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採点タイム


コーン:定例会を始める。最初はミューゼについて。


モッド:ミューゼ先輩の汎用性の高さ。


インド:アルゴス祭での支払いが利子付きで帰って来たような気がする。無駄ではなかった。


エース:無駄にならなくてよかったよね。


エフィ:いろいろと、知らない話も聞けたしな。


コーン:特に、スキルのリセマラとかいう闇。


モッド:その話やめにしない? 誰もそんな事やらないでしょ?


エフィ:なあ。あれって、そもそも誰がどうやって検証したんだ? このために人生を無駄にした人が何人もいたのかと思うと流石に心が痛むぞ。


インド:別に、そんな闇じゃないだろ? 一年ぐらい戦闘に出ないでスキルが消えた人を集めて荒野フィールドに通うだけで実験できるぞ。


コーン:どちらかというと、そんなデーターを集計しようと思った人間の気が知れないな。想像するだけで気が遠くなりそうだ。


エース:スキルが消えるまでの期間を計測するのも面倒くさすぎるよね。何の役に立つのかもよくわからないし。




コーン:ミューゼとエルアリアの模擬戦について。


モッド:メレー系が殴り合うと外から見てても何やってるのかよくわからないね。


インド:単純に殴り合うだけでなく、将棋やチェスのような戦略が必要になってくるのだろうか?


エース:あんなふうに殴り合いながら、そこまで考えたりできるかな?


エフィ:どうでもいいだろ。あれだけ動けても、EN系の殲滅力には敵わないんだから。


モッド:まあ、二人とも強かったよね。


インド:先輩後輩の関係性がうらやましい。


エフィ:ステルスにも先輩がいれば良かったのにな。


エース:そんなのいるわけないじゃん。概念系の先輩、ぐらいに範囲を広げないと。


インド:概念系の先輩? え? もしかしてライラ曹長の事か?


エフィ:毒使いの先輩ならいなくもないけどな。


モッド:あんなやつは思い出さなくていい。


コーン:ところで、ザーバス教官の強さの秘密は何なんだ?


モッド:あれだけ挑戦を受けて無敗だもんね。でもエルアリアは優勝者のミューゼと互角に近い戦いができる。つまり、ザーバス教官はミューゼより強い可能性がある。


インド:実際、ミューゼも勝てないと言っていた。いや、戦ったらいけない相手だったか?


エフィ:メレー系のスキル持ちにスキルなしで勝てるなら、メレー系の存在意義が危ぶまれるよな。


エース:本当にスキルを使ってないのかな?


モッド:え? 使ってないでしょ? ……使ってないよね?


エース:だって、この目で見たわけじゃないし。それにザーバス教官のスキルって衝撃波だよね? 見えないんじゃない?


インド:確かにそうだ。人を何メートルも吹き飛ばすような威力で使われたら流石に気づくだろうが……木剣の軌道を微妙に逸らすとか、数ミリ押されるとかだと、よっぽどのことがない限り気づかないかもな。


コーン:おい、待て。あの筋肉バカがそんな狡猾な手を使ってるというのか?


モッド:人を見かけで判断するなかれ。


インド:逆に言えば、そういう事をして来るゾンビがいるかもしれないから、気をつけろって事だろ。


エース:ゾンビも見た目で判断するなかれ。


エフィ:いるか? 一目で気づかない程度に弱い力を狡猾に利用するゾンビとか、いると思うか? おまえら本気で言ってるのか? 




コーン:マーブルとのデートについて。


エース:え? あれは本当にデートなの?


エフィ:ただの買い物だと思うぞ。


インド:まずデートという言葉の定義から再確認するべきでは?


モッド:服を選ばせるという行為は、相手に対してかなり高い信頼を持っていると推測できるのでは。


エース:今そんな話してないよ。……いや、してるのかな?


コーン:喫茶店の方はどうだろう。


モッド:一人になりたい時に来る場所を、簡単に他人に紹介したりするだろうか?


エース:これも信頼の証?


エフィ:信頼されてても、大して役に立たないけどな。


インド:……信頼されていないよりは、マシなのでは?


コーン:喫茶店での会話だが、あれもその信頼ゆえの打ち明け話だったのだろうか?


モッド:確かに、誰にでも話せる事じゃないよね。


コーン:あれは暴露や懺悔よりも、むしろ誘いを感じる。タルムのスキルを自白させる流れにもっていこうとしていたのでは?


インド:なんだよそれ。メンヘラか。


エース:かわいいのでセーフ。


モッド:この件に限っては本当にかわいいのか疑問の余地がある。


インド:ところで、ザーバス教官も以前、似たような事を言っていなかったか?


エフィ:つまりザーバス教官もメンヘラだった?


エース:おえっ。


モッド:なぜ君はそのような不適切発言をするのか。


コーン:もうお前黙ってろ。




コーン:マーブルとの模擬戦について。


インド:戦ってみると、意外な攻略法があるものだな。勉強になった。


エフィ:そんなことよりさ、なんでマーブルはこっちがスキルを持ってる前提で詰めてきたんだ?


インド:もしかして、ウオヴァサウルスとの戦いの後にスキルを使ったのを見られていたのでは?


エース:見えないけど。


インド:これまでも度々、急に姿が消えるところを見られていたなら、気づかれるのも時間の問題だったかもしれない。


コーン:ところで、マーブルにスキルの存在をばらしてしまったのは良かったのだろうか? ほぼバレているのと、自分から明かすのは大きな違いがあると思うのだが?


エース:もう隠し続けるのも限界じゃないかな。


モッド:マーブルは言いふらしたりしないと思う。けど、報告しないための言い訳は成立しなくなったよね。




コーン:それでは採点に移る。


モッド:いろいろと不明だったことがはっきりしてきてよかったと思う。90点。


インド:今回は得る物が多かった。100点。


エース:悪くはなかったけど、いろいろな分野で酷使されている気がしなくもない。50点。


エフィ:マーブルからの評価が上がってる気がする。80点。


コーン:俺は80点かな。


モッド:合計点は400点、平均は80点。


モッド:エースの点数、なんでそんなに低いの?


エース:いくら楽しくても体力は使い切ったらそれまでだからね。



ストックが尽きたので、二、三日休みます。

月末までには、なんとかして10万文字にします。

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