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横浜山手の宝石魔術師  作者: 桜居 かのん
第三章 君を守る檻とルビー
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3




『薔薇十字』


これをマークとしているのが、イギリス薔薇十字団に所属していた魔術師達が1888年に設立した魔術結社『黄金の夜明け団』だ。


かの有名な魔術師『アレイスター・クロウリー』も数年在籍したことのある有名な魔術結社だが、1900年初頭には消え、以後多くの魔術結社が作られた。


それは今なお存在しているが、今回回収されたジェムに刻まれていたのは黄金の夜明け団のもの。


冬真達はイギリス最大の魔術結社に所属しており、冬真には邪悪なジェムの回収やルールを犯した魔術師に対して捕縛する権限もイギリス本部より与えられている。


捕縛だけでは無い、状況によってはその場で裁決を下し執行することまで可能だ。


それだけ冬真には大きな権限が与えられていた。


その冬真達が追っているのが、日本に入り込んできたと言われる既に消滅したはずの薔薇十字団を名乗る者達を捕まえ、目的を吐かせること。


だが思った以上に相手は慎重らしく、今回のような痕跡は見つけられても、元の魔術師を捕まえることは未だに出来てはいなかった。



「実験だったにしろ、こういったことが増えているという報告が上がっている以上は注意すべきでしょう。


日本人はオカルトや占いが大好きですからね」



冬真が呆れ気味にそう言えば、台の上で金色の髪を指でいじっていた女子高生がにやりと笑う。



「また女装してもらうかもしれんしな」



「お断りします」



速攻笑顔で冬真が断ると、それでも女子高生は笑みを浮かべている。



「そういや例の娘はどうしている?」



席を立とうとした冬真が動きを止め、奥で面白そうに見ている女子高生に視線を向けた。



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