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猫耳少女が歩く異世界  作者: 七氏
第2章 学園編 初等部
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056学園祭一日目2

なんとか午前中に間に合いました。

昨日の夜書いてる途中で寝落ちして起きた時に寝ぼけてバックアップ取り忘れてたようで書き直してましたonz


 〜〜〜???視点〜〜〜


 誰かが言った。

 今年は面白い新入生が居るから武術大会に出てみようと。

 普段なら興味が無いから完全にスルーして学園祭でナンパでもして過ごしているが、どうも結構可愛いらしい。


 ちょっと興味が湧いて新入生のAクラスが実技をやってる所を授業サボって見に行ってみた。

 銀髪を靡かせて雨のように降り注ぐ魔術の弾丸をくぐり抜ける少女が居た。

 確かに可愛い。

 しかも猫の獣人でもありながら魔術の腕は魔術科の同期と比べても優秀だ。


 おそらく属性は風だろう。

 魔術で足場を作り空中を駆ける様はめちゃくちゃ絵になる、と見とれていた。


 しかし新入生と言うことは自分よりも八つも年下だ。

 下手な行動を取ればそれこそロリコンの謗りは免れない。

 武術大会に出場するなら予選落ちでもしない限り当たる確率は高いだろう、と踏んで自分もエントリーした。


 今までどれだけ誘われても出場しなかった俺が出ると聞いてしつこく理由を聞いてくるやつも居たが、面倒だったから無視しといた。


 当日、つまり今日だがあの子が自分と同じ1組目、しかも同じグループに居た。

 本戦で当たりたかったが運がない。

 周りの有象無象共が邪魔でおちおち観察も出来やしない。


 開幕と同時に横に居た魔術科の男子が飛び上がった。

 自分の周りで手の届く範囲は素早く沈黙させてあの子が万が一脱落しそうになったら助けられる体制をとる。


 だがそんな考えは杞憂に終わり、万全の状態で最後の二人になるまで残っていた。

 運がいい。

 さっきはツイてないと思ったが、こうしてタイマンに持ち込めたなら十分だ。


 本戦なんざ棄権しちまえばいい。

 それより目の前のこの子だ。

 小柄な体に黒と白の変わった服を着ている。

 確か開始直後まで傘を持ってたはずだが、あれは武器だったのか防具だったのか、その辺は残念ながら見落とした。


 そんなことはどうでもいい。

 この子がどう戦うのか、それだけが今一番の興味の対象だ。

 区切られたエリアの対角で向かい合い少し様子を見ようかと思ったが辞めた。


 こういうのは真っ向勝負が楽しいんだ。

 一直線に距離を詰めようと動いた瞬間、馬鹿げた量の風の刃が飛んでくる。


 回避?間に合わない!

 気合を込めて拳を振り抜き自分が通るだけの道を作る。

 魔術を物理的に弾かれた経験が無いようで、慌てた声を出していたがその声もなかなかいい。


 弾かれるのは予想外だったようだが、意外に冷静だ。

 直線で詰められた距離を開こうと既に回避行動をとっている。

 なかなかのセンスだ、と感心したが身体能力では完全にこちらに軍配が上がる。


 せっかく開こうとした間合いもあっという間に詰まり、あとは拳を振り抜いてなるべく優しく場外に飛ばすだけだ、と思った瞬間目の前から消えたように見失った。


 しかし左右に動けば間違いなく補足できるはずだから、それが出来てないなら残るは上だ。

 前傾姿勢をで走っていた頭上を飛び越えようとしている姿が見え、咄嗟に足をつかんだ瞬間体が動かなくなった。


 辛うじて自由だった目線をあの子に向けると、俺が足を掴んだせいで逆さまになっている。

 ひらひらのスカートがめくれて白い太もとが目に入った。

 つまり…その先には、と目線をずらすと白い下着が見えた。


 思わず声が出た瞬間顎を下から蹴り上げられたらしく、俺はそのまま気を失った。


 目が覚めて一番最初に思ったことは

 最悪だ。絶対嫌われた。

 変態だと思われただろう。

 なんか全部どうでもよくなってもう一回医務室のベッドに寝転がる。


 次に会ったらちゃんと謝ろう。



 〜〜〜リリィ視点〜〜〜


 控え室に戻ったボクの気分は最悪だった。

 人前でスカートが捲れて…絶対何人か見えた人いるよね。

 悪気がないのは分かってるし、元はと言えばボクの魔術が原因で動けなくなったんだから。

 とは言え気分は晴れない。


 自分でもたかが下着を見られたくらいでこんなに凹んでるのは予想外だったけど、今はそれどころじゃない。

 とりあえず喫茶スペースに向かおう、と控え室を出る。


 なるべく人の少なめなルートを選び足早に進む。遠目から見た喫茶スペースはなかなか盛況だった。

 屋台も好調で、なかなかの混雑具合だ。

 即席更衣室に入って制服に着替える。


 入れ替わりの子に声をかけてスペースに入ったら


 「あ、リリィちゃん、結果どうだった?」


 やっぱり聞かれたので、本戦出場だよ。と短く返す。

 喫茶スペースの中の状況を確認すると、やっぱり焼きそばを屋台で買って喫茶スペースで食べてる人も結構居た。


 場所がなかなか目立つ位置にあることと、目新しいものがある事で閑古鳥が鳴くことは無く、むしろ忙しすぎてあっという間に作ったそばから補充が必要になる、と屋台組が嬉しい悲鳴を上げている。


 皆が忙しそうにしてるのを見て、冷静に考えたらボクが戦った予選の1組目は開祭の挨拶の直後だから、このクラスの人で見てる人は居ない、と気付くと急に気が楽になった。


 始まってまだ2時間くらいなのに焼きそばに使う野菜が危ないらしく、喫茶スペースで手の空いた子が駆り出される。

 とは言え喫茶スペースもかなり忙しい。

 明日はもっと多めに用意しないとまずいかな?

 って言っても考えるのは屋台組の仕事だから口出しはしない。


 それにしても、クッキーの持ち帰りもなかなかの売れ行きである。

 こっちは売り切れ御免だから気にしなくていいし、最悪喫茶スペースの品物が無くなれば屋台組の専用フードコートにしてしまえばいい。

 これは元から提案してあったからみんな対応してくれるだろう。


 とかいろいろ考えてたら、


 「リリィちゃん、ちょっとこっち手伝って〜!」


 喫茶スペースのキッチンから声がかかる。

 何事かと覗いてみると洗い物が恐ろしい量で積み上げられていた。


 「おぉう…これはまた…」


 ボクが絶句していると、


 「いやぁ、屋台組に人手回しちゃったからなかなか減らなくてさ。

 って言うか逆に増えていく感じ?」


 盛況なのは良いけど洗い物が追いつかないのはまずいね。

 積み上がった洗い物をボクが汚れを落として積上げ、隣の子が濯ぐように手分けして進める。


 慌ただしく午前中は過ぎていき、お昼前になったらまたお客さんが増えてバタバタし始めた。

 ミア達の試合を見に行く余裕なんて全くなかったよ…。


 午後からは本戦が始まるし、その前にボクもご飯食べたい…けど時間がない!

 洗い物は減らないし…。


 「リリィちゃん、そろそろ代わるよー」


 天の助けが…もうお腹限界…。

 手早く喫茶スペースの裏でサンドイッチを頬張る。

 食べ終わる頃には本戦の組み合わせが発表される時間まで余裕が無かったから急いで向かう。


 ギリギリ始まる前に到着すると息を整える間もなく抽選が始まる。

次回、本戦一試合目。

今日中に投稿します。


ブックマーク下さった方々、ありがとうございます。

感想、ご意見などあれば是非ともお願いしますm(*_ _)m

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