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横浜山手の宝石魔術師  作者: 桜居 かのん
第四章 恋と罠のインカローズ
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「こちらもアルゼンチン産ですが、このような品質のものは少なく、粒が大きければかなりの値段がします。


皆さんもパワーストーンを扱うお店で沢山石が置かれている場所では無く、ガラスケースの中に置かれているインカローズを見たことがあると思います。


それが大抵はアルゼンチン産の高級なロードクロサイト、インカローズです」



学生達がそれを聞き、自分のブレスレットの値段がいくらだったかを思い出していた。



「そうるすると、値段の高い、この美しい赤のインカローズの方が恋が叶いやすいと思いますよね?」



学生達の、どうしよう、という困ったような顔をする子もいれば、勝ち誇ったような顔をしている子もいる。



「どちらもかわりません」



にっこりと冬真が言えば、学生達がきょとんとした後戸惑っている。


恋が叶って欲しいからこそ高いブレスレットを買った学生はショックもあるだろう。



「ここからは鉱物、宝石のお話しでは無く、パワーストーンとしてのお話しです。


パワーストーンというのは日本だけで作った、ようは和製英語なのですが、海外でももちろん石になんらかの力が宿り効果があるというのは普通のこととして受け入れられ、それこそ歴史は日本を含めとても古いものです。


中国でも金の針が入ったように見える、ルチルクォーツのブレスレットをしている人も多いですよね。


僕はイギリスと日本のハーフですが、イギリスでも宝石自体に効果があるとして身につける人は多くいます」



イギリスと日本のハーフ、という冬真のパワーワードに、学生達はきゃぁきゃぁ騒いでいる。


おそらく外国人で日本語の堪能な綺麗な男性、と思っていた女子学生達からすれば、最高のエッセンスかもしれない。



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