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横浜山手の宝石魔術師  作者: 桜居 かのん
第二章 パライバトルマリンと人造石の輝き
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「・・・・・・パライバトルマリンは宝石の中でも非常に新しいものです。


他の宝石には無い色、希少性などからあっという間に人気を得ました。


資産価値の高い宝石でもあるでしょう。


でも、エメラルド、ルビー、サファイアのような伝統に裏打ちされた宝石にはやはり及ばない。


人それぞれ好みがありますので、これらの宝石より他の宝石が一番だと思う人もいますし、価値観はそれぞれです。


加藤さんは声楽家ですよね?」



「え、えぇ」



宝石の話しから突然そんなことを振られ、理恵子は戸惑う。



「先日のイベントで歌われた曲目は何でしょうか」



「え?歌った曲は・・・・・・滝廉太郎の花、故郷、荒城の月、アナと雪の女王で松たか子のLet It Go~ありのままで~、そしてアヴェマリア、だけど」



「何故その曲目にしたのですか?」



「イベントの主催者側から、多くの人が知っている曲にして欲しいと言われたの。


年齢層も幅広いっていうから、他のグループとかぶらないか確認してそれらにしたのよ」



「その曲目に、声楽家なら誰でも知っているイタリア歌曲を入れたらどうでしょう、例えば『Amarilli』(アマリッリ)とか」



「それは・・・・・・曲の間にでも入れれば流れで仕方なく聴くでしょうけど盛り上がりは少ないでしょうね、普通の人が相手だもの」



「そうですね、でも実力が素晴らしければ聴く人によれば魅了されるかも」



一体どういう流れなのかわからず、理恵子の表情は不信感を隠していない。


でもそんな様子を見ても、冬真は穏やかだ。



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