008 ボクと魔術3
魔術についての説明回。
ストーリーには直接関係ないので読み飛ばしても問題ありません。
エレナさんが帰ってくるまで自由に見ていいと言われた魔道書で魔術の勉強中。
この世界の魔術はまず属性を指定、発動後の形状や効果をイメージしてさらに特性に合わせ詠唱なり魔術式を構築して発動するらしい。
属性は火、水、風、木、土、闇、光、空間の八つ、特性は主に増加、減少、移動、固定、放出、吸収、干渉、収束、拡散の九つ。
一つの術式に複数の属性や特性を組み込むことが出来る。
属性については加護がある主属性は適性を1とした場合は0.6、適性のない属性は得手不得手によって1.6~2.0位になるらしい。
ただし相性の悪いものはいくら魔力を支払っても発動しない。
稀に加護と主属性が一致しない場合もありるけど、ボクには当てはまらないので今回はパス。
例えば一般的な氷の槍の場合、
《属性【氷】イメージは鋭い槍、特性に回転を【付与】》複数作りたい時はさらに【増加】の特性を組み合わせれば出来上がり。
これを属性、イメージ、特性に合わせたワードを組み込んだ術式に必要な魔力を支払い詠唱するか魔術符に書き込めば完成。
ここまでが基礎。
一度自分の中で確立した術式はスペルワードと呼ばれる簡略詠唱での発動や詠唱破棄して発動できる。
当然一通り詠唱する場合に比べて必要魔力が増えたり威力が下がったり、最悪発動失敗になる。
魔術符の場合だと簡略は難しく、圧縮することで小さい面積への書き込みが出来るようになる。
また、力ある石(所謂宝石の類)に術式を封じて発動の手助けに用いることも出来る。
魔術符の利点は予め備えておくことで、咄嗟の対応に使えること、詠唱時間を省いて十全な威力を発揮することが出来る、etc..
逆に欠点は、術式が固定され、臨機応変な対応が出来ないこと、作成に必要な素材が書き込む術式の難易度によってかなりの幅がある事、etc..
大まかに言ってしまえばこんな感じ。
あとは魔力を蓄えた服や鎧に魔術式を書き込み、不意打ちに対応したり、常設魔術として運用が可能になる。
その場合定期的な魔力の補充が必要であり、術式に対応した属性の魔力が必要不可欠である。
対魔術師戦闘において、最も危険なものがラストワード系等の指定条件下でのみ発動する術式だ。
特に死亡時に肉体に残った魔力全てを注ぎ込んで周囲諸共巻き込む破壊魔術はその後を考える必要が無いためこの上なく強力で危険なものが多い。
と、魔術について考察してみるものの、今のままじゃ全く使えないから完全に死にスキルだね!
エレナさん早く帰ってこないかなぁ…。
ノリと勢いで連続投下。
特性については一般に使われる物のみを記載しました。(という名の後で追加する余地を残しました。)
本編の続きは今日の夜に書けたら追加します。
ブックマーク下さった方々、本当にありがとうございます。モチベがうなぎ上りです。
感想、ご意見などあれば是非ともお願いしますm(*_ _)m