悪役令嬢の物語
――気が付くと、俺は自宅のテレビの前に座っていた。
あぁ……戻ってきたのだな。
元の日付、元の時刻――。
間違いない……俺が『乙女ゲーム』の世界へ行った時のままだ。
目の前の画面には、据え置きゲーム機のオンラインストアの画面が表示されている。
そうだ、確か『悪役令嬢もの』を書くために参考にしようと、価格の安そうな『乙女ゲーム』を物色していたんだっけ……。
俺は手にしていたコントローラーで何気なしに画面をスクロールさせながら、ついさっきまでいた『乙女ゲーム』の世界に思いを馳せた。
あいつらと一緒に卒業はしたかったが、特別に思い残したことがあるかと言えばそうでもない。
さすがに2度目の異世界だったので覚悟はできていたし、何よりあいつらのハッピーエンドの様子が頭の中で思い浮かぶのだ。
――あれ?
なにげなくスクロールしていた画面に、何やら気になるタイトルの『乙女ゲーム』があった。
その名も『学園聖女 ~恋の光はレインボー~』などと、いささか古臭くセンス的にもどうよと思われるタイトルのゲームである。
気になる……。
まさかとは思うが……。
気になるお値段は、2480円――現実世界では決してリッチとは言えない俺ではあるが、このくらいの金額ならば即決買いしても問題ないくらいの稼ぎはある。
つーか、異世界帰りでチートなのに、どうして俺の稼ぎはこんなに少ないのだろう……。
なまじ『乙女ゲーム』の世界でいい暮らしをしていたので、現実の俺の貧乏臭さが身に染みる。
そういやあの世界では、とうとう最後までお金というものを目にする機会が無かったなー。
まぁいい、少ない稼ぎを愚痴ってる場合ではない。
これがもしや俺が思った通りのものならば、ぜひとも内容を確認したい。
――と、いう訳で。
ポチッとな。
…………
ダウンロードに時間が掛かりそうなので、コンビニへ行って辛旨ポテトとコーヒー牛乳を買ってきた。
この組み合わせは無限ループが可能な、俺のド定番である。
部屋へと戻ると、『学園聖女 ~恋の光はレインボー~』のダウンロードが終わっていた。
さーて、ゲームを開始しますかー。
まずゲームを開始するとオープニングのムービーが始まり、主人公キャラのちょっとした説明セリフが続く。
この『乙女ゲーム』は中世ヨーロッパ風の世界のようで、主人公のいる国は『アッカールド王国』…………もう、この時点でアタリだろう。
――間違いない。
『学園聖女 ~恋の光はレインボー~』は、俺が行っていた『乙女ゲーム』の世界の元ネタだ。
マジか~、あの世界元ネタがあったのか~。
つーか、そうなると主人公は――。
ゲームを進めると、主人公キャラをプレイヤーが好きな名前に変更できる画面になった。
変更する前のデフォルトの名前は『マリア』――やはり同じ名前だ。
ちなみにこの画面にはマリアの立ち絵があるのだが、それはアニメ絵ではあるが確かにパステルピンクを基調とした、俺の良く知っているマリアに良く似ていた。
ただし、いい加減仕上がっているマリアだ。
『乙女ゲーム』の世界に行ったばかりの頃に出会った、ビン底眼鏡でかなりなポッチャリ体型の地味子とは似ても似つかない。
まぁ、ゲームだからこれも仕方ないのかもしんないね。
いきなり見た目がアレだと、やる気が失せるかもしんないし。
とりあえず主人公の名前は、デフォの『マリア』のままだな。
…………
そしてレインボー学園の入学式。
やはり最初のイベントは、中庭の桜の木の下でマルオくんと出会うイベントだった。
うむ、やはりマルオくんの絵も似ている。
つーかマルオくん、なんかキラキラとしたエフェクトがウザい。
ただでさえ制服が真っ赤で舞い散る桜のピンクも目にうるさいのに、そんなエフェクトが入るとゴージャス過ぎて目の疲労が半端ない。
年取るとさ、鮮やか過ぎる色彩とか目が疲れるだけなのよ。
……目に優しい侘び寂びの世界って、やっぱいいよね。
そんなこんな思いながらゲームを進めると、コレス・ラルフくん・ガルガリアンくん・ユリオスくん・アンドルド先生と攻略対象キャラが次々と登場。
そして、ついに現れたのが――。
パステルイエローの制服に吊り上がった切れ長の目、金髪縦ロールで威圧感たっぷりのお嬢様――悪役令嬢『エリス・ハイエロー』であった。
もちろん両サイドのやや後方に、エリスの取り巻き令嬢であるアンとガーリも控えている。
うむ、やっぱ感情移入しちゃうよなー。
いきなり主人公を無能でブサイクな庶民呼ばわりして、本当ならプレイヤーとしては『なんだこいつ?』みたいに思わなければいけないのだろうが、エリスをやっていた俺としては『うんうん、分かる分かる』などと思ってしまう。
何だろう、本来の楽しみ方とは違うのだろうけど――なんか楽しい。
…………
そのまま適当にゲームを進める。
とりあえずの攻略対象は、ユリオスくん。
やっぱほら……あっちの世界でもそうだったし、マリアとユリオスくんをくっつけてあげたいじゃん。
サクッと1学期が終わった。
序盤なので、出会いのイベント以外はちまちましたものばかりだった。
つーか、なかなかマリアの能力値が上がらん。
育成用のアイテムなんかを買わねばならぬのでバイトをしているから、なかなか鍛錬や勉強の時間がスケジュール的に取れんのだよなー。
あと、エリスの存在がなかなかに酷い。
マリアを馬鹿にして蔑むだけでなく、お邪魔イベントを起こしてマリアの能力値を下げてくるのだ。
ただでさえマリアの能力値は低いと言うのに……。
マジでエリス邪魔くさい。
まぁ、積極的にエリス絡もうとしながら遊んでいる俺が、そもそもの原因なんだけどさ。
だってさー、やっぱ俺としてはエリスが気になるんだよ。
そこは、しゃーないじゃん。
ちなみにエリスは、面白いことにマルオくんと非常に仲が良い。
こういう『乙女ゲーム』では悪役令嬢のほうが王子キャラに一方的に熱を上げ、王子キャラのほうは実はそうでもないというイメージを俺は持っていた。
だがこのゲームでは、ちゃんとマルオくんもエリスに対して非常に好意を持っている感じなのだ。
ゲーム内の噂話だと2人は相思相愛で、そろそろ婚約が決まりそうだとか。
ん? ひょっとしてあっちの世界で序盤からマルオくんのエリスに対する好感度がやたら上がりまくっていたのは、もしかしてこの辺の補正があったからだったのか?
ストーリー的に、マルオくんがエリスのことを好きになるからとか……。
そう考えると、なんとなく納得がいく。
だって、マルオくんのエリスへの好感度って、やたら簡単に上がりすぎだったもの。
――ゲームを進めよう。
あ、海水浴イベントちゃんとあるんだ。
ちゃんと水着の立ち絵もある。
イベント絵は――ちっ、男子キャラがメインか。
そこはやはり、乙女ゲームということなんだな……。
あ、エリスの胸が平らだ……。
…………
それは夏休みも終わって――。
2学期を攻略している最中。
俺にとって、とんでもなく衝撃的な出来事があった。
エリスが――死んだのだ。
普通に2学期に入りダラダラとゲームを進めていたら、学園祭イベントに入り――そしてあの事件が起こったのである。
テンバイヤー男爵が引き起こした――『学園祭襲撃事件』だ。
学園祭が襲撃され、犯人たちが1年A組の教室に立てこもる――そこまではあっちの世界で俺が体験したのと同じだった。
違ったのはその時、『1年A組』の生徒全員が人質となったことである。
学園祭の出し物である劇が終了し、クラス全員が教室へと戻ったタイミングで襲撃者たちはやってきた。
武器を持たぬ生徒たちはそのまま人質となり、あろうことかエリスはその時犯人たちに抵抗し――殺されてしまうのだ。
――正直『嘘だろう?』と思ったよ。
だって……『悪役令嬢』がこんなに早く死ぬ乙女ゲームなんて、おかしいじゃん。
婚約破棄されたり、没落したり、死ぬにしてもエンディング直前だったりするのが『悪役令嬢』というものなはず……。
俺はエリス死亡ルートを回避しようと、攻略サイトを必死で探した。
少し前のセーブデータなら残っている、回避に必要なら最初からやり直しても構わない……だから――。
思いも空しく――エリス死亡を回避するルートは、無かった。
ゲーム的には、ここからマルオくん攻略が始まるらしい。
攻略サイトによると、愛するエリスを失いどん底まで落ち込んだマルオくんをマリアが元気づけることにより、今までほとんど上がらなかった好感度が上がり始めるとのこと。
――なんだよそれ。
――ふざけんな。
――殺さなくったっていいじゃないか。
俺は一気に、やる気が無くなった。
この日、俺は――。
まだ早い時間にも関わらず、ふて寝した。
…………
それから3日が過ぎた。
無くしたやる気はあまり戻ってはいないが、ゲームの続きがやはり気になる。
俺はゲームを再開した。
学園祭の教室立てこもり事件は、主にコレスを中心に犯人たちを撃破することで解決した。
ここでマリアは覚えたての回復魔法を駆使して撃破に貢献し、攻略対象の好感度を稼ぐことになる。
面白く無い。
確かにゲーム内のエリスは、俺が中の人ではないからチートではない。
そして襲撃を画策したテンバイヤー男爵の狙いは、エリスだった。
俺が中の人でないのなら、エリスが死ぬのも仕方が無いのかもしれない……。
でも、死んでほしくはなかったなぁ……。
もはやゲームを真剣にやる気が失せたので、ここからは攻略サイトを見ながら進めることにした。
もちろん攻略ルートはユリオスくんで。
マルオくんルートとか、絶対にやらん――つもりだ。
襲撃事件の顛末は、テンバイヤー男爵家の滅亡で終わった。
半年に亘る調査の結果、黒幕がテンバイヤー男爵だと知ったエリスの父――ノットール・ハイエロー辺境侯爵が、持てる全兵力でテンバイヤー領に攻め入ったのだ。
テンバイヤー男爵は死に、マルオくんが人質になっていたことからアッカールド王国はこの件を反逆罪とみなして男爵家を潰した。
そしてノットール・ハイエローは、理由こそ筋は通るが王家に断りなくテンバイヤー家を叩き潰したという罪で、謹慎処分となったのである。
娘を亡くしたノットール・ハイエローはこの後、気力が衰え当主の座をまだ若すぎる嫡子アナキンに譲ることを考え始めるらしい。
ちなみにこの辺のことはゲーム内では、テキスト文でちらっと説明されただけだ。
まぁ、本来の『乙女ゲーム』としてはどうでもいいことだしね。
だが歴史的背景としては、この件が大きな流れに繋がっていく。
――たぶん。
何故ならば、次の年の夏――。
アッカールド王国が、隣国フェルギン帝国に攻め込まれることになるからだ。
つまり、ハイエロー家が守る鉄壁の城塞――アダマン砦が突破されたということである。
ノットール父上が普通に健在ならば、敵がどれほどの数でもアダマン砦はそうそう簡単には抜かれないことを、エリスだった俺は知っている。
エリスの死で衰えたノットール父上の気力が、アッカールド王国内にフェルギン帝国をなだれ込ませる大きな要因となったことは間違いのないことだろう。
これまでのほほんと好感度上げのゲームだった『学園聖女 ~恋の光はレインボー~』が、ここでいきなり戦術ゲームとなった。
それぞれのキャラが部隊を率いて、帝国の部隊と戦うのである。
主役であるマリアは、救護隊を率いている。
ゲーム内の戦況は、そのマリアの部隊がどの戦場へと出向くかで変化するのだ。
ちなみに各戦場には、それぞれ攻略対象キャラがいたりする。
各戦場に赴いて勝てば、その場所に対応した攻略対象キャラの好感度が上がる。
もちろん負ければ、好感度が下がる。
なんだかんだでこれも、好感度イベントの1つなのだ。
更にこの戦争イベント、実はもう1人の攻略対象キャラにも関わっていたりする。
それはこの『学園聖女 ~恋の光はレインボー~』における隠し攻略キャラ――アナキン・ハイエローの出現条件だ。
この戦争、実はプレイヤーが勝とうが負けようが帝国軍は撤退するのだが、ここで大きく勝てないとノットール・ハイエロー辺境侯爵が帝国の総大将であるデリン・ビ・フェルギンに対して、特攻を仕掛けるイベントが起こるのである。
結果、双方相打ちとなって総大将を失った帝国軍は撤退することとなるのだが、前述のマリアが赴く戦いで大きく勝つと、この特攻イベントが起こらない状態で帝国が撤退する。
つまり、ノットール・ハイエローが生き残ってそのまま当主を続けることとなり、当主を継ぐ必要のなくなったアナキンが学園に入学してくるのだ。
ちなみにフラワキくんは、どんな状況であろうが戦争後に攻略対象キャラとなったりするのだが……まぁ、その辺はどうでもいいことである。
――てなことなので。
ノットール父上が死ぬのもアナキンが出てこないのも面白く無いから、ここは攻略サイトを見ながら帝国をボコボコにしてやろうと思う。
…………
戦争イベント終了~。
ここからも、もちろんユリオスくんルートで続行だ。
好感度を順調に上げられていたおかげなのか、戦後にいきなりユリオスくんが積極的になった。
俺が行っていた乙女ゲームの世界と、ちゃんと同じ展開である。
……逆か。
俺が行っていた世界が、このゲームと同じ展開なんだな。
ややこしい。
ちなみに戦争が終わったのは冬。
その後、戦勝の式典があり――マリアの聖女認定イベントがあった。
攻略サイトによるとこの聖女認定イベントは、マリアの能力値がある程度育っていないと起こらないらしい。
ユリオスくんルートは聖女認定されていないとエンディングにたどり着けないので、ここは当然聖女認定イベントは消化しておく。
攻略サイトを見ながら進めているせいもあって、ユリオスくんルートは順調。
そして3年目の春となった。
帝国をボコったおかげで、無事にアナキンも登場。
アナキンはしっかりして少し大人びていた実際とは少し違って、可愛い系のショタになっていた。
これはアレだろうか?
俺の影響であっちのアナキンが大人びたとか、そういうヤツなのかな?
そしてこのアナキン、好感度がやたら簡単に上がる。
マリアを操作して学園を徘徊しているとちょいちょいアナキンに出会うのだが、こいつは出会う度に好感度が上がるのだ。
あっちの世界では、マリアはハイエロー家の養女になってたからなー。
好感度の上がりかたがゲームと同じだったならば、向こうの世界でアナキンが簡単にマリアに惚れていたのも無理はない……一緒に暮らしてたし。
つーか、出したは良いもののアナキンが邪魔くさい。
せっかくユリオスくんのイベントが起こるはずの場所にアナキンも居ることがあり、その際ユリオスくんよりもアナキンのイベントが優先して起きたりするのである。
それでもなんとかユリオスくんルートを進めていく。
面白いことに、このゲーム内だとユリオスくんの両親がマリアとの交際に最後まで反対する。
ユリオスくんルートのエンディングを迎えるには、この両親の無理難題をマリアが解決しなければならないのだ。
まぁ、ある程度の能力値があれば、正解の選択肢を選ぶだけで攻略できるんだけどね。
俺は攻略サイトを見ながらなので、その辺はバッチリである。
――そしてエンディング。
エリスは無事ユリオスくんと結ばれ、キーロイム家に嫁いで幸せになりましたとさ……。
めでたしめでたし。
…………
うむ、終わった。
でもって邪神ガンマや魔徒四天王なんかは、やはり欠片も出てこねーし。
これはやっぱアレだな。
邪神ガンマ関連に関しては、全部ヨミセンさんがやらかしたと見て間違い無いな。
まったく……。
余計なことを……。
まぁいいさ。
やらかしてしまったことは、今更仕方が無い。
エンディングまで遊んで気もすんだし――。
明日っから、『悪役令嬢の物語』の執筆を始めるとしますか。
――――
― 次の日 ―
「あ、これヤバくね……?」
飴細工屋の仕事を終えて帰宅し、晩飯の牛丼を食べながら『小説家になるぞ』のホーム画面を開いた俺は、とある文字を見て固まってしまった。
それは――。
『二次創作に関するご注意』
という一文である。
――二次創作。
それは、既存の様々な作品を基にして創作をすることだ。
そして『小説家になるぞ』では基本、二次創作の投稿は禁止されている。
これはマズい……。
俺の行った乙女ゲームの世界は、そもそも『学園聖女 ~恋の光はレインボー~』というゲームを基にした世界――つまりは既存のゲーム作品の世界だ。
ということは、そこで俺が体験したアレやコレやをそのまま小説にすると、この『二次創作』に該当してしまうということに……。
うむ、やはりマズい……。
つーか、どうしよう……?
俺は悩んで悩んで悩みぬいた。
――そして3分後。
「序盤のストーリーを若干いじって、キャラの名前とかを変えればなんとかなるんじゃね?」
という結論に達したのである。
ぶっちゃけ名前さえ変えてしまえば主役はエリスだし、ストーリー的にはあまりカブる要素は無い。
名前さえ変えてしまえば、各キャラの性格なんかも良くある設定だから二次創作とは断定できないはず。
それにストーリーが丸かぶりするのは、ゲーム内で学園祭襲撃事件が起こるまで。
そこから先はエリスが生き残るのだから、全く――とはいかないが、ほぼ別物のストーリーになるのだ。
――と、いう訳で。
たぶん、なんとかなりそうな気がする。
つーか、仮にここが似ている、みたいな指摘を受けたとしても――。
そこまでやっておけば『これはオマージュとかインスパイア的なアレです』で、きっと言い逃れできるはず!
何より俺の書く作品は読者が少ないので、そんな指摘をしてくるヤツの目に留まる確率は、ものすごーく低いはずなのだ!
…………
………
……
うむ、なんだろう……。
最後のは自爆だったような気がする……。
まぁいい。
方針は決まった。
これで書いてみることにしよう!
なんとかなるさ!
…………
とりあえず書き始めた。
まず、タイトルだが――。
【異世界行ったら悪役令嬢に憑依することになったので、チートもあることだし学園で無双して主役の聖女と仲良くしてみようかと思います。 でも中身おっさんだからキスから先は無しでおなしゃす。 帝国との戦争?邪神? まとめてアタクシにお任せなさい!】
てな感じにしてみた。
やたらとタイトルが長いのは昨今の流行で、このほうがたくさん読まれるのだそうだ。
いよいよ本編を開始。
ふむ、今日は水曜日か……。
オープニングとしては、女神さんにいきなり異世界に拉致されるところから始めてみた。
そして異世界で、悪役令嬢エリスに憑依させられる。
名前は後でまとめて変更しよう。
でないと書いてる途中でごっちゃになって、訳わからんことになる気がする。
入学前のレベル上げで、アンとガーリ登場っと。
そしてマルオくんとコレスに出会って、サイクロプスを狩るイベントだ。
この時点で俺にはチートがある設定を出しておこうか。
でないとこの先の展開に無理があり過ぎることになるし。
で、入学してその他のみんなと出会って――この辺は学園ものならだいたいどんな話でも大差ない展開だから、このままでいいな。
桜の木イベントも、そのままでいいだろう。
念のためキャラ設定も少し変えておこうかな?
マルオくんは脚フェチの部分を強調して――。
コレスはよりおバカっぽく――。
ラルフくんには至高の食通っぽい要素を足して――。
ガルガリアンくんにはインテリメガネを装着してあげよう。
アンドルド先生は――影が薄いからそのままでいいな。
アンとガーリも、ゲームでは存在感が無いからそのままだ。
よしよし、いい感じだ。
マリアは俺が最初に見た時のように、ビン底眼鏡でかなりなポッチャリ体型の地味子さんから始めよう。
性格は――ゲームのキャラとはそもそも性格が違うので、変える必要は無かろう。
ゲームのマリアは、ちょっと性格を美化し過ぎているからな。
俺の行った世界のマリアは、もっとズボラでおバカだったし。
そしてエリスは――これは中の人が俺になるので、性格に関しては特に変更は必要無し……と。
見た目は……そのままで行こう。
中身が俺になってしまうのだから、これで外見を変えてしまうと本来のエリスが消えてしまう。
この物語の主人公は、俺でありエリスなのだ――外見を変えてエリスが不在になるなど、あり得ない。
学期末の試験。
海水浴イベント。
夏休み。
各種イベントが過ぎて――。
さぁ、問題の学園祭襲撃事件だ。
これ、どうしよう?
このまま書いてしまうと、結果はともかく途中までゲームの内容と同じなんだよなー。
学園祭って設定を変えればいいのかな?
待てよ……でも学園祭関連のエピソードとしては、後々魔徒四天王のゲヒャナのヤツと繋がりそうな部分もありそうなんだよなー。
うーむ……。
いっそ邪神ガンマ関連のエピソードとか、まるっと削ってしまえば――。
イヤ、それだと女神ヨミセン――読み専の女神さんから、クレームが入りそうだな。
一応あの女神さんのおかげで異世界に行けているのだから、その辺はやはり忖度するべきだろう。
となると……そうだ!
本当なら学園祭で演劇をやるところを、何か別のものにしちゃえばいいんじゃね?
例えば――喫茶店とか?
うん、いいね。
それで行こう!
――で、話を進めて。
無事にエリスを学園祭襲撃事件で無双させて、テンバイヤーに天誅を下した。
ここから先はもうオリジナルストーリーと言っても過言では無いので、もう小細工は必要ないだろう。
…………
マルオくんとエリスの婚約の儀のエピを書いて……。
2年目に入ったのでフラワキくんが登場して……。
ジャー教が出て来て……。
マリアんちのお泊り会からの――。
サトリのゴーアン登場。
おっと、四天王最弱ネタもちゃんと入れておかねば。
まぁ実際は最弱では全然無かったんだけど。
あ、イヤ待てよ……客観的に見たら最弱なのかな?
今考えると魔毒のグーガルや不死のゲヒャナは、俺とマリアにとっては相性が良かっただけな気もしないでもないし。
うむ、その辺の判断は読者に委ねることにしよう。
いいよね、読者に丸投げしても。
そしていよいよ2年目最大のイベント――。
フェルギン帝国軍の襲来だ。
――とは言っても、俺が無双するだけなんだが。
でもどうしよう?
ドローンで特殊神経ガスをばら撒いての無双なんだけど、コレどこで入手したことにしようか……。
コレはアレだな、やっちまった感があるな。
最初っから『この物語は【☆ロリコン勇者☆ ~アルスの大冒険~】の続きですよ』、みたいにしておけば良かったよねー。
いっそ今からやっちゃう?
イヤ、でもクソ面倒臭い予感しかしないでもない……。
うーむ、悩むなー。
やるか。
やらないか。
よし! 何事もチャレンジだ!
やってみよう!
…………
やってみた結果――。
マジでクソ面倒だった。
それでも最小限の変更や付け足しで乗り切った俺を、ぜひとも皆さん褒めて欲しい。
ところどころ話の繋がりがおかしくなったり、チラチラと破綻が見え隠れしている箇所もあるが、素人が書いた無料のweb小説なんだからそんなもん我慢しろと声を大にして言おう。
さて、晴れて【異世界行ったら悪役令嬢に憑依することになったので、チートもあることだし学園で無双して主役の聖女と仲良くしてみようかと思います。 でも中身おっさんだからキスから先は無しでおなしゃす。 帝国との戦争?邪神? まとめてアタクシにお任せなさい!】が【☆ロリコン勇者☆ ~アルスの大冒険~】の続編となったので、続きを書くことにしよう。
つーか、やっぱこのタイトル長いな。
本当に長文タイトルで読者増えるのかねー。
ウソならやっぱ短いのに直したいわー。
さて、物語は無事俺が帝国軍を虐殺することから再開。
虐殺……文字にしてみると、なんか酷いねコレ。
でも世の中には異世界で核をぶっ放したり、戦争で星ごとぶっ壊したり、指パッチンで全宇宙の半分の人を殺したりする物語があるんだから、この程度なら可愛いもんだよね?
そして帝国への逆侵攻イベを適当に終わらせて、マリアの聖女認定イベントへ。
3年生になってアナキンが入学し――。
これからのメインは邪神ガンマ関連の物語となる。
――書いてて改めて思うんだけどさ。
これ乙女ゲームの話なのに、恋愛要素少なくね?
つーか、あらすじだけを追っていくと、物語のメインに恋愛の部分がほぼ無いのだが……。
『悪役令嬢もの』って、こんなんだっけ?
まぁ、いいか。
一応『悪役令嬢』が主役なんだから、問題はあるまい。
ん?――ジャンルが『異世界〔恋愛〕』なんだから、ジャンル詐欺じゃないのかって?
気にするな、気にしたら負けだ。
……念のため、タグに『恋愛要素薄め』って入れておこうっと。
…………
執筆に戻り、邪神ガンマ関連の話を進める。
魔毒のグーガルとの対決を描き――。
ちょっと不死のゲヒャナまで間が空くな。
やっぱ海のイベントとか入れておくか。
悪天候でほとんどエピソードらしいものは無いけど。
まだちょっと足りないかな?
そうだ! そういや夏休みに日記を書いたから、アレぶち込んどけばいいか。
そして最後の学園祭――不死のゲヒャナとの対決だ。
でも戦い自体はあっさり終わったので、大して文字数が稼げぬ……。
ここは演劇の部分をマシマシにでもしておこう。
冬の話は適当にちょろっとでいいかな。
思い出はたくさんあるにはあるんだが、エピソードとしてはちょっと弱いし。
そんなこんなで、いよいよ無敵のギアロス戦からの――邪神ガンマとの最終決戦だ!
本当は卒業式じゃなかったけど、戦いは卒業式の日に変更してしまおうか……?
うーむ……。
最終決戦を書く前に少し考えようと思った俺は、ゲーム『学園聖女 ~恋の光はレインボー~』に手をつけることにした。
実は執筆しながらもゲームは続けていて、残っているのはもうマルオくんルートのみ。
マルオくんルートを進めるのは気乗りはしなかったけれども、残っているのがこれだけとなるとやはり、俺としてはエンディングをコンプリートしたくなった。
ちなみにここまでやり込むと色々と慣れたもんで、帝国軍を完膚なきまでボコボコにする程度のことは、朝飯前となっている。
――まぁ、今は深夜なんだが。
イヤ、待てよ――深夜なんだから朝飯前というのは、正解なのか。
攻略サイトに沿ってマルオくんルートを進め、エンディングにたどり着く。
キラッキラのマルオくんの横には、これもやはりキラッキラのマリアという、物語の最後を彩る一枚絵――やっぱ面白く無い。
マルオくんの横には、やはりエリスがいるべきなのだ。
よし、決めた!
…………
最終決戦は、卒業式の前日にした。
このほうが、俺の書きたいものが書ける。
無敵のギアロスの襲撃から始まるこの最終決戦では、みんなの活躍も書こう。
仲間たちも懸命に頑張っていたのだから、その雄姿の一端くらいは描写してあげたい。
戦いは進み、ユリオスくんが殺されてそのせいでマリアが絶望し、マリアの中にあった『邪神ガンマ』の封印が壊れる。
邪神ガンマの登場だ。
戦闘描写はそのままでいいだろう。
間延びするところは、少し端折る。
【☆ロリコン勇者☆ ~アルスの大冒険~】の続きと宣言し修正もしたから、神話のドラゴンのウロコも出してしまって問題ない。
そして使徒である俺のピンチに颯爽と登場するのが――。
極悪マッチポンプ女神――ヨミセンさんである。
イヤ、自分の出番の為に邪神を封印して最後に起こすとか、マジあり得ねーわ。
つーか、この物語の恋愛要素が薄くなったのって、この女神さんのせいと言っても過言では無いよね。
まぁ、そんな戦犯女神さんでも、忖度してカッコ良く書くんだけどね。
そのほうが盛り上がるし。
あと女神ヨミセンさんが自分の出番を増やすためにわざわざ邪神ガンマを封印していたという事実も、物語には書かないでおいてあげよう。
俺は情け深いおっさんなのである。
それはそれとして、続きを書こうか。
女神ヨミセンさんの登場で、邪神ガンマを無事封印。
俺が元の世界へと帰って、本来ならここで物語は終わりだ。
――終わりなのだが。
蛇足になるかもしれないが、俺はまだ続けようと思う。
俺は卒業式と、エリスとマルオくんの結婚式のシーン――俺がいなくなってからの世界を書きたいと思うのだ。
あの世界を去る時に見た、エリスとマルオくんのキスシーンで終わるのも確かにいい。
だけどそれでは俺が物足りない。
乙女ゲーム『学園聖女 ~恋の光はレインボー~』内であまりにもエリスが不遇だったので、その分を俺の小説の中でくらいはもっと幸せにしてあげたいのだ。
ついでに、ゲームの中でエリスが死んでからほぼモブと化してしまったアンとガーリにも、もう少し幸せの描写をしてやりたい。
俺は続きを書いた。
卒業式では、1人1人の思い出を振り返りながら皆に証書を受け取らせる。
あっちの世界ではほぼ空気だったアンドルド先生には、担任として卒業証書を渡す役をやらせてあげよう。
そうだ! 在校生代表として送辞を読む役を、アナキンにしよう。
そうすれば卒業式にメインのキャラを揃えられるしね。
マルオくんが卒業生代表なのは変わらず。
もちろん答辞も読んでもらう。
マルオくんのことだから、きっと見事に決めてくれるのだろうな。
答辞を読みながら、エリスのことをチラチラ見そうだけど。
コレスはたぶん、卒業式の間ずっと退屈そうにあくびでもしているだろう。
あいつ、堅苦しい式典とか苦手だし。
ユリオスくんは、意外とこういう式典の時まじめなんだよなー。
素は残念なくせに、貴族としてはそつが無いんだよね。
ガルガリアンくんは、たぶんまた全然関係ない考え事でもしているはずだ。
ぱっと見ちゃんと式典に参加しているように見えて、実は一切無視してるんだよなあいつ。
ラルフくんは、まず間違いなく料理のことを考えているはずだ。
卒業式の後に、仲間内だけのパーティーをする予定だったから間違いはあるまい。
フラワキくんは、卒業後の仕事のことで頭がいっぱいだろう。
マルオくん直々の推挙で、役人として王国に仕えることが決まっていたし。
ガーリは、きっと無難に卒業式をこなしているはずだ。
あいつは良くも悪くも考え方が真面目なので、公的な式典などではしっかりしているのである。
アンは……下手したら寝てるかもしれないな。
ポヤポヤしてるくせに、意外と図太い神経してんだよなあいつ。
マリアのやつは、間違いなくダレているだろう。
どうせ『卒業式とか、3分で終わればいいのに』などとほざいているに違いない。
そしてエリスは――。
きっと、気合を入れて臨んでいるのだろうな。
エリスがちゃんとエリスとして参加できる、最初で最後の学園行事だしね。
俺は、頭に浮かぶ卒業式の様子を書いた。
考える必要など無い、あいつらが勝手に頭の中で動き回るからだ。
泣くヤツ、笑うヤツ、やっと終わったと喜ぶヤツ――卒業式を終えたみんなの顔は、様々だ。
時は進んで、いよいよエリスとマルオくんの結婚式だ。
それはそれは盛大で荘厳な結婚式のシーンを書く――まぁ、実際は豪華だが退屈な式典なのだろうが、そこはほら、フィクションだからさ。
どうせだから女神ヨミセンさんも、結婚式のシーンに出演させてやることにする。
2人を祝福しに女神が現れるのだ――出番の欲しいヨミセンさんも、きっと嬉しかろう。
出席しているアンとラルフくん、ガーリとコレスのカップルも幸せいっぱいに書いてやる。
もちろん主役であるエリスとマルオくんも、目一杯幸せそうな描写をしてやるのだ。
そして物語は――。
エリスとマルオくんの、心からのキスシーン――では終わらなかったりする。
ここから『それから時は過ぎ――30年後』などと繋げて、未来の話をちょっとだけ足すのだ。
――30年後に何が始まるのか?
マルオくんとの仲睦まじい結婚生活で俺の物語の中では3男2女を授かった設定のエリスは、結婚して30年という節目に一大事業へと乗り出す。
その事業とは――。
フェルギン帝国を滅亡させ、その領土を奪い取ることだ。
イヤイヤ、俺がいなくなってチートでは無くなったエリスに、そんなことはさすがに無理だろうって?
それがね、そうでも無さそうなんですよコレが……。
実はこっちの世界に戻ってきてから、自分のステータスを確認して驚いた。
何となれば、俺のステータスの数値とスキルに、エリスのステータスとスキルが乗っかっていたのだ。
俺のステータスにエリスのステータスが乗っていたということは、逆もまた十分に可能性がある。
つーか、たぶんそうなっているはず――ヨミセンさんそういうの好きだし。
つまりは、エリスのステータスは俺が中の人だった時と変わっていないということだ。
――となれば。
エリスの性格からして子育てが終わって時間的余裕ができた頃合いに、王国の未来にとって邪魔になりそうなフェルギン帝国を、キッチリ叩き潰してしまおうとか考えてしまいそうな気がする。
イヤ、気がするというより、間違いなくそうする。
だから最後のシーンは、エリスが軍を率いて帝国へと出陣する場面にした。
パステルイエローの甲冑を身に着けたエリスが、見事な体躯の馬に跨って威風堂々と出陣するのだ。
そしてラストは、エリスのセリフで締める。
『悪役令嬢』――もとい『悪役王妃』らしく。
――――――――
「皆の者! 此度の戦では、必ずや帝国に引導を渡してさしあげましょう! なに、臆することはありません。 何故ならば、アタクシにとってはフェルギン帝国の軍など、虫けらも同然だからですわ!――オーッホッホッホッ!!」
エリスの高笑いが、全軍に響いた。
それはフェルギン帝国にとってこれから恐怖の象徴となる、『悪役王妃』の高笑いであった。
…………
【異世界行ったら悪役令嬢に憑依することになったので、チートもあることだし学園で無双して主役の聖女と仲良くしてみようかと思います。 でも中身おっさんだからキスから先は無しでおなしゃす。 帝国との戦争?邪神? まとめてアタクシにお任せなさい!】
~ おしまい ~
――――――――
こんな感じで、俺の『悪役令嬢の物語』は終わった。
全部で12万文字超えの、大作である。
果たしてどこまでポイントが伸びるか――。
完結ブーストが楽しみだ。
――――
完結から、半月が過ぎた。
結論から言うと、完結ブーストどころか完結してブックマーク剥げたし。
やっぱ連載の途中から『これは実は【☆ロリコン勇者☆ ~アルスの大冒険~】の続編なんですよー』なんて設定をぶっ込んだのがマズかったのだろうか?
かなり無理矢理だったし、ぶっちゃけ少し設定的に破綻してるとこあったもんなー。
イヤ、それよりも、やっぱ邪神ガンマ関連でイマイチ盛り上がらなかったのが原因かな?
あの辺書いてるとき、どうしても『コレ、そもそもの原因がヨミセンさんなんだよなー』などと余計なことが頭をよぎってしまい、気持ちが萎えたままつい適当に書いてしまったのだ。
終盤なのに盛り下がったからなぁ……。
いい感じの読後感に繋がらないと、やっぱ完結後にブックマーク剥げるよなぁ……。
で、結局――【異世界行ったら悪役令嬢に憑依することになったので、チートもあることだし学園で無双して主役の聖女と仲良くしてみようかと思います。 でも中身おっさんだからキスから先は無しでおなしゃす。 帝国との戦争?邪神? まとめてアタクシにお任せなさい!】は――。
最終的にブクマ26件・評価ポイント34ptとなり、合計した総合ポイントは86ptで終了。
前作よりは伸びたが、ポイント的には100ptにも届かなかった。
「まぁ、そんなもんだよなー」
ポイントを眺めながらひとりごち、小説情報画面からホーム画面へと戻る。
すると、久しぶりに赤文字があった。
『感想が書かれています』
相変わらず赤文字には慣れていないので、目に入った瞬間はドキリとする。
俺は恐る恐る、赤文字をクリックした――頼むから、筆を折りたくなるようなのは勘弁してくれよ……とか念じながら。
感想欄を開くと、そこには――。
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投稿者:読み専の女神
[良かったところ]
女神ヨミセンの登場するシーンが素晴らしい。
全体的に文章の上達が見受けられます。
[気になるところ]
急に別作品の続きになったのはどうかと。
ラストバトルが今ひとつ、盛り上がりに欠けていました。
異世界〔恋愛〕なのに、恋愛要素が物足りなく感じました。
[ついでの一言]
文章は良くなりましたが、全体の構成がバタバタでした。
悪くはありませんので、★★★☆☆を差し上げますね。
次の小説こそ、もっと面白くなることを期待しています。
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――こいつか。
それは、毎度おなじみ『読み専の女神』さんからの感想だった。
なんかまた好き勝手なことが書かれているし……。
女神ヨミセンの登場するシーンって、あなたの出番ですよね?
そりゃー俺がカッコ良く書いたんだから、読んでて楽しいでしょうよ。
まぁ、急に続編設定にしたのは俺がやっちまったから悪いとして――。
ラストバトルが盛り上がらなかったのは、邪神ガンマの封印の件があなたの出番のためと知ってしまったせいで、書く時の俺のモチベーションがダダ下がりしたからだから。
あと異世界〔恋愛〕なのに恋愛要素が薄いのも、その邪神ガンマ関連のせいなんだからね!
俺のせいじゃないから!
ついでに全体の構成がバタバタしたのは、そもそも俺が行った先の『乙女ゲーム』に元ネタがあったから二次創作にならないよう苦心した結果であって――。
とにかく! 俺は悪くない!――――気がする!
つーか、ヨミセンさんのせいで余計な苦労したんだから、★★★☆☆とは言わずもっと星をよこせ。
というより『読み専の女神』さんよ、次こそもっと面白い小説を読みたいんだったらさ――。
星だけでなくて――。
いいかげん俺に【 執 筆 】のスキルを寄越せ。
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☆彡 読み専の女神は、おっさんを異世界に飛ばす ☆彡
~ 第2部:悪役令嬢おっさん編 ~
― おしまい ―
☆彡 読み専の女神は、おっさんを異世界に飛ばす ☆彡
第2部:悪役令嬢おっさん編、これにて完結とさせていただきます。
ここまでお読み下さった皆様、お付き合いありがとうございます。
こんな途中で話の内容どころかジャンルまで変わる、実験的な作品にお付き合いいただいてる読者の皆様には、感謝しかございませんm(_ _)m
それにしても――。
いやー、まさかこんなに学園という舞台に苦労しようとは……。
まぁ、私の見通しが甘かっただけなんですけど(^^;
恋愛とか学園とか、やってみるとコレがなかなか難しくて……。
両方とも遠い昔の話だったもので(言い訳)
――それはともかく。
第2部で四苦八苦したくせに、やっぱり第3部もやりますw
もうここまでやったらね、意地ですよ意地。
ちなみに第3部は『VRプレイヤーおっさん編』。
ジャンルはまたまた変わって『VRゲーム〔SF〕』となります。
これで最終章となりますので『しゃーないから最後まで付き合ってやんよ』という読者さんにおかれましては、また休み休みの更新になるかとは思いますが、引き続きご贔屓のほどを。
第3部はやっぱり少し休んで、3月後半くらいから始める予定です。
あ、それと今のうちに断っておきますが――。
全3部を網羅した超大団円とかにはなりませんので、そこは期待しないで下さいねー。




