採点タイム
コーン:定例会を始める。
モッド:わざわざ話すような事あったっけ?
コーン:いろいろあるだろ。まずはアルゴス祭、昼の部について。
エース:骨折り損のくたびれ儲け。
エフィ:昼間は何の収穫もなかったよな。意味ないから、夜の話しようぜ。
コーン:では、アルゴス際、夜の部について。
インド:あれはなんなんだ? 何がしたかったんだ?
モッド:闇ライブとか言って、本当に闇なのがヤバい。
エース:音が大きすぎて意味が分からなかった。
エフィ:え? 見たまんまじゃん。おまえら、なんでわかんないの?
インド:逆におまえはあれがなんだかわかったの?
エフィ:半裸の男女がステージの上で踊るんだぜ? そんなの見てたら観客たちも興奮しちゃって、自分らで勝手にやり始めるだろ、そういうことよ。
モッド:なぜ君はそのような不適切発言をするのか。
コーン:残念ながら、今回に限っては非常に適切な発言の可能性が高い。
エース:脳が理解を拒む。
コーン:ABCDについて。
モッド:ギルティー。
インド:ギルティー。
エース:ギルティー。
エフィ:ギルティー。
コーン:まあ全会一致だよな。
エフィ:なあ、マーブルって虐められてんの?
インド:どうだろう。あれは虐めなのか?
エース:服を隠して汚そうとするのは、たぶん虐めだと思うけど、違うの?
コーン:仮に虐めでないとしたら、盗難と器物損壊未遂だろう? 犯罪だぞ。
インド:いや、その部分には異論はない。俺が考えているのは、あれが初犯なのか、それとも日常的に行われてきた行為なのか、という点だ。
エース:初犯じゃないの? マーブルを見る限り、今までそんなことをされていた風には見えなかった。
インド:どうだろうな。初めてにしては、なんか手際が良すぎる気がする。
モッド:マーブルが被害を受けても、うまく隠していたと? 被害者なのに?
エフィ:いや、その気持ちはわからなくもない。
コーン:だったら、こういうのもあるぞ。ABCDは最近までは別の人間をターゲットにしていた、とか。それなら矛盾は生じない。
エフィ:俺の考えは違うな。服を持ち去られるのを見て、マーブルはすごく悲しそうな眼をしてたよな。あれは、持って行った人間を見て結末が予想できたからじゃないの?
インド:なるほど……。つまり、裏で日常的にそう言う事が行われていたんだな。……殺すか。
コーン:待て。早まるな。やるなら機会を見てバレないようにやるんだ。
モッド:本当にそんな考えでよいのだろうか? そのような生き方はABCDの惨めな心から生まれた行いと、何がどう違うのだろう?
コーン:なん、だと? 俺があの虫けらにも劣る人間たちと同じだと言うのか?
インド:そうだな。もし実行に移すなら、大々的に正々堂々とやらなければいけないな。理由も公開するべきだ。
エフィ:でもそれをやったら、有罪なんだよなぁ。
モッド:それぐらいの覚悟をするべきでは。
コーン:結果的にマーブルを公の場で貶めることになると思うが、それでもいいのか?
エース:もうやだ、考えたくない。人間は面倒すぎて嫌い。
コーン:アソナンについて
モッド:ギルティー。
コーン:それはもうやらなくていい。ほっといてもミューゼとかが罰を与えるだろう。
エフィ:っていうか、今の時点で生きてるの? なんか爆発してたけど、あれスキルで攻撃してたよね。
コーン:いくら何でもアレはまずいだろう。確実に教官が知る事になる。
モッド:すごい剣幕でつかみかかって来た男がいたね。連れ去られた少女は、恋人か何かだったのかも?
インド:毒使いの先達として教示を受けたかった。
エース:え、やめようよ。あんなヤバい人と知り合いになったら絶対変なトラブルに巻き込まれるし。
モッド:ただでさえスキルが似ているのに。あんな犯罪者と関係をもって、仲間だと思われたらおしまいだよ。
コーン:むしろABCDの受けた被害も、毒が流出したとかで勘違いされてるのでは?
インド:またスキルを明かせない理由が増えたぞ。大丈夫か?
コーン:それでは採点に移る。
モッド:悪を滅ぼせそうだったけれど滅ぼせなかった。70点。
インド:やるだけの事はやった。少しでもマーブルを救えたような気がする。90点。
エース:得る物はなかった。ただただ疲れた。40点。
エフィ:得る物はあっただろ。でも妙なことに巻き込まれそうだから気を付けた方がいいな。80点。
コーン:俺は70点かな。
モッド:合計点は350点、平均は70点。
インド:今回は評価が分かれたな。