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横浜山手の宝石魔術師  作者: 桜居 かのん
第五章 偽りのラピスラズリ
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8




*********




朱音と冬真の親戚と名乗るトミーで、急遽横浜観光がスタートした。


ここに来たのは昔一度だけというのでまずは景色の良い海の見える丘公園に行けば、風もそれなりにあって寒いというのにトミーは大喜びでスマートフォンを取り出し撮影を始めた。


以前冬真に聞いたように公園の端にある場所までトミーを連れていき、左に見えるの展望台がついている塔は横浜マリンタワー、船は氷川丸と言って今は動かない、ずっと奥の観覧車は夜はとても綺麗だと説明するのだが、朱音はなかなか言いたいことを説明することが出来ず、必死にスマートフォンのアプリで単語を調べたり翻訳した物を見せたりしていると、トミーはそんな朱音に片言の日本語で答えなんとか会話をしていれば段々お互い打ち解けてきた。


二人は賑やかな横浜中華街を散策し、再度坂を上り海の見える丘公園の中を通って今はあまり花の咲いていないイングリッシュローズガーデンを抜けて、裏側から正面に回り『山手111番館』にあるカフェで休憩することになった。


山手111番館は小さな門をくぐった先に白い壁の三つのアーチがあるヨーロッパの高級な雰囲気の二階建てで、スリッパに履き替えて中に入ってドアを開ければ二階まで吹き抜けのロビーがある。


中は濃茶の落ち着いた色がベースで、この洋館は1926年にJ.H.モーガンがアメリカ人ラフィン氏の住宅として建設された。


1996年に横浜市が敷地を取得し、建物の寄贈を受けて保存、改修工事を行い後に公開された洋館だ。


建物の裏側には海の見える丘公園のローズガーデンを見渡せる広いバルコニーのある『カフェ・ザ・ローズ』という喫茶店があり、朱音たちは店員に勧められ奥のゆったりとした席に座る。




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