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薬草採取の依頼

 ― サイショの街からさほど離れてない森の中 ―


「おっ、またあった……こっちにもめっけ」

「タロウさん凄いですね、採取得意なんですか?」

「うんにゃ、つーか初めてだし」


 冒険者ギルドの牢に一泊した翌日、俺は薬草採取の依頼を受けて森の中にいた。

 先程の会話の通り、1人では無い。


「やっぱり取り分は7:3で、タロウさんが7ということに――」

「だから折半でいいってば。もし魔物とか獣が出たら、アルスくん頼みになっちゃうんだからさ」


 そう、俺の相棒の名はアルスくん。

 白い全身鎧を身に着けたそのイケメンの少年とは、冒険者ギルドの牢に一緒に入った仲である。

 ……と言えば分かるだろうか?


 昨日、俺が依頼の掲示板を見ていた時に、強面2人組と喧嘩になった新人冒険者――それがアルスくんだ。

 つまりは、昨日冒険者登録をしたばかりの2人のど新人同士が、一緒に組んだということである。


 アルスくんはその強さにも関わらず堅実な考え方をする少年で、『やっぱり採取は、依頼の基本ですから』とか言って、まずは採取依頼をしたかったらしい。


 採取依頼しか受けられない俺としては、この依頼を持っていかれては困るので、一緒にやらないかと持ち掛けてパーティーを組むことに成功した。

 別にわざわざパーティーを組むほどのことでも無かろうと思っていたのだが、アルスくんが『これも縁ですし、是非パーティーを組ませて下さい!』とか言うので、戦闘力の無い俺としては有難く了承させてもらっている。


 たぶん無関係の俺まで騒ぎに巻き込んだことに、責任を感じているというのもあるのだろう。

 それとも俺の境遇に、同情でもしてくれたのかな?


 そんな訳で俺とアルスくんは、冒険者パーティー『黄金の絆』として一緒に薬草採取の依頼をこなしている最中なのである。


 ……言っておくが、パーティー名はアルスくん命名だからな。


 で、いざ採取依頼をやってみたのだが、何故だか俺のほうが圧倒的に薬草を見つけるのが上手い――老眼のくせに。

 アルスくんの倍は採取している。

 なのでアルスくんは報酬を折半では無く俺に多く取らせたいらしいが、俺としてはアルスくんを護衛代わりにしているつもりなので、折半にするのが妥当だと思っているしそこを譲る気は無い。


 ついでに本音を言うと、将来的に間違って討伐依頼なんかを受けちゃった時に、役立たずの俺にも少しくらい分け前をもらえたりしないかなー、という下心もぶっちゃけるとあったりするのだ。

 分かりやすく言うならば、俺はアルスくんに寄生する気が満々なのである。


「そろそろお昼にしましょうか」

「そうだね。薬草の採取も順調だし、お昼にしようか」

 アルスくんの提案に、俺も賛成する――休み休み採取していたが、体力の無いおっさんの俺としては実はそろそろ限界だったのだ。


 森の中なので、木漏れ日の射す乾いた場所に座って、お昼ごはんだ。

 メニューは焼きおにぎりが2つと、肉の串が1本。

 両方とも屋台で購入したものだ。

 この世界では、朝っぱらから屋台が営業している。


 ちなみに焼きおにぎりと肉の串は、今日はアルスくんの奢り。

 文無しの身としては、たとえ相手が15歳の少年であろうと遠慮をする気は無い。


 この世界の人は15歳になると成人扱いらしい、しかも成人して神殿に祝福を受けないとレベルが上がらない仕様なのだそうだ。

 なので子供の頃から高レベルで最強~などということは、絶対に無い。


 これはアルスくんが、冒険者ギルドで強面2人組にナメられて絡まれた原因でもある。

 つまり、アルスくんはまだレベルの低い小僧っ子であると見られた訳だ。


 ちなみにアルスくんは、レベル31……俺、レベル2……。

 ……パワーレベリング、お願いして良い?


「食べないんですか? もぎゅもぎゅ……美味しいですよ?」

 素直そうな青い目をくりくりっとさせて、アルスくんが聞いてきた。

 いかんいかん、解説に集中し過ぎた――昼飯食わないと。


 包んである笹の葉を剥がして、焼きおにぎりと肉の串を頬張る。

 ふむ……なかなかだな。

 肉は硬いが、両方とも味はいい。


 焼きおにぎりも肉の串も、けっこう食べ応えがある。

 この味と量で全部で900円なのだから、値段も悪くはない。

 あくまでこの世界に来て2日目の、俺の金銭感覚だけども。


「これ、けっこう美味いな」

 もぎゅもぎゅしながら、お昼ご飯の感想を述べる俺。

 奢ってもらった身ではあるが、お世辞を言うつもりは無い。


「そうですね! 僕もそう思います! 屋台の料理って、意外にも美味しいんですよね!」

 アルスくんは親父さんの領内を出るまで、屋台の料理など食べたことが無かったそうだ。


 アルスくんは、貴族の三男である。

 親父さんは男爵で、そこそこの領地持ち。

 長男は当然ながら男爵家の後継ぎ、跡継ぎのスペアである次男は国の役人で、三男のアルスくんは男爵家には特に必要とはされていなかった――良く言えば自由の身。


 アルスくんは小さな頃に読んだ冒険物語に影響されて、冒険者に憧れたのだそうだ。

 貴族が冒険者? とか思うかもしれないが、この世界の冒険者は高ランクであれば貴族に準じた扱いと名誉が与えられるしけっこう稼げるので、特に職の保証も無い貴族の三男以降で冒険者の職に就く者は案外多いらしい。


 上の兄2人はアルスくんを騎士にさせたかったらしいが、親父さんの男爵は可愛いアルスくんの思い通りに冒険者にさせてくれた。

 引退した高ランク冒険者を家庭教師に就けて知識や剣術を学ばせ、アルスくんが15歳の成人を迎えてすぐにパワーレベリングの手配をしてやり、高ランクになるまでは使えそうな装備を買い与えてくれた。


 そうしてアルスくんが冒険者として登録しようとやって来た初心者には手頃な依頼の多い街が、サイショの街だったという訳である。

 冒険者としての英才教育をされてから冒険者になったのだから、そりゃ最初から強いはずだよ。

 強面2人組がボコられたのも、やむなしと言ったところか。


「それはそうと今夜の食事、やっぱり僕も行かなきゃいけませんか?」

「せっかくあいつらが奢ってくれるって言ってるんだから、お言葉に甘えればいいんだよ。それにこれから同じギルドを拠点にするんだから、わだかまりは少しでも無くしたほうがいいだろう?」

 あいつらというのは、アルスくんにボコられた強面2人組のことだ。


「そうですけど……」

 嫌なんだろうけど我慢しておくれ、俺が気分よく奢られるために……。


「それにあいつらだって一応先輩なんだからさ、先輩らしいことをやらせてあげなよ。新人の後輩にボコられたままじゃあいつらだって歩み寄り辛いだろうし、ここは奢らせてやって『先輩、ゴチでーす』とか言ってやりゃあ、あいつらだって先輩気分に浸れて態度も変えやすいってもんさね」

「そういうもんですか?」

「そういうもんだよ」

 古き良き、飲みニュケーションってヤツだよ。

 今の若者には否定されるだろうけどさ。


 でもそれなりに根拠はあるんだぞ。

 人間という動物は群れで生きる生き物だが、群れを作る生き物は食料を食べる時には必ず群れの仲間と食べ、他の群れと食べることはまず無い。

 だから一緒に飯を食うという行為は、『同じ群れの仲間』という認識を共有することによって友好的な関係を築く――つまりそこそこ仲良くなるためには有効なのだ。


 気になる異性と食事をしてお近づきになったり、ビジネスランチで仕事を円滑に回そうとする行為も、群れを作る生き物の習性を利用したものなのである!


 ググるなよ、これ適当だからな。


「分かりました、タロウさんがそう言うなら僕も行きます」

「これも経験のうちだよ――ドンゴもジャニも悪いヤツじゃ無いと思うし、損にはならないはずだよ」

 もう言ってることが完全にお節介上司と化している気もするが、ほぼ無意識に口から出ちゃうんだよね。


 こっちも一応説明しておくと、ドンゴは強面2人組のゴリマッチョなほう、ジャニはモヒカン猫背のほうで、こいつらは2人で『黒い稲妻』というパーティーを名乗っている。

 どっかのお菓子にそんな名前があった気もするが、気のせいだろう。


 ボコられたということはアルスくんよりはレベルが下なのだと予想できるが、いくつなのかは知らない――つーか、教えてくれなかった。

 パーティーを組んで命を預けるような仲でも無い限り、冒険者は普通自分のレベルを他人に教えたりはしないそうだ。


 レベル2って、みんなにバレている俺って……。


 とにかく、冒険者として右も左も分からない俺に依頼のことを教えてくれたり、飯を奢ろうとしてくれたりするのだから、少々粗野ではあるが根はいいヤツらなのだろう。

 牢の中で俺に飯を奢る話をした時に、アルスくんに向かって『お前も来いよ、おっさんとパーティー組む仲間なんだろ?』とジャニが誘ってきたのは、パーティーを組んだばかりの俺とアルスくんの仲を考えて――な気もしないでもない。


 組んだばかりの相手が、奢りとはいえ自分とは反りが合わない連中と飯を食うのは、アルスくんも面白く無いだろうからね。


「それにしてもこの分だと、日暮れまでには余裕で買取上限の3kgまで採取できそうだね」

 薬草採取なんて初めてだったので、丸一日かけて依頼成功となる最低買取量の1kgを採取するつもりだった俺たちだったのだが、俺の予想外の奮闘で既に1.4kgの薬草が採取されていた。


 ちなみにこの重さ、アルスくんの私物である秤を使って測っている。

 いやぁ、何から何まですいませんねアルスくん。


「ならタロウさんは休んでて下さい、午後からは僕だけで――」

「イヤ、俺もやったほうが早く終わるから。時間余ったら街の中でも歩こうよ、俺たちまだこの街のことほとんど知らないんだし」

 張り切ってくれるのは嬉しいんだが、街になじむのも仕事の内だろう。


 武器防具や各種道具の相場、売ってる店と品揃え、あともちろん価格など、知っておいて損は無いはずだ。

 それにギルドの外の人たちとも、交流しておいたほうがいいだろう――特に俺のような異世界人は。


「分かりました、じゃあ休憩は終わりにして薬草の採取を再開しましょう。ところで報酬の件ですが、やっぱり――」

「折半な」

 報酬の取り分の件をアルスくんが蒸し返そうとしてきたので、機先を制して折半だと釘をさしておく。


「俺たちはパーティーなんだろ? だったらそれで構わないじゃないか。そのうちアルスくんのことも頼らせてもらうし、持ちつ持たれつだよ――それがパーティーってものなんだろう?」

 将来的にはアルスくんが圧倒的に持つ側になると思うが、ここは俺が持つ側になろうじゃないか。


 別に騙そうとか思ってるわけじゃないぞ。

 できれば心の友になりたいだけだ。

 俺が寄生しても構わないと思ってくれるくらいには、今のうちに仲良くなっておきたい。


 主に、俺が生きていくために。


 イヤ、もちろん俺だって出来るだけのことはするよ。

 寄生だって、そのうちレベルが上がって俺が1人でも生きていけるようになるまでのつもりだし。

 ただしばらくの間、寄生という名のパワーレベリングに付き合って欲しいのだ。


「薬草採取……しましょうか」

 アルスくんが、はにかんだ笑顔で採取の再開を提案してきた。

「そうしよう――なんてったって、これは俺たち『黄金の絆』の初依頼なんだからさ」

 俺が仲良くなるためのセリフをもう一度吐き、俺たちは薬草採取を再開した。


 きっと日が傾く前には、依頼上限の3kgまで採取できるだろう。

 1kgにつき10000円だから、計30000円。

 つまり1人頭15000円――悪くない収入だ。


 問題はただ1つ――。


 俺の体力、持つかなぁ……。


 …………


 そろそろ目標の3kgに達しようかという時に、そいつらは現れた。


 緑色をした醜い小柄な人型の魔物――ゴブリンである。

 グギャゴギャと何かを喚きながら、こん棒のような枝切れを持ってこちらに近づいて来た。


「タロウさん! 下がって!」

 アルスくんが言うまでも無く、俺はビビりまくって既に後方だ。

 ゴブリンは全部で3匹。


 見た感じ1匹なら俺にもなんとかなりそうだが、3匹に囲まれたら足元をすくわれ、こちらが袋叩きに遭いそうで怖い。

 怖いんだけども、こちらには心強~い味方、今日から相棒のアルスくんがいる。


 彼の剣が3度風切り音を放つと、ゴブリンはあっさりと死体となった。

 ゴブリンの血は、身体の色と同じく緑色だった。


 死体となったゴブリンの胸を、アルスくんがナイフで切り裂いている。

 何やってんの? と聞いたら――。

「魔物の魔石は、だいたい心臓の横にあるんですよ。知らなかったんですか?」

 とアルスくんに言われた。


 イヤ、そんなん知らんがな。


 …………


 聞くのも恥ずかしかったので、これは後で情報収集集した魔石の解説。


 魔石と言うのは、魔物から採取できる石状の結晶のことだ。

 この世界の文明は魔道文明とも言うべきもので、この魔石に凝縮された魔力をエネルギー源として様々な魔道具を動かし、人々の生活を豊かなものとしている。


 地球の生活に例えるなら、魔力が電気で魔石が電池というところだろう。

 そんな訳で、魔石はエネルギー源として売れる。

 ゴブリンの魔石なら、1個1000円というところらしい。


 つまり冒険者の魔物討伐は、この世界のエネルギー産業をも担っているのだ。

 ただしゴブリンの魔石程度ではせいぜい電池1本程度の出力しか無いので、魔道具を動かすにはけっこうな数が必要となる。

 出力の高い魔石は強い魔物からしか取れず、ムチャクチャ高い。

 魔道具は便利ではあるが、金の掛かる贅沢品なのである。


 …………


 薬草採取の依頼は無事成功し、俺たちは薬草の代金30000円を手にした。

 ゴブリンの魔石3000円を加えて33000円、1人16500円の収入である。


 初めての依頼の稼ぎとしては、上々だ。


 但し、薬草採取の依頼は毎日ある訳では無い。

 アルスくんがいるから他の依頼も可能だろうが、これからはどう稼ぎ続けていくかも考えていかねばならないだろう。


 稼げたとはいえ、当分は節約生活をしたほうがいいだろうな。

 とりあえずは、ぜいたくは敵だ。


 でも今日は別。

 先輩冒険者であるドンゴとジャニの奢りだからだ。


「だからよ、俺たちがお前に殴り掛かったのは、新入りなのにお前が挨拶もしなかったからよ!」

 ドンゴがジョッキをドン!とテーブルに叩きつけ、アルスくんに向かって怒鳴った。


「別に挨拶なんて必要無いでしょう、僕はソロでやるつもりだったんですから」

 アルスくんが反論する。


「ちげー、ちげーよ坊主。俺たちは同じギルドで働く冒険者なんだぜ? 好きだの嫌いだの関係無く、そのうち一緒に仕事をする時もある。そんな時にゃ挨拶の1つ、酒の1杯が信頼に繋がるんだぜ」

 ジャニの言うことも確かに理解できる気がする。


 ドンゴが続ける。

「冒険者が一緒に仕事するってのは、命を預け合うってことなんだぜ。小僧おめー、挨拶もしたこと無い奴に命預けられっか? できねぇだろ?」


「それはそうかもしれませんが……」

 アルスくんはまだ納得いかないようだ。


「おっさんはちゃんと挨拶したぞ――それにロクに挨拶もしねー生意気な奴に限って、すぐに冒険者稼業からケツ割って逃げて盗賊なんぞに成り下がりやがんのよ」

 つまみのジャーキーを食いちぎりながら、ジャニが愚痴るように言い捨てる。


「僕はそんなこと絶対にしません!」

 だろうね、俺もそう思う。

「まぁ落ち着いて。別にジャニは、アルスくんがそうだって言ってる訳じゃ無いから」

 だからまたここで喧嘩とかやめてね。


 ジャニが更に続ける。

「そうともよ、俺たちだっておっさんと同じで小僧がそんな奴だとは思っちゃいねーさ。だけどそいつぁ、小僧と一緒に牢に入ったりこうやって一緒に飯食ったりして、小僧のことが少しは分かったからだ」

 うんうん、とドンゴが頷く。


 「だったら別にいきなり殴り掛からなくったって、普通に飲みにでも誘えばいいでしょう」

 「そういう問題じゃねーんだよ、あれは新人のくせにあまりにも生意気だったからでな――」

 「そもそもあれは、ジャニさんたちが難癖つけてきたから――」

 「おいおい『たち』ってなんだよ『たち』って」

 「てめードンゴ、自分は関係ねーみてーなこと言ってんじゃねーぞ」

 「だいたい2人とも顔が怖いんですから――」

 「なんだとゴルァ! てめぇ人が気にしてることを!」

 だんだんお互い、言いたいことを言い合うようになってきましたな。


 さて、飯も食ったし……。

 親睦も深まってきたようだし……。


 あとは若い人たちに任せて、そろそろお暇したいのですが――よろしいでしょうか?


 …………


「強けりゃいいってもんじゃーねーんじゃお。なー? 要は……ひっく……信用なんじゃよ、しんよー」

 ジャニの口調が、だんだん酔っ払いになってきた。


「だからってばー、いきなりさ、殴り掛かってくるっちゅーにゃーどうか、っと思いますけりょねー!」

 アルスくんもそろそろ酔っ払いだ。

 この世界は15歳で成人なので酒を飲んでいても問題は無い、というかこの世界では子供でも酒を飲む。


「だっておめーにょ、信用できねー奴にぼーけんしゃにゃかさせらんねーだろ。だったらおめー、最初にぶんなぐって、お、追い出すしかねーじゃにぇーかよ」

「僕は貴族の子れすよっ! なーんーでー、しんよーできにゃいんですか!」

「バーロー! 貴族のガキれもケツ割って盗賊ににゃる奴ぁおーぜーいんだよ! しかも平民みくだすようなクズ野郎ばっか!」

「僕がそんにゃにんげんと、みえますかってんだ!」

「てめーのことなんざしるけー!」

 もう酔っ払い同士の怒鳴り合いだな。


 ごめんね、周りのお客さんと店の人。


 ドンゴももう寝ちゃってるし……。


「なー、おっさんもーそうおもうりゃなー!」

「どーうおもいみゃすかー? たろーさんはー!」


 やべー、酔っ払いの矛先がこっちに向いてきた。


 ……俺、そろそろ逃げてもいいすか?

下戸なので、飲みニュケーションとか良くわからんで書いてます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] タロウさんが凄い打算的なので、アルス君が天使に見えます。 アルス君のファンになりそうです。
[良い点] >ググるなよ、これ適当だからな。 ココ好きw [一言] 面白いです。
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