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消えた幼馴染みを探しに異世界転移します  作者: dome
十章(ファリナ2)
129/185

10-5、喧嘩

 

 謁見室の高い天井に女の悲鳴が響き渡った。


「お待ちください」


 書簡を運んでいたメイドを押し退け、制止する扉の前の兵を振り切り、セダン王はファリナの王座に向かう。

 王座ではファリナ王が悠然と座っていて、その後ろに王宮魔術師と黒い服の竜が立っていた。

 王宮魔術師は拘束魔法を詠唱しはじめるが、ファリナ王がそれを止めた。


「セダン王、今は政務中だがなにようか?」


 ファリナ王は愛剣を杖にして、平然と対応した。

 セダン王は王の前に立ち、ファリナ王をにらみつけた。


「王と話がしたい、人払いをお願いしたい」


 二人の間に杖を持った王宮魔術師が入った。


「セダン王、後で席を設けますので、今はお引き取りください。あなたも王ならお分かりでしょう」

「妹を玩具にして捨てておいて、説明を放棄して国交を一方的に閉じておられたのに、この期に及んで政務を優先するつもりですか? 片腹痛いですね」


 ファリナ王はニヤリと笑う。


「……何か嗅ぎ回っていたようだから、想定内だ。いいだろう、時間を半刻やる。さあ、何を知ったのかワシに教えてくれ」


 セダン王が口を開こうとしたら、ファリナ王が手を真横に突きだした。


「ザヴィア、室内から人を追い出し周囲に防音結界を貼れ。範囲はワシら三名、ジーンは下がってろ」


 黒い服の男が一礼をして、部屋にいた人と兵士を誘導し入口に向かう。出ていく人の隙間から子どもが謁見室に入って来た。


「セダン王!」


 退出しかけたジーンが侵入者のおでこを押さえて止める。


「退室命令」

「だって、セダン王がなんか変!」

「退室命令」


 ジーンは入って来た子どもを捕まえた。子どもは追い出されまいとジーンの腕から抜け出そうとするが、抱き上げられてしまいどうにもならない。

 ジーンの肩の上でじたばたともがく子どもを見て、ファリナ王は床に剣を打ち鳴らした。


「ジーンとコウは残れ、こちらは余所の王に危害を加える気はないから歯止めになるだろう。部屋に残るのは許すが、見ているだけだ、話は聞こえんぞ」


 幸は黙って頷いた。

 ジーンはため息をついて幸を床に下ろし、扉を閉めた。ジーンは扉の脇に立つので、幸もジーンの真似をしてその隣に立つ。


 ジーンは結界から追い出されたものの、この会話は樹木に記載されるだろうと予測して、樹木に接続する。幸は深刻な顔で王たちを見ていた。


 王座の周辺には、魔術師が描いた赤い魔方陣が光る。透明な球体の結界が、シャボン玉のように丸く膨らみ、三人を覆った。

 セダン王は結界の中にいる魔術師を見て躊躇った。


「王、魔術師は……」

「こいつがいないと何もわからんからな。こいつが当事者だ、話に加えるのを許せ」


 セダン王は黙って頷いた。

 ファリナ王は王座に座したまま不遜な面持ちで足を組んだ。


「さあ、何を知ったか聞かせてもらおうか……」


 セダン王はためらわずに話を切り出した。


「まず、私の妹のエレノアですが、ファリナ王の妃という名目でこちらに来たはずなのに、何故王の子どもでなく他の男の子どもを孕んでいたのですか?」


 白髪の王は否定もせずにフフンと笑う。


「……誰にそれを聞いた? 水竜か?」

「いいえ、私の推測によるもので、真実かどうかはわかりません」

「そんな曖昧な噂でここに突撃してきたのか、ワシはもっと別の事を想定してたがな」

「別の事とは?」


 ファリナ王は弱そうな若造を見て、ニヤリと笑った。


「自分の娘を取り返しに来たのかと思っておった」

「……娘?」


 セダン王はしばらく立ち尽くしていた。そんな若造を見て、ファリナ王は失笑する。


「知らないのか、あの女は本当に男気溢れる愉快な奴だな、相手に完全に告げずにいたとは……」

「……シェレン姫が、私の子であるというのですか?」


 ファリナ王は頷いた。


「疑問があるなら地竜に聞け。竜は家系図を検索出来るし、嘘は言わんからな」


 ファリナ王は座を正し、若い王を見分するように、上から下まで見る。


「エレノアは全てを知ってこの国に嫁いで来ている。ワシが水竜にしか興味が無いこと、四の王再生計画があること、その再生計画に同意する形で入城しておる。先のセダン王が決めたことだがな」


 王の言葉に王宮魔術師も頷いた。


「再生計画をエレノア妃に話すと、彼女は実家に里帰りをいたしました。後はセダン王もご存知の事かと思います」


 セダン王は目を伏せた。

 それは妹の涙を見た、最初で最後の日だった。

 太った魔術師はコホンと咳払いをする。


「エレノア妃は故郷で御子を授かりました。その、他国の男の子どもを宿した女を、このファリナ王は妃として受け入れました」

「……では何故森で自害したのですか? 何故見知った森で、魔物に自分を食わせて死ぬような事を?」

「……えっ、食わせて?」


 魔術師は知らない情報だったので、とっさにファリナ王を見たが、ファリナ王も知らぬと首を振った。ファリナ王は言葉の意味を問いただす。


「食わせた? 食われたのではなく?」

「あの森の魔物がアレに危害を加える事はありません。エレノアは魔物を完全に操れました。魔女の森の魔物を屈服させて、意のままに操る程に有能な女だったので」


 王宮魔術師は驚いて言う。


「そんな人間がいるのか?」


 セダン王は頷いて話を続けた。


「……妹、というか、魔女の森が生んだサーの結晶は女の形をしていました。それを地竜が王女として城に入れただけです。彼女はだれよりも有能で、魔物や人の使役に長けていた。樹木にも繋がっていたようですよ? まあそうですよね、守護竜同様の大きさの結晶をその体に有していたのですから」

「そうだったのか……」


 驚くファリナ王を一瞥して、セダン王は話を続ける。


「アレは人を掌握し、魔物を操れました。魔物に食われたというなら、アレがそう命じていたのです。さあ、何故エレノアはそこまで追い詰められていたのかお聞かせください」


 ファリナ王はギロリと魔術師を見た。


「ワシは知らん、ザヴィアと話せ」

「魔術師殿、質問します。エレノアが森で死んだときに、腹にいたという子どもは誰の子どもですか?」


 ザヴィアは渋い面持ちで押し黙った。ファリナ王は氷剣をカツンと鳴らす。


「……ザヴィア、言え」


 魔術師はしぶしぶ口を開く。


「アーヴィン殿下の御子です」


 それを聞いたファリナ王はため息をつく。


「エレノアはその計画に同意したのか?」


 魔術師は首を横に振った。そのまま黙ってじっと床を見ていたが、ポツリポツリと話始めた。


「……水竜が申したのです。四の王を確実に再生するにはこの二人だと! 実際、四の王はエレノア妃に宿りました。計画は成功していたのです! やはり、私の血統こそが真祖の血、メグミクの正当な後継者であると証明されました」


 熱にうかされたように語る魔術師にむけて、王はカツンと氷の剣を床に打ち付け鳴らした。周囲の気温が一度下がる。


「ちなみに、アーヴィンはその事を知っているのか? お前らは二人してワシをのけ者にしていたのか?」

「いえ、殿下は何も知りません。全て私が計画して、秘密裏に実行しただけです」

「……うわぁ」


 ファリナ王は頬杖をついて唸った。


「お前らな、その計画とやらと人の命とどっちが大事なのかよく考えろよ?」


 小太りの魔術師が、冷ややかな目で王を睨む。


「四人の王の再生は民の命より優先される急務です、国の無いアスラにさえ王がいるのに、世界の頂点であるファリナにいるのは平民の王だけ、この異常事態の前に何故平然とそこに座しておられるのか理解出来ません」

「いや、四の王を産めと言われても、ワシにはどうにもならんからな」

「……何故ファリナだけ、こんな苦労をしないとならないのか」


 結界内に落胆した魔術師のため息が漂う。

 ファリナ王は魔術師を放置して、セダン王に向き直った。


「これが真相のようだ。これを知ってセダンはどう動く? ワシと戦うか? それとも実行者を処刑でもするか? ザヴィアと戦いたいなら場は設けるぞ」


 ファリナ王がニヤニヤ笑うので、魔術師は王をギロリとにらんだ。


「王の再生……そんなものの為にあれは命を断ったのか」

「……逆ですよ、エレノア妃は的確に予言を妨害しています。新たなメグミクを産まれる前に殺めたのです。黄昏の世界に伝説の王がいないのに、国を名乗る事がおこがましいというのに」


 魔術師の心ない言いように、セダン王は瞳に殺意をたぎらせた。魔術師は驚いて、玉座の後ろに移動する。


「実際エレノア妃が何を思って四の王と心中したのか私には分かりません。長年かけて用意したものを全部台無しにした理由は、こちらが教えてほしいですよ。くそ、あの女……」


 ザヴィアは玉座に隠れて、杖をギリギリと握りしめた。

 ファリナ王はまた剣を床で鳴らした。


「さあどうする? セダン王、ザヴィアを殺すか? それともワシの命が欲しいか? 何でも申してみろ。アーヴィンの命以外なら差し出せるぞ」


 楽しげな口調のファリナ王に対して、セダン王は黙って下を向いていた。


「正直もう、何もいりません……。思えば何故自分が、兄やエレノアを差し置いて地竜に選ばれたのかが分かりませんし、もううちには一の王がいますからね、私にすることも、これからの望みなど一切ありませんよ」


 ファリナ王はうんうんと頷いた。


「この黄昏の世界で愛しきものなく生きていくのは虚しいものよ……」


 そこまで言うとファリナ王は背後に隠れている魔術師を見る。


「全部高貴なお生まれのザヴィア卿のせいだけどな」

「王が戦うことしか出来ないから我が家が国政を補佐しているのです。責任をこちらに押し付けるのはお門違いだ」

「真祖とか、戯言は水竜に選ばれてから言えよ、ザヴィア卿」

「平民の分際でそこに座っているのがおかしいのです。王座を殿下に譲りなさい」

「水竜に言えよ、ワシは知らん」


 口喧嘩をはじめる王と魔術師を、セダン王は無気力な顔で見つめていた。

 その三人の男のいる球状の結界を、外から叩く者がいた。


「……?」


 ファリナ王は目を疑った。

 いつもボーッとしている竜の娘が、眉をつり上げて必死な顔で結界を叩いている。その隣にはジーンが腕を組んで突っ立っていた。


 幸は結界が拳では破れない事を知ると、唇を噛み、右手に緑の光を乗せて結界に触れた。少女の触れた箇所から結界にヒビが入り、少女は容易く防音結界を解除した。

 透明な欠片が光って飛び散り、緑の光につつまれて消えた。


「……私の魔法が破れた!?」


 割れた結界の光の中から、小さな女の子が現れた。熟練の魔術師を打ち破るのが小さな子どもだと言うことを、ザヴィアは信じられなくて口をポカンと開ける。

 幸は真っ直ぐに魔術師に向かって足を早めた。


「えっ? 竜の娘?」

「……お前は、黙れ」


 狼狽する魔術師の顎を、幸が後に一回転するように蹴りあげる。小さな体のどこに力があるのかは謎だが、魔術師は床に倒れ気を失った。

 幸は埃を落とすように手を叩くと、ファリナ王の前に仁王立ちして言った。


「……久しぶりだな、我が王よ。お前にシェンを預けて正解だった、礼を言う」


 ファリナ王は唖然として幸を見ていたが、その口調に思い当たり、フッと吹き出した。


「お前は本当、かわらんなぁ……。その体を無理に使うなよ、隣の竜に怒られるからな」


 幸はチラリとジーンを見る。彼は心配そうな顔で、この顛末を見守っていた。

 幸は腕をぐるぐる回してニヤリと笑った。


「今なら何でも出来そうな気がするのだが、やめたほうが良さそう?」

「やめとけよ」


 ファリナ王は頷いた。



 幸の体に入った別のものはセダン王に向き直る。そして、腰に手をあてて、ニヤリと不敵な笑みを浮かべた。


「……我をお忘れか? 末の兄上」


 セダン王は硬直したまま動けないでいた。

 幸は不思議そうにセダン王の顔を下から覗く。


「ファリナ王はあんなに柔軟なのにな、この堅物は自分の頭脳に酔いしれて遊びが無い。こんなんで大丈夫なのか? セダンは」


 セダン王は力無く笑う。


「……地竜が優秀なので問題はありませんよ。兄たちもおりますし、ヨシナも元気です」

「よしよし、ちゃんとやってるな、そのままあと二十年は王のままでいろよ、伝説の王なんかに負けんなよ?」

「エレ……?」


 名前を呼ばれた少女はパッと顔を輝かせ、嬉しそうに笑う。

 そして少女は大きく手を広げてセダン王に抱きついた。そのままセダン王の胸に顔をすり付ける。


「……この体小さいなぁ、まるで地竜に拾われた時みたいだ」


 セダン王は躊躇っていたが、エレノアの肩に手を置いて、その頭を撫でた。


「貴方は、何故死んだのですか?」

「それ、教えてもいいのかな? しばし待て」


 エレノアは王の胸に抱きついたまま黙っていた。しばしの沈黙の後、ボソボソと話し始める。


「黒竜が雛を取りこぼしたから、予定が変わったと告げられた。助かったよ。わけの分からんことに巻き込まれるのは勘弁してくれと悩んでいたんだ。シェンを産むときは痛くて死ぬかと思ったからな」

「告げられた? 誰に?」

「エドワード」


 聞いたことの無い名前だったので、セダン王は少女の顔を見ようと少し体を引いた。エレノアは兄の胸から顔を引き剥がして、セダン王の背中をパンと叩いた。


「いいんだそんなことは、それよりもシェンだ、シェンに会いに行こう!」


 エレノアは踊るようにくるくると回りながら扉に向かって歩く。


「いやー、あれから何年だ? 絶対美しくなってるだろう? うわー、楽しみだなぁ」


 気分が高揚しているのか、ステップは早くなり、舞踏家のように軽やかに踊る。

 謁見室で一人踊る少女を見て、ファリナ王は苦笑した。


「シェレン姫はとっくにここを出ていったよ、今は西の学舎にいるそうだ」

「なんだって?」


 エレノアはピタリと足を止めて、ファリナ王を見た。


「セシルが逃がしたよ。お前の二の舞になることを危ぶんだのだろう」


 エレノアは王に詰め寄り、肘掛けに手を置いて顔を覗く。


「お前らまさかシェンに、四の王再生計画ー! とかいって手を出したんじゃないだろうな?」

「その計画はワシがやっている訳では無いと言っても通じんだろうなぁ……」


 エレノアは空を仰いで呻く。


「やめろよ、辛いんだよ、出産っていうのはさ? あんな死ぬ思いしてまで好きでもない野郎の子どもとか産めとか地獄だろう? 四の王が初代以外は男しか生まれてないのも、それが原因らしいぞ? よっぽど辛かったんだなー初代メグミク王……こっちとしては異議なし! って感じだけどなー」


 エレノアはフムと考えながら歩き、床で伸びている魔術師を足でつつく。


「ああ、この魔術師が女だったらなー。同じ目にあわせてやるのに……」


 エレノアは魔術師の側にしゃがみこんで、手を緑色に光らせた。


「……お止めください」


 黒い服の竜がエレノアの右手をつかんだ。

 エレノアは立ち上がり、怪訝そうにその男の顔を見る。


「No.7、裁定者か? ちょっと報復するくらいは許せ?」

「なりません、魔力は使用しないでください、その体も傷つけないで」


 そう言って、男は少女の頭に触れて幸の唇の傷を治す。


「……ケチだなぁ」


 エレノアはセダン王の手を引いて扉を指した。


「じゃあ西だ、シェンに会いに行こう! セシルは何処だ? あの美人で優しい竜もなかなか見物だぞ、末の兄上」


 自由奔放な少女に押されて、戸惑うセダン王を見て、ファリナ王は苦笑した。


「エレノア、お前は娘に会うためにその体を乗っ取ったのか?」

「いや、こいつが死にそうだから助けろといわれた。なんと、女神直々に頼まれたのだよ!」


 エレノアはエヘンと平たい胸を張る。

 ファリナ王は苦笑してセダン王を見た。


「……死ぬ気でここに立ったのか?」

「その覚悟はありましたね。でも私は非力ですし、命は地竜に預けているので、どうなるかの予測はつきませんでしたが」

「そんなん、ここに末の兄上の氷柱が立つだけだ。良かったなぁ、そうならなくて」


 エレノアは氷の柱の大きさを示すように手で表し、大きく口を開けてアハハと笑った。


「末の兄上の自殺願望はおさまったな? もう死なないな?」

「はい」

「二十年だ、二十年そのままで待っててくれ、それでなんとかしてみせる」

「また、不可解な事を……」


 苦笑する兄の顔を、エレノアはじっと見て、もう大丈夫と頷く。


「じゃあ早いところシェンに会いに行こう! この体をいつまで使えるのかわからんのだ」

「……早く返したほうがいいですよ。エレがその体で動くほど、あの子どもが後悔しそうだから」

「それがなぁ、どうやって返すのかわからんのだ」


 あっけらかんと笑う子どもを、周りの男は呆然と見た。


「でも大丈夫だ! 女神より我のほうが意思が強い! あいつは言ったらなんでも譲ってくれるからな? このまま乗っ取っていても文句は言うまい」


 笑顔で言うエレノアを、ジーンは担ぎ上げた。


「……なっ?」

「文句ありますよ、早く返して下さい、ほら幸、戻って……」


 エレノアはお腹をジーンの肩に乗っけられて、ポンポンと尻を叩かれる。少女はジタバタと手足を動かして抵抗した。しかし体格差ゆえにどうにもならない。


「……あっ」


 ジーンはピタリと動きを止めた。辺りを見守っていたファリナ王が「どうした?」と聞く。


「来客です。一の王と二の王ですね」

「千客万来だなぁ、我が国もすてたもんじゃないな」


 ファリナ王が白い髭を撫でて呟くのを聞いて、ジーンの肩に乗せられたエレノアが目を細めて笑う。


「一の王の体を乗っ取ったらセダンに行けるかなぁ?」

「一の王の体で私にちょっかい出したら、城で騒ぎが起こりますよ」

「……なにそれ、楽しそう」


 ウフフフと不気味に笑う幸を床に下ろし、ジーンはフゥとため息をついた。




喧嘩←エレノア妃とザヴィアさんの





ザヴィア(前のファリナ王の末裔)は悪人ではなく、守護竜セシル(神の代弁者)の神託を受けて四の王を再生させた人。

アスラ崩壊後からファリナの信仰はほぼ消えているので、裏道(No.8の結晶)を使わないと四の王は再生出来なかった。

そのために、エレノア妃とその娘のシェレン姫(双方ともにセダンの民)をセダンに返すわけにはいかないので国交断絶という流れです

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