表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫耳少女が歩く異世界  作者: 七氏
第一章 猫耳少女
6/67

006 ボクと魔術1

自分の性別に衝撃を受けているボクを尻目に、エレナさんはいそいそと食事の用意を進めていた。


うぅ…いくら前世の記憶が希薄で自覚が薄いとは言え、ある日突然種族も性別も変わるなんて…。


考えても仕方ないといえばそれまでだけど、やっぱり納得いかない。


それにさっきエレナさんが言ってた魔力が見えるって言うのも気になる。

エレナさんの口ぶりだと見えないものなのかな?

それとも猫じゃなければ普通に見えるんだろうか…?


周りの環境も一気に変わって頭がパンクしそう…。


「ご飯の用意出来たわよ?

それともまだお腹減ってない?」


言われて気づいたけど、テーブルの上からいい匂いがする。

そこで自分が空腹だったことに気づく。


「にゃー《食べます》」


「ここに置いておくから食べてね?」


と、テーブルの上を指さす。

うーん、テーブルに乗って食べるのはいいんだろうか。

でも床に置かれるよりはいいかも。

まぁ、どっちでも気にするだけ無駄かもなんだけどね。

だってエレナさん、一緒に食べる気満々で待ってるし。


テーブルに飛び乗ってお皿に盛られた料理の前に座る。

エレナさんの顔を見ると、うん、食べるの待ってるよね。


ではでは、頂きますか。

ガブッと1口齧り付いて飛び上がった。

猫舌なの忘れてたよ!


「あらあら、まだちょっと熱かったみたいね。フー、フー、はい、どうぞ。」


あぅ…恥ずかしい…。

一応中身は思春期の男子高校生なんです…。

そりゃ今は猫だけどこの年でフーフーされるのはかなり恥ずかしい。


何はともあれ、改めて頂きます。

うん。美味しい。

鶏肉かな?あっさりしててほんのりハーブかな?香草っぽい香りがして味付けも薄め。


「にゃー《美味しいです》」


「あら、お口に合ったみたいね。

頑張って作ったかいがあるわ」


嬉しそうに微笑む。

うーん、可愛らしい笑顔だなぁ。

髪は黒髪だけど顔の造りはどちらかと言うと白人?あんまり詳しくないけど、少なくとも日本人とかアジア圏の顔つきではないなぁ。


「あ、そうだ。ご飯食べ終わったらちょっと確認したいことがあるから付き合ってもらっていい?」


「にゃ?にゃー《何でしょう?僕でよければお付き合いしますよ》」


頷くとエレナさんはまた微笑む。

癒し系だなぁ。

マイナスイオン出てそう。


「にゃー《ごちそうさまです》」


やっぱり体が小さくなった分食べる量も多くないね。

エレナさんもお皿を見る限り少食っぽい?


食べ終わったお皿を片付けたエレナさんがテーブルの上に占い師とかが持ってそうな水晶を置いて


「それじゃあちょっとコレに触ってもらえる?

魔力を通すって言っても分かるかなぁ?

こう、血の流れを意識して指先に集める感じ?」


うーん、よく分からないけとやるだけやってみよう。

エレナさんも出来なくて当たり前、ダメ元で、って感じだし。


言われた通り水晶に右足を乗せて指先に意識を集中する。

でも猫の指先ってどこになるんだろ?


なんて考えてたら水晶がポッて感じで光る。


驚いて右足を離すと水晶の中に『緑の玉の中に緑と黒っぽい色と透明な玉』が浮かんでいた。


「うそ…ほんとに出来たんだ…。」


目を見開くエレナさん。なんか見慣れてきたかも。


「風の加護に風と闇、水と空間の四属性に適正あり…魔力量は猫の体に見合わないほどの多さだし…。」


うん?風の加護ってさっき話に出てた気がする。

それに四属性の適性?これはどういう意味だろ…?


「えっとね、まずあなたには風の属性の加護があるの。

これは風の精霊があなたを守ってくれる、ってことなの。魔力さえ支払えば風の属性魔術にかなりの耐性がある事になるの。」


という事らしい。


「適性って言うのはあなたの場合四つの属性の魔術を通常より効率よく扱えることになるの。

適性のない属性でも魔術は使えるけれど、適性のある属性に比べて多い魔力を支払う必要があるのよ。」


ふむふむ。全部でいくつの属性があるのか分からないけど、四つの属性って事は結構多いのかな?


「で、魔力量は言葉通り。

あなたに宿る魔力の総量の事よ。

これは鍛えれば増えるけど、生まれ持った基礎量によって伸び代はかなり変わってくるの。」


ほほぅ、つまりこの身体のサイズには見合わない量があるって事は鍛えればもっと増えるって事だね?

悪いことばっかりじゃなくて良かった。


「ちなみに、人族で一般的な魔術師でも多くて二つ、優秀な魔術師でも三つくらいしかないのよ?」


なんと、猫の身で人の魔術師より多い適性とな?

でもこれ、宝の持ち腐れなんじゃ…?


「でも今のままじゃ詠唱も出来ないし、せっかくの魔力と適性が勿体ないよねぇ…。」


デスヨネー…。


そう言えば、四属性の適正はわかったけど、何の属性に適性があるんだろ?


「まぁ勿体ないかどうかは置いといて、適性の内訳なんだけど、緑の玉は風属性、黒っぽいのが闇属性、青いのが水属性、無色の玉が空間属性の適正よ。」


おぉ、中二心くすぐる闇属性!


「風の加護があるから主属性は風で間違いないと思うわ。

それにしても、空間属性なんてかなり珍しい属性なのよ?」


へぇー。


「まあ、詠唱出来ないとなると魔術式を書き込んで魔術符にする位しかないんだけど、猫だもんねぇ…勿体ない」


だ、そうです。

グレてやる。

調子に乗って書いたはいいものの名前決めるところまで書けなかった…orz

次こそ名前出したい\( 'ω')/ウオオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーッッッッッッッッッッッッッッ!!


ブックマーク下さった方々、ありがとうございます。

感想、ご意見などあれば是非ともお願いしますm(*_ _)m

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ