前に言わなきゃだめだよ」


 地面に顔をめり込ませた男は、ムクリと起き上がった。私はハンカチで男の額についた土を落とす。土は払うだけで簡単に落ちた。


「……大丈夫ですか?」


 男は痛そうにうずくまっていたが、しばらくして立ち上がり、アマミクを睨み付けた。ミクが蹴ったのなら、火傷や骨折や中身の破裂くらいおきそうなのに、目の前の男はけろっとしていた。


 ……この人も、ミク並の再生能力あるのね。


 私は突如発生した暴力事件に、困惑しながらふたりを見た。


「……思い出した。こいつ猛獣か、外見に騙されたー、助けて損した」

「あんたなんかに助けられるとかないわー!」


 喧嘩が始まりそうなので、私は慌ててふたりの間に入った。


「ちょっとまって、おちついて! ふたりとも初対面だから! 知り合いなのは前世のヒトだからね?」

「前世?」

「ミクの国には人がいないの、だから、ミクからみたら、あなたはミクが出会ったふたり目の人間なの!」


 それを聞いたアマツチの顔が一瞬真顔になる。


「アスラには、人がいないのか……」

「そう、そうなの、ミクは小鬼の村にいたの。だからあなたと会うのは初めてのはずだわ! 初対面! 知り合いなのは気のせい!」


 私の必死のフォローも空しくミクが言う。


「私、そいつに近づいたらダメ。こいつはメグを泣かせた不埒な輩よ。女にうつつを抜かして国をほったらかして勝手に死ぬし、迷惑極まりないの。見たら叩き潰すのが正解!」

「ミク……叩き潰すって、害虫じゃないんだからさ……」


 ミクは怒っているのか、煌々と燃えていて近付けない。アマツチは燃えている少女を見ても驚くことなく、逆にミクから遠ざけるように、私の手を引いた。


「俺がメグに何したって? 三の姫がひとり暴れて困らせてただけだろ?」

「はぁ? バッカ言ってんじゃないわよ、あんたがあの女にうつつを抜かして泣かせたんでしょ? 私がどれだけメグをなだめたか知ってんの?」

「なんだそれ、知らないね。メグは元からカウズ狙いだっただろ?」


 ……また喧嘩しはじめたー! 恋人じゃないの? このふたり!


 私が混乱していると、男は私の荷物を持って、私の腕をひっぱり竜に乗れとうながす。

 さんざん憧れていた竜が目の前にいるのに愛でている暇は無い。ここにミクを置いていくわけにはいかないのだ。


「あの……ミクも一緒に……」

「なんで? 竜燃えるし、空から落とされるの嫌だし!」

「あ、それミクさんならやりそう」


 私は困ってミクを見た。

 ミクは臨戦態勢のまま、燃える大剣を手にアマツチを見ていた。私は困って、私の荷物を竜に固定しているアマツチの袖を引く。


「あの……ミクをここにおいていくとですね」

「……何?」

「ミクさんこの森を焼き払いながら、王都までいくと思うの……」


 ミクがやりそうだと思ったのか、アマツチは竜の前足の付け根に顔をくっつけてうめいた。


「魔の森でも清浄な空気を生み出す大切な森……豊富な水源……キレイな森、焼かれたら困るよね!」


 私はアマツチの手を引いて、必死でミクのフォローをした。

 アマツチは竜から顔をはずしてしばらく私を見ていた。私の真剣な眼差しに負けたのか、アマツチはクスリと笑う。アマツチはフードに隠れた子どもの頭に手を置いた。


「三の姫、思うところはあるが口論は後でしよう。とりあえず鎮火しろ。そこで泳げば?」


 アマミクは微動だにせず髪を明々と燃え上がらせていた。

 

 ……ダメだ、多分この人が何を言ってもミクは怒る。私がなんとかするしかない。


 私はどうしようか悩んだ。思えばママもたまに怒って、立ったまま数時間動かなくなることがあった。そんな時は……。


「ミ、ミクさん、……アマミク! 私の話を聞いて!」


 私が両手を大きく振って、大きな声で言うと、ミクはチラリと私を見た。


「……私、ミクが好きだよ。ミクがいなかったら、魚に食べられて消化されてたし、絶対ここまでこられなかった! ミクには本当に感謝しているの!」


 アマミクは何も言わなかったが、私の事をじっと見ていた。


「えと、えっとね……ミクが強くて恩人だからってのもあるけど、ミクが美味しそうにご飯食べたり、踊ったりするのを見るのも好きなの」


 ご飯、という言葉にミクの肩が少し動いた。


「砂漠ではあまり味のあるものは食べられなかったけど、セダンは世界の食料庫と言われてるし、今のセダンは海に近いからお塩もあるし海のお魚もとれるよ! 私ミクに何か作るし!」

「……うう……おなかすいた」


 ミクの髪から炎が消えて、色が鈍く鎮火していくのが見てわかる。ミクには泣き落としよりもご飯の話のほうがいいみたいだ。

 私はふと思って、アマツチを見る。


「あの……セダンって食料ありますか? アマミクに何か食べさせて貰えますか?」


 至極真面目に聞いたのに、アマツチは吹き出して腹をかかえて笑った。


「……っ、あるよ、ある。肉も魚も穀物も果物も一通りあるよ」

「よかった、ありがとうございます!」


 私はペコリとお辞儀をし、ミクに向かって手を伸ばす。ミクはしばらくためらっていたが、大きく深呼吸して前に踏み出した。

 私はミクの手を取って熱を確かめた。たいして熱くなかったのでミクの胸に抱きついた。


「ミク、一緒に来てくれる? 私まだミクとお別れしたくないの」


 私がそう言うと、ミクは黙って頷いた。


「…………」

「……なに?」


 ミクが小声で言うので、私は耳を澄ませた。


「……うん、わかった。ちょっと待ってて」


 私は屈んでミクの腕から抜けて、アマツチに向かって言った。


「ミクが、ここを去るなら魂送りをしなきゃって」

「俺の光で焼くと魂残らないんだけど、他にも送るヤツがいるの?」

「えっと……門からここまで、ざっと百体以上は魔物を焼いて来ました」

「うわぁ……」


 アマツチは口の端をひきつらせる。


「実は今、地竜にコンタクト取れないんだよね。一旦城に戻って、地竜に直接やって貰うよ。うちの領地なので任せてください」

「スミマセン、ありがとうございます」


 私はペコリと頭を下げる。

 一の王は清水の沸く泉を見て、フゥとため息をついた。


「……ここも前は魔物も大人しかったらしいよ。最近はどこも魔物の数が増えてきて困ってるんだ」


 私は地下室で見たセダンのモニターを思い出した。一の王は、頻繁に魔物の調査をしているとジーンさんが言っていた。セダンの魔物の事は、この人に任せても大丈夫かもしれない。


「アスラでも何度も魔物に襲われました。これは異常な事なのですか?」

「魔物は昔からいたんだけど、昔は大人しかったよ、最近は群れをなすようになってきたかな、手強くなった」


 いつの間にかミクが私の背後にいて、背中から私に抱きついてきた。ふたりとも背が高いので、挟まれるとちょっと怖い。


「魔物にだって文化や上下関係があるの。群れるのはそのほうが助け合えるからよ。人と同じ」

「まあ姫は魔物寄りかもしれないけど、魔物と人を比べられたくはないな」

「……魔物のほうが信用できる! 人は裏切るし、弱いし、嘘をつくわ!」

「あっつぅ!」


 ミクが声を荒げると髪がパッと燃え上がる。私はミクの腕から抜けて、マントの焦げた所を泉で消した。


「……何でそんなにカリカリしてんだよ、こんな小さな子どもにまで迷惑かけて、俺とケンカしたいの?」

「……ふん」

「あのさ、お前の力は何の為にあるんだ? あの生きにくい土地で、魔物から民を守る為だろうが」

「……アスラに人間はいないもん」


 アマミクの目には涙が浮かんでいた。怒りを通り越して泣いているらしい。アマツチは困って頭をかいた。


 私は泉からダッシュで走ると、勢いをつけてアマツチを突き飛ばした。私の力などたかがしれているので、私がアマツチにぶつかっただけだった。

 アマツチは少しよろけて、ぶつかってきた子どもを転ばないように支えた。


「……何でぶつかって来た?」

「喧嘩はダメ」

「……ん?」


 再会していきなりかかと落としはミクが悪いけど、それだけミクは追い詰められていたって事だ。多分。このふたりの人間関係はさっぱり分からないし、恋人関係では無さそうだけど、それでも死に場所を求めてひとり砂漠を放浪していたアマミクを追い詰めたらダメだ。それを、この人になんと伝えればいいのか。


 私の顔があまりにも必死だったためか、アマツチは私に合わせて屈んでくれた。私はアマツチの耳に手を当てて、小声で言った。


「今アスラに人はいません。ミクは小鬼に育てられて、その小鬼の村もなくなり、ひとりぼっちになりました。それを苦に、ミクは死のうとしていたのです」

「……えっ? 火竜がいるのに?」

「ミクはあまり昔の事を覚えて無いようです。なので、自分が誰かも、名前も、火竜の主人だと言うことさえ知りませんでした。王なのに契約した守護竜の存在を知ること無く、ひとり放浪していたのです」


 アマツチは思わずミクを見る。ミクは肩を抱えて、不安げに周りを見ていた。


「あなたが、ミクの知り合いだと聞いて、あなたに会えばミクは元気になるんじゃないかと連れてきたんです。だから、ミクに意地悪しないでください!」

「……意地悪ってさ、蹴られたのは俺なんだけど」

「……うっ、それは……ごめんなさい」


 私の必死な様子に押されてか、アマツチはボリボリと頭をかいた。


「分かった。三の姫の事は地竜に相談してみよう。ひとまずセダンに行くよ!」

「ありがとう!」


 私はピョンと跳ねてミクの所に駆けていく。アマツチが竜の足元まで移動し、私たちを呼び掛けた。


「飛んでいる間、三の姫は怒らないこと! 出来れば話し掛けないでくれると助かる。あと燃えるな? それが約束出来るならつれていくよ」


 私はアマミクの腕をつかんで、必死にお願いした。


「怒ると翼竜が燃えちゃうし、落ちたら私も竜も死んじゃうからね! 約束出来るよね!」


 ミクは私とアマツチの顔を見比べて、深くため息をつき頷いた。ミクが口から炎を吐くと、髪の色が明るい赤から濃い赤に変わる。私が髪にふれてももう熱くは無かった。

 ミクは私の手をがしっとつかむ。


「あんたとは話さないけどコウとは話すわよ、それはいいわね?」

「ハイハイ。燃えなきゃ何でもいいよ」


 一の王は振り向かずに了承した。

 私の背負っていたリュックはアマツチが竜にくくりつけてくれた。体が軽くなった私を、ミクは小脇に抱えていた。私はてるてる坊主のようなフード付きマントを着ているので荷物を小脇に抱えているようにしか見えない。


 ……米袋じゃないんだからさ。


 私はミクに文句を言おうかと思ったが、ミクの顔が険しいので、抵抗しないで抱っこされていた。

 

 一の王は三の姫が好きと聞いていたのに、実際にふたりを会わせてみたらとーっても仲が悪くて私は生きた心地がしなかった。


 ……嘘だったの? ジーンさん、なんで?


 私はジーンが背中に垂らした髪を思いっきり引っ張りたい気持ちになって、記憶の中のジーンに向けてしかめっつらをした。

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