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採点タイム


コーン:定例会を始めようか。


エース:眠いから後にして欲しいんだけど。


インド:後にしたところで、どうせその時眠いだろう。今やっても大して変わらないぞ


エフィ:何その理屈、意味不明すぎて怖い。


コーン:始めるからな。まずはスキルの第一段階について。


エフィ:地味すぎて気に入らない。


モッド:派手だったらおかしい。ステルスだからね。


インド:生存性が高いのはいい。だが、実戦では手間がかかりすぎる。努力でカバーするにしても、殲滅速度の遅さはどうしようもない。


エース:もっと手っ取り早いスキルの方が良かったよね。




コーン:二日目夜。マーブルの件について。


エース:思ったんだけど、マーブルってもしかしてタルムの事が好きなの?


エフィ:え? そりゃそうでしょう?


インド:どうかな? 単にクラスメートに対する責任感が強いだけでは?


モッド:まあクラスメートが自殺行為に走ったら、全力で止めに来るようなタイプではあるかも。


エフィ:どっちなのかわかりづらいな、本人に聞くか。


コーン:やめろ。どっちが正解だとしてもただの嫌な奴だぞ。


モッド:それより、エノックやマーブルに改めてお礼を言っておいた方がいいのでは?


コーン:その方針に反対はしない。だが具体的にはどうやって?


モッド:素直に言葉で感謝の気持ちを伝えるだけでも、やらないよりは、やった方がいいよ。


エース:なおスキルの事など、真相は絶対に明かさない予定の模様。


エフィ:なんだそれ。客観的に見てクズでは?


インド:素直って難しいよな。


エフィ:そう言えば、二日目朝のエノックの言動も妙だったよな。あれは?


モッド:エノックは、タルムがマーブルの事を好きだと考えていて、それを影ながら応援している。それであんな態度になったというのは?


エース:意味がわからない。その説を検証するメリットってある?


インド:なくはないだろ。いや、やっぱないか。




コーン:二日目夜、主任教官の発言について。


インド:あいつはゾンビに食われる。


モッド:あいつは味方にわざと誤射される。


エフィ:末代まで罵られる。


エース:思い出す価値もない。




コーン:スキルの第二段階。毒について。


エース:腕が疲れないのでオッケー。


インド:殲滅速度で見ると、何の解決にもなっていないと思う。求めている物ではなかった。


エフィ:せめて遠距離攻撃だったらな。毒の弾丸をポスポス撃ち込んでいくみたいなタイプ。あれなら良かったのに。


エース:実は、射撃系だと射程を伸ばせば、ステルスがいらなくなるんだよね。


エフィ:それ最悪じゃん。絶対に遠距離攻撃に派生しないって確定したようなもんじゃん。


モッド:大型の敵を相手にした場合、ショベルでは勝てないと思う。毒ならまだ可能性はある。これは肯定できる要素では?


エース:地味にヤバいと思うんだよね。ステルスは人間相手にも有効だったから毒も人間に効くはず。


エフィ:そうかな? 炎の球とかも人間相手に有効だろ。大した違いじゃないって。


コーン:よく考えろ。殺す事しか考えないならそうかもしれないが、手加減もできるんだぞ。特に眠らせるとか、おまえ……。


インド:さらに悪用のパターンが増えたな。また人に言いづらくなった。


モッド:これバレたら、最終的に居場所がなくなりそうな気がする。


エース:居場所がなくなっても生きていけるのでセーフ。


エフィ:アウトだろ。おまえのセーフの基準はおかしい。




コーン:最後に駅に戻った時のあれやこれやについて。


エフィ:主任教官はギルティー。


エース:ガープス教官には、バレてるよね。スキル入手した事。もう話してもよくない?


インド:リスクが大きすぎる。


モッド:ライラ曹長が来たら素直に話す、というのはどうだろう? どうせ隠し切れないし。


インド:来るかな、前線で忙しいんじゃ?




コーン:では採点に移る。


モッド:状況は良い方向に進んでいる。90点


インド:スキルの汎用性は高まったが問題点も多い。70点。


エース:このスキル疲れるから嫌い。50点。


エフィ:地味すぎてこの先耐えられるか不安。30点。


コーン:俺は60点かな。


モッド:合計点は300点。平均で60点。


エフィ:低いなぁ。


インド:一番下げたのはおまえだぞ。


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