表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫耳少女が歩く異世界  作者: 七氏
第2章 学園編 初等部
59/67

058 学園祭一日目4

更新が遅れてしまってすみません。

退院して数日後に腸炎で出戻りした阿呆はこちらになります。


昨日、一昨日は上と下から色々と大変な事になってて全く書き進められませんでした。

何とか落ち着いたのでまた1日最低1話の更新を目指していきます。


 〜〜〜???視点〜〜〜


「はぁ…ツイてないな…。」


 何度目かわからない愚痴がこぼれる。

 ヴオート学園の学園祭に上からの命令で来てみたはいいものの、周りは一回り以上幼い子供ばかり。

 まぁ外部の人間なら同世代も居るしもしかしたらカワイイ子に逢えるかも?なんて浮かれてたのは認める。


 それにしても、何だって学園祭なんかの武術大会にわざわざ俺が出向かなきゃダメなんだ。

 確かに戦力が年々低下の一途で軍縮が叫ばれてるとは言え、未だに戦争なり魔物なりの驚異はなくなってないんだから、安全は金で買うべきだ。


 危ない割に薄給だから人が増えない、そんな簡単なことも分からない官僚共の戯言に付き合って俺は今ここにいる訳だが。


 学生上がりなら安く雇ってもさして文句も言わない、なんて単純思考なんだろうな。

 まぁ、この学園の卒業生が他に比べて優秀なのが多いのは事実だ。

 つまりは青田買い。

 他に取られる前にって事なんだろうね。


 しかし屋台から何から、結構凝ってて見てる分には楽しい。

 確か解説の依頼は昼からだったから、それまで適当に見て回るかな。

 さっきから何やら知ってる料理の匂いがして気になって仕方ない。


 どうやら生徒の屋台らしいけど、懐かしい料理が売られていた。

 え?この世界焼きそばあんの!?

 よし、試しにひとつ食ってみよう。

 ほう、フードコートもあるのか。


 気付いたら机の上に焼きそばの空き皿が4枚、パンケーキやらサンドイッチやらの皿が5枚積まれている。

 誰だこんなに食ったのは!?

 あ、俺か。


 慌てて時間を確認すると本戦開始が目の前だ。

 すぐさま屋台を後にして会場に向かおうと思い足が止まる。

 ここ何処だ?ってか会場どっちよ?

 ふと見るとさっきの屋台の影から少女が1人駆け出してくる。

 丁度いいから聞いてみようと思ったら予想以上に速くてあっという間に見失った。


 散々迷った挙句生徒を一人捕まえて聞いたら逆方向に居たのはこの際置いておこう。

 それより一試合目に完全に遅れて到着したらこの学園の教師に結構マジ切れされた。


 そりゃそうだ。

 開始を少し遅らせたらしいけど生徒の都合もあるからって結局待たずに開始したらしいが。


 二試合目の開始前に紹介もらえるらしいけど必要無くないか?

 別に解説の紹介されたところでだと思うぞ。

 まぁ聞き入れられないのは分かってたけど。


 なんせこの身はこの国では一応勇者として知られている。

 名前だけね?

 だって実際は常に出払ってて名前知ってる人でも戦果くらいしか知らないはずだし。


 直接見た人だって常に認識阻害使ってるからこっちから名乗らない限り俺が誰かを識別できないようになってる。


 勇者がなんでこんな所に居るのかって言うと、簡単に言えば俺の持つ技術と言うか、スキルのせいだろう。

『識別』のスキルは直接目で見れば相手の魔術の属性やら簡易ステータスやらを確認できる。

 つまりは必要な人材をスカウトするのに向いてるってことだ。


 と言ってもそれはこちらの事情で、学園側からすれば祭りに派手なゲストを呼んだ、って認識だろう。

 そもそも日本から召喚と言うか、迷い込んだ人間で尚且つ個人でそれなり戦力として数えられてる俺が道楽でこんなことをしてる時間なんてあるわけが無い。


「ヨシヒコ殿、そろそろ紹介させて頂きたいので移動をお願いします。」


「あいよ。

 つっても仰々しい挨拶とか出来んよ?」


「それはもう、来て頂いただけでも生徒の励みになります故。」


「そんなもんかね。」


 相手はこの学園の学園長らしい。

 普段はもっと砕けた感じらしいけど、相手が一応は国賓扱いなのでこの対応らしい。


「では、こちらへ。」


 案内された席は会場の最前列、一角を区切って一段高く作られたまさにVIP席だ。

 試合会場は結構広くて客席もサッカー場のアリーナっぽい。


 それはともかく、結構客席も埋まってて盛況だ。

 こんな人の前で挨拶とか解説すんの?

 俺の胃に穴を開けて暗殺でもする気か!?

 ともかく、この距離なら識別が働くだろう。

 有望株が見つかれば良いんだが、そう簡単に見つかるなら苦労はしないよな。

 優秀なのが多いのは確かだけど、優秀=戦力じゃないんだから。


 ともかく、1人くらい引っ掛かりゃ十分だろう。



 〜〜〜ミア視点〜〜〜


 リリィの試合はあっという間に終わってしまった。

 開始直後、距離を一気に詰めた騎士科の先輩はAクラスに属していて、将来は目標通り騎士になるだろうと評判だったにも関わらず。


 魔術を使わなくてもリリィがある程度戦えるのは知っていたけど、まさか魔術を使う隙を与えまいと攻められても動じずいつも通りに戦うなんて自分にはとても出来そうになかった。


 今でも緊張で手が震えてる。

 こんな調子じゃ一戦目で負けてしまう。

 しっかりしなきゃ。


 緊張をほぐすように何度か深呼吸をしていると、司会の先生から解説の人の紹介があった。

 リリィの試合には遅れてしまったらしいけど、次の試合から解説がつくらしい。


 そうこう言ってるうちに二試合目が始まる。

 魔術科の高等部1年生の先輩と戦士科の2年生の先輩の試合だ。

 奇しくもさっきと似たような組み合わせになった。


 試合開始と同時に戦士科の先輩が腰に履いた2本のショートソードのうち一本を投げつける。

 魔術科の先輩はこれを物理障壁で防いだけど、その間に戦士科の先輩が一気に距離を詰めていた。


 やっぱり近接職と魔術師の戦いになると似たような展開になるようだ。

 実際他に有効な対策はあまり無いので仕方ないかもしれない。

 それにしても、魔術科の先輩の動きが鈍い、と言うか自己防衛の武術を全く身につけていないようだ。


 今のところ致命傷は受けていないけどローブの所々に切り傷が増えていく。

 こうなると近接職の独壇場だろう。

 やはり最初の接近をどう避けるか、もしくは近づけさせない対策が必要になりそうだ。


 その点リリィは身体能力が人より優れている分普通の魔術師より少し有利かもしれない。

 なら自分は?

 素手の格闘術も杖を使った杖術も満足にできない。

 ならやっぱり近づけさせないのが一番安全だろう、と結論を出した頃には試合が終わっていた。


 あの後特に逆転の目も無く、戦士科の先輩が勝利したようだ。

 ところで、なんで勇者様が解説なんてしてるんだろう?

 緊張のあまり聞き流してしまっていたけど、思えば普通なら有り得ないキャスティングだと思う。


 深く考える時間もなく次は自分が呼ばれたのですぐに案内の人に付いていく。

 せっかくリリィに教えてもらったんだから、一試合くらいは勝ちたいな。

次回、ミアの試合です。


ブックマーク下さった方々、ありがとうございます。

感想、ご意見などあれば是非ともお願いします。m(*_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ