オタク加齢 〜老害に至るまで〜
つい最近断捨離した私です。
私はもうオタクとしての若さが無いです。
それは何か、エネルギーがない。熱量がない。
追いかけることができなくなってきている。
そして古いものを美化している。
新しいものを既存のものと比べてしまう。知識量故の弊害。純粋に楽しめない。
本屋に行くのが好きだった。
ラノベの新刊を一冊ずつ買うのが好きだった。
自分の好みに合わなくてがっかりして、好みの奴が続きが出なくて泣いた日もあった。
いまはどうか。
本屋に行って、これ似たようなの読んだことある。
あらすじ見てつまんなそうだなあ。
また長文タイトルか、読む気しねえ。
新しいものにどんどん手を出さなくなった。
新しいジャンルに挑戦をしなくなった。
年齢的に本当はNGだが小学生の頃に兄がやってたfateを隠れてやって先にクリアしたりとかした時代からは考えられない。
完結まで追えるだろうか?
そんなふうに体力を気にするおじさんになってしまった。
昔のラノベは良かった……なんて老害な考えにまで至っている。
僕は王様、エルマーと竜、活字好きは小学生から始まっていた。
空想へ想いを馳せる行為は大好きだった。感想を言う相手は親で、親から本を借りて読んだ。親はオタクだったから出来た。
父親から借りたサクラ大戦に嵌り、マリアとアイリスが好きで、家で家族共用のインターネット接続ができるパソコンでエッチなサイトを見て回ったものだ。
オーフェンとかスレイヤーズの詠唱が好きだった。
そんな今まで好きだったものは、今見ると古臭いと感じる癖に新しいものを見ると昔は良かったなんて言う老害おじさん。
いつしか夢を見なくなった。空想へ想いを馳せることがなくなった。
辛い現実から逃げる手段を楽しむことができなくなってきたのだろうか。
わからない。
挑戦する心、今を変えるエネルギーがあること。
もしくはそれを維持する熱量があること。
今の私にはどれもなさそうだ。
そして過ぎた時間を美化して自分を慰撫するのだ。
今を下げて、未来を見ないで。
悲しいなあ。大人の言う歳はとりたくないというのは本当だった。
昔は早く大人になりたかった。
今は子供に戻りたい。あの頃の気持ちに戻りたい。
記憶を消してまた新しい気持ちで知らない作品に巡り会いたい。
それでも本屋に行くのはやめられない。
ルーティンのように。もしくは縋り付くかのように。