表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
消えた幼馴染みを探しに異世界転移します  作者: dome
十章(ファリナ2)
131/185

10-7、紙片探索2


 ファリナ王の謁見が突如中止されたらしく、お城には帰路に付く来客が多い。

 私はその人たちとは逆で、謁見室目指して廊下をひとり歩いた。


『王座の裏』


 妃の部屋から見つかった紙片にはそう書いてある。問題は、王座は謁見室にあり、今は各国の王が集まって話をしているので近付けない事だ。


 私はメモを持って、謁見室の前まで来た。

 入口には二人の兵士が立っていて、案の定扉は閉まっていた。


「あれ? もう体調は良くなったの?」


 兵士は不思議そうに私に尋ねる。一刻前程に、ジーンに抱えられて出た所を見ていたのだろう。


「ありがとうございます、 もう大丈夫です」

「それはよかった」


 笑ってお礼を言うと、兵士も笑い返した。私はおずおずと話を切り出す。


「あの、今日の政務は何時頃終わりますか? お部屋が空く事って、ありますか?」

「今日は来客が多いから、空きは無いに等しいよ、夜になれば空くと思うけど」

「ですよねー」


 私はため息をついて向かいの壁に寄りかかった。

 私はしばらく考えていたが、ふと思いつき兵士を見た。兵士も私を見ていたようで目があった。


「部屋の中に、黒い竜の人いますか?」

「いるよ、彼は大抵王と共に行動しているからね」

「ありがとうございます」


 私はペコリとお礼をして立ち去った。

 扉の反対側にいた兵士がニヤケながら聞く。


「何お前、子ども好きなのか?」

「いや、さっき扉が空いたとき、今の子がお妃様みたいにみえて、気になって……」

「髪と目の色は似てるがな、年がなー」

「あは、ですよね、目の錯覚でした。仕事に戻ります」


 兵士は、昔エレノア妃に弓を習ったことを思い出して、懐かしく感じていた。




 謁見室の扉から離れた私は、あまり人が来ない廊下に腰かけてピアスを外した。

 メモを開いて、目を開けてメモを凝視する。


 ……玉座の裏を見て!


 私は簡潔に心の中でそう思って、すぐにピアスをはめた。そして、廊下の窓から暮れ行く景色を見ていた。


◇◇


「……!」


 突然視界が幸に乗っ取られたジーンは、瞬きをした。

 幸の視界が見えたのはほんの一瞬だったが、王に気付かれた。ジーンは、何もなしと、手で合図をして部屋の端に立った。


 ジーンは辺りをゆっくりと見回した。

 先程一の王と二の王が来てから、謁見室ではずっと話し合いがされている。

 議題はサーの結晶の延命とリサイクルだ。

 二の王がその研究をしたいと、メグミクの宝具を貸してほしいと言うが、王は難色をしめした。


「あれは本来、腕、指とふたつあるのだが、もう腕輪しか残っておらぬ。その残り一つを西に渡すのは気が向かん」


 アマツチは聞く。


「指輪を最後に見たのはいつ頃ですか?」

「シェンの母親、エレノアが常に指にはめていた。エレノアが言うには、セダンの魔女の森に生えていたらしい。腕輪は前任の王が所持していたのだが、なにゆえ指輪は他所に行っていたのか、わしはしらぬ」


 生えていた、と言う状況が理解出来なかったが、カウズはスルーする。


「ならまた魔女の森に落としたのでしょうか? 妃の遺体からは見つかって無いのですよね?」

「エレノアは遺品はおろか、髪の毛一本さえ残っていない。全て森の森の魔物に食われたと水竜が言っておった」


 カウズはしばし黙って、樹木にその件を問い合わせた。


「確認が取れました。No.8の守護竜の結晶から形を成したエレノア妃は、産まれた森に還ったようです」


 ファリナ王は目を閉じて、しばらく黙っていた。カウズは顎に手をあてて、うーんとうなる。


「しかし何故にファリナだけ、王の結晶が遺伝という形で伝承されるのでしょうね? 結晶からのほうが楽ですがねぇ……」

「ザヴィアが起きてたら聞けるのだがな」


 王は隣の部屋を見た。二の王は頷いて言う。


「魔術師の様子も気になりますね、私は治癒魔法も使えますので確認致しますか?」

「ああ頼むよ」


 カウズと王が隣の部屋に行った。

 その隙に、ジーンは王座を持ち上げてみる。王座は固定されているようで動かなかった。


「何してるん?」


 アマツチがジーンの手元を覗く。


「コウさんが、王座の裏を見ろと言ってきたのですよ」

「裏って、なんで……ん?」


 裏側とは、床に面している所かと思っていたが、背もたれの背面に隙間があり、紙が挟んであった。

 アマツチは紙を広げてみる。

 紙には「姫の部屋」と書いてあった。

 そうしている間に、奥の部屋からファリナ王とカウズが出てくる。


「単なる脳震とうと寝不足でしたね、出血も無いし、魔力に乱れも無いのでお疲れなのでしょう、寝不足のほうは日頃から配慮して下さい」


 アマツチはジーンに近付いてこそっと言う。


「あんなことを言ってますが、カウズは殆ど寝ないんですよ、時間が惜しいって」

「二の王の気持ち、分かります」


 ファリナ王と二の王の外見は孫と祖父のように見えるが、カウズはファリナ王の三倍ほど年老いている。

 アマツチは扉から出て来た王に向けて挙手をした。


「すみません、こちらで指輪の捜索をさせて貰っても良いでしょうか?」

「城の中を? 見つからんと思うがなぁ……」

「現物がないと借りる事は不可能ですからね、滞在期間中だけでもいいので、捜索の許可をお願いします」


 何の含みも裏もなさそうな一の王の提案に、ファリナ王は頷いた。


「じゃあお目付け役って事で、この黒い人もお借りしますね、カウズは置いていくので何でも聞いてやってください、そいつ歩く辞書なんで、樹木にも繋がるから便利ですよ」


 アマツチはセダン王とジーンの手を引いて謁見室を飛び出した。セダン王の護衛もついて行く。


「仕事中なのですが……」

「かたいこと言うなよ、二人にしておけば二の王は結婚の事を聞けるだろう?」


 ためらうジーンの手をぐいぐいと引いて、アマツチは通路を進む。途中アマツチは足を止めてセダン王を見た。


「二の王の結婚相手はシェレン姫となんですけど、姫がセダン王の子どもだって本当ですか?」

「アマツチはズバリ聞くなぁ……もっと言葉の駆け引きをしたほうがいいと思うんだが……」


 セダン王は少し離れてついてくる護衛に微笑む。


「……私も今しがた耳に入れたので、地竜にも兄上も話を通しておりません、正式に公表されるまでは内密に」


 ウンウンと頷き合う護衛を見て、セダン王は向きを変えアマツチとの話しに戻った。


「シェレン姫の話ですね、アマツチ」

「あー、はい、そうです」

「姫は私よりも中の兄に似てると思いました。目元や髪質がそっくりですよね」

「……えーっとそれは違うって事かな?」

「いえ、実感はありませんが私の子どものようですね、エレノアと中の兄は仲が悪かったですし、エレが結婚した時に兄は領南に家庭を持っておりましたし」


 セダン王はにこやかに笑ってアマツチに問う。


「私はファリナ王に聞いて、今さっきそれを知ったのだが、アマツチはいつ、誰に聞いたのかな?」

「笑顔で脅さないで……今朝西で聞いた話だよ、セダン王がファリナ城にいると言ったら、姫が一緒について来たんだ。この機会でないとセダン王には会えないからって、その姫は風竜に親を聞いたと言っていたかな?」


 ファリナ南西の村で、ジーンから姫はセダンの民と言われたのを、姫が二の王に相談したら、風竜に問い合わせてくれたらしい。

 セダン王は困ったように笑う。


「多少心当たりはありますけどね、さすがに昨日の今日でそう言われても父親という実感はありませんよ」

「ですよねー」


 話をするセダン王とアマツチの後ろを、ジーンと護衛がついて行く。曲がり角でジーンが足を止めたので、アマツチは声を掛けた。


「……どした? 黒い人」


 ジーンは廊下の先にある窓辺を指して「コウがいます」と言った。


◇◇


 私はジーンの仕事が終わるのを待ちながら、謁見室に近い窓辺で暮れゆく空を見ていた。


「コウちゃん、何を見てるん?」

「……あ、アマ……、いえ、外を……ひっ……」


 一言喋るごとに、私の顔が赤く染まっていくのを見て、アマツチは苦笑した。


「覚えてるんだ」

「……ごめんなさい」

「いや、コウちゃんがやってたわけじゃないよね、完全に別人だったし、でも覚えてるもんなの?」


 私は俯いて眉間をつまむ。


「ボンヤリとしてますが、記憶として覚えていますね……リアルな夢を見ていたみたいな」

「じゃあ、塔で猫を渡した時も覚えてる?」

「……なんとなく?」

「そーゆーもんなんだねー。全くの別人かと思ってたけど」

「夢見てるみたいな感じなんですけど、フレイには結構影響されますねー……」


 私は窓辺から移動して、そこにいた人の腕に巻き付いた。


「成る程、影響ってそーゆー」

「……?」


 苦笑するアマツチを見て私は首をかしげた。

 私は何の気なしにそこにいた人に腕を回したが、その相手をよく見たらセダン王だった。


「す、す、すみません間違えました!」

「アハハ」


 ざっと飛び退いて頭を下げる子どもに、セダン王は肩を震わせる。私はジーンの後ろに隠れた。

 セダン王は周囲を見渡して私に聞く。


「妹は、今もどこかにいるのですか?」

「普段はすごーく薄いですね。銀の水の中に完全に溶けてます。いることはいるのですが、形になるまでではないようです」


 そこまで言うと、私はハァ……と、ため息をついた。


「……今思うと、魔女の森で魚に唄わせたり、魔物に攻撃させて人払いをしていたのはエレノア妃のようです。エレノアさんは、地竜に浄化されずにずっとあそこにいるみたい」

「それは、あそこに行けばエレノアに会えると言うことなのかい?」


 セダン王に聞かれて私は考える。

 ミクや私にかぶりついてきた空魚が、セダン王は受け入れるだろうか?

 魚たちは、『誰も来ないで、ここに来て、連れてきて……』と唄っていた。連れてこいというのがセダン王だったら、地竜に頼めばいいことだ。だとしたら、エレノア妃が待っているのはセダン王ではないだろう。


「危ないです、アマミクさえも苦労していた魔物の森なのに、王が立ち入るのは地竜が許さないと思う……」

「そんなものなのですねぇ」


 ……セダン王はエレノア妃を心配していて、エレノア妃もセダン王が大好きなのに、待っているのはこの人では無いみたいなんて言えないかな。


「魔女の森の彼女は全力で森から対象を追い出しますが……こう、かみついてくる感じ。とても危険です」

「それも、理由がありそうでしたね、それが何なのか分かる?」

「わかりません」


 王は何かを思い出すように考えて言う。


「エドワードという名前に心当たりは?」

「ああそれは、サーラジーンの異世界の名前です。結構おじいさんみたいで、あまり目を覚まさないと言ってました」

「誰が?」

「研究者の方です。病院だったのかも?」


 セダン王はうーんと唸る。


「サーと面識があるとは……妹は、神側の人間だったんですねぇ……」

「いえ、エレノアさんは異世界人では無いと思いますよ。No.8の結晶を使っていたとしたら、サーラジーンと話せる可能性がありますから。だからサーの本当の名前を知っているのかも」


 王は考え込む私の横顔をじっと見る。


「その他で、エレノアについて分かることはないかい? なんでもいいんだが……」


 私はセダン王の顔を見た。短い黒髪、少し色の濃い肌、細い手足、知らない人なのに懐かしいと思う。昔はこんなに髪の毛が短く無かった。いえ、もっと幼い日の彼さえ知っている。私はその子どもと魔女の森でよく遊んでいた……。


 フレイの夢のように、私の記憶の底に漂うエレノア妃はしあわせだった。髪の長い聡明な少年。彼に口論で勝った事は一度も無かった。

 森でしか会えない彼が成長し、兄を差し置いて地竜に選ばれた時はどんなにうれしかっただろう。そして、どうしてお互い道を違えてしまったのか……。


 エレノア妃の記憶は探すとどんどん出てくる。溢れる想いに涙を溢すと、背後からジーンが私に目隠しをした。


「……コウ、ストップ、それ以上侵食されるとコウに影響が出るよ、最悪乗っ取られる」


 私はジーンに向き直って、その胸にしがみついた。私はジーンの胸に顔を押し付けて鼻をすする。


「エレノアさんはセダン王、ホント大好きですよ。セダン王のしあわせだけを望んでますよ」

「…………」


 セダン王は何も言わなかった。

 エレノア妃の強い想いはセダン王だけではない。


「……うう」

「コウ、どうした?」


 ジーンが私の顔にかかる髪を耳にかける。私は目を開いてわなわなと震えていた。


「シェンに会いたい……このヒトヤバイくらいシェレン姫好きだ。どうしよう……これ忘れないと、姫のことをもふりたくてしょうがない……だきついてしまうっ」


 手をぷるぷるさせて言う私の額をジーンは指ではじいた。


「いたい」


 私は涙目でジーンを見る。ジーンも痛いはずなのに、ケロッとしていた。


「貴方のお名前は?」

「シノザキコウ……」

「ママの名前は」

「えっ……エレン・アンナ・ファナティア・マリー・グレイシア・ターナー・篠崎」


 指を折りながら必死に言う私を見て、ジーンは首を傾げた。


「あれ? そんな名前だった?」

「私も本当はコウ・フレイ・篠崎なのですよ、教会でしかミドルネームなんて名のらないけどね、あとじーさまはもっと長くて指足りないの、覚えられない」

「まあいいや、これ……」


 私が正気に戻ればそれでよしと、ジーンは椅子の後ろから出てきた紙片を私に見せた。

 私は喜んで紙片を受け取り、部屋で取った紙と合わせてセダン王に見せた。


「特に暗号とかではないようですねぇ?」

「まだまだいっぱいあるのかな? いい加減日が暮れそうだけど」

「次に指定されたのが姫の部屋とは、本人探さないと入れないですよねー、あっ! シェレンに会えるチャンスじゃない?」


 それを聞いて、私は飛び上がって喜んだ。


「姫どこいったのかな? シェンー!」


 私が走り出しそうだったので、ジーンはマントをつかんで止めた。マントを常時捕まれている私はしくしくと泣きながらぼやいた。


「犬扱いだ……バウワウ」

「記憶が正常に戻るまでは我慢しなさい」

「首しまる……」


 アマツチがそんな二人を見て笑う。


「君たち、仲いいねー」

「この外見じゃないけど、中身の人は幼なじみだったから」

「で、その幼馴染みの人の体は邪神が使っているという?」

「そうだけど、今はレーンの事は思い出したく無かったよ……」


 私はガクッと項垂れて視線をおとした。


「あー……アマツチ、そいえばミクさんずっと寝てる。あれ多分今夜眠れない。揺すっても起きない」

「俺の安眠の為に起こして来る」


 アマツチは木からテラスに飛び移り、最速で妃の部屋に向かった。



 入口の番兵さんが、「姫君なら庭に」と教えてくれたので、一行は庭に向かった。

 ファリナ城の庭は雪は消えたものの、枯れた木が露出していて、どことなく寒々しい。

 そんな庭を、姫はお付きもなくひとり歩いていた。

 歩きながらときどき立ち止まり、ため息つく様子は、どこかはかなげで美しい。

 目を潤ませて姫の様子を見ていると、ジーンはすっと目を細めた。


「コウと姫との会話は゛はい、いいえ゛のみとしましょう」

「どうして?」

「明らかに異常だから、エレノア妃の影響が薄れるまでは近寄らないこと」

「じゃあここで待ってるからさっさと話してもきなよー」


 頬を膨らませて言う私の頭をぽんと叩いて、ジーンは姫に話し掛けた。

 私はセダン王と一緒に庭の隅っこで二人を見ていた。


「彼はあまり竜っぽく無いですねぇ」

「No.7と8を作ったのは火竜とレーンなので、四国の守護竜とはまた違うのかもしれませんねー」

「森の魔女がNo.8ですか?」

「そーですね。私、その辺の時代はあんまり覚えて無いのですが……」


 私が申し訳なさそうに言うので、セダン王は笑う。


「前世の一の王がうつつを抜かした魔女ですね、美しかったそうですよ」

「うつつ? 心を奪われたみたいな感じでしょうか? 私の知ってる昔のアマツチは、フレイにそっぽを向いてたから、多分勘違いだと思いますよ、うつつなんてないない」

「地竜が言った言葉なのですが」

「……!」


 ……竜は嘘をつかない。しかも当時セダンにいた守護竜が言うなら、フレイとアマツチが仲が良かった過去もあるのだろうか?


「一の王が女性全員に優しい可能性は?」

「それはありますね、まあアマツチは年齢問わず女性全般に弱いから」

「きっとそれですね!」


 解決! と喜んだら、セダン王に笑われた。本当にこの王様はよく笑う。


「まあ女性に弱いのはうちの国の男の特徴かもしれませんねぇ……でもアマツチは竜に傾倒するとは思えないのですよ」

「……はあ」


 セダン王が何を言おうとしているか分からなくて、私は適当に相槌を打った。

 セダン王は、背をかがめてじっと私の顔を見た。


「森の魔女は女性だったのではないでしょうか?」

「えっ? じゃあNo.7も性別がある可能性が……?」


 あれ? もしかしてジーンの体って男性だった?


「いえ、白竜もとても女らしいし、黒竜は男性っぽいけど性別無いので、やっぱり後続ナンバーも無性かもしれません、第一お風呂もトイレも行かない人の性別とか知りようがないですよねー」

「とっても簡単に判別つきますけどねぇ? 男は」

「……えっ?」

「まあ、必要性があれば明かしてくれるかもしれませんね」

「ひつようせい?」


 ……無いな。レーンじゃあるまいし、樹木に守られた彼が目の前で服を脱ぐ日は来ないだろう。


 私は苦笑してジーンを見た。気がつけば話は終えたようで、二人はこちらに向かって来ている。


「私のお部屋に用事がありますのね、では向かいましょう。でも、殿方は入れませんよ」

「外で待っています」


 ジーンがそう言うとセダン王も頷いた。


「では参りましょう」


 姫が笑顔で私に手を差し出すので、私は舞い上がってその手を握りしめた。

 シェレン姫に庭園や城を案内されながら、一行はシェレン姫の部屋のある塔に向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ