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猫耳少女が歩く異世界  作者: 七氏
第一章 猫耳少女
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019 ボクと入学試験1

学園編スタートです。

と言ってもまだ学園の街にすら着いてない有様模様…。


今日中に試験まで書きたい(切実)



 さっきの依頼報酬でまた貯金が増えた。

 手持ちのお金を確認して、夕飯を食べに降りる。


 「おじさん、ウルフシチュー下さい。」


 カウンターに居たおじさんに注文を済ませ、空いている席に座る。


 この街のギルドは宿と食堂が併設されていて、とても便利だ。


 ここから学園のある街まで馬車で2日。

 試験の受付終了まで3日ほど余裕がある。

 着いたら一先ず宿の確保と適当に依頼を受けて貯金を増やそう。


 軽く先の予定を頭の中で組み立てていると、料理が運ばれてくる。

 エレナさんと一緒に食べてから、ボクはウルフシチューが結構好きになった。

 猫舌なので冷ましながらゆっくり食べていると


 「さっきはありがとう。

 おかげでカールが生きて戻ってこれたわ。」


 ニーナさんが横に座り声をかけてくる。


 「たまたま手が空いてて、たまたま依頼を見つけたから受けただけなんて気にしないでください。

 報酬もちゃんと貰いましたし、過分な感謝はあまりおすすめしませんよ?」


 年長者で冒険者の先輩だろうけど、こういうのはしっかりしておかないとなあなあになってしまっては示しがつかない。


 「そうなんだけどね。

 もしかしたら間に合わないかもって思ってたから。」


 「確かに時間がかかってたら間に合わなかったかも知れませんけど、今回は運良く間に合ったんですから。」


 感謝されて悪い気はしないけど、あまりしつこいとこちらも対処に困る。


 「それで、貴女まだ幼いけどいつも1人で依頼受けてるの?」


 「目的地まで移動しながら、ですけどね。

 護衛なんかは移動も出来てお金も稼げるので、目的地方面の護衛が出るまで適当に稼いでます。」


 「まだ子供なのに凄いわね」


 何となくこのあとの流れを予想してゲンナリする。

 話を振られる前に切り上げよう。


 「それじゃあ、ボクは部屋に帰って休むので。

 ニーナさんたちもゆっくり休んでください。」


 「あ、ちょっと待って。」


 「パーティーならお断りしてます。

 ボクはボクの目的のための手段として冒険者を選んでいるだけで、現状パーティーを組む必要性を感じていません。

 それにパーティーに入れば当然新参のボクは取り分が少なくなる。

 目的地までに出来る限り貯金を増やしたいのにそれじゃデメリットにしかなりません。

 それに、ボクは明日の早朝に次の街に出発するので。」


 「そうよね…引き止めちゃってごめんね、」


 「いえ。

 ではおやすみなさい。」


 この手のやり取りは結構多い。

 登録上は11歳になってるけど、等級はエレナさんと一緒に依頼を受けたりしたおかげで六級になっている。

 まだ子供だから取り込みやすい、と判断してパーティーに誘われることは多くなっている。


 でも、さっきも言ったとおり、ボクにとってパーティーはメリットよりもデメリットの方が多い。


 「おじさん、ごちそうさま。

 食器ココに置いときますね。」


 「おう、嬢ちゃん。ありがとよ!

 しかし、あそこまでバッサリ切らなくても良かったんじゃねえか、」


 「聞いてたんですか?

 盗み聞きはあんまりいい趣味とは言えませんよ?

 それに、明日出発するのにパーティー組んでも仕方ないじゃないですか。」


 「なんだ、明日で居なくなっちまうのか?

 まぁ冒険者なんてのは根無し草ばっかりだ。

 仕方ねえっちゃ仕方ねえな。」


 「ボクは根無し草なんじゃなくて、目的地まで稼ぎながら移動してるだけですよ?

 目的地に着けば数年はそこから動きませんし。」


 「そうかそうか。

 まぁまたこの町に来ることがあったら寄ってくれよ」


 「また来ることがあれば顔出しますよ。

 それじゃあ、おやすみなさい。」


 「おう。」


 部屋に戻り、チョーカーを外し寝る準備をする。

 と言っても服を脱ぐだけなんだけどね。


 椅子をベッドの脇に移動して服を掛ける。

 そのまま布団に入って魔術を切れば、猫の姿に戻る。


 それなりに疲れていたようで、すぐに眠りにつく。

次回で学園の街に着く予定です。

ニーナさんに対しては悪意がないとは思いつつ警戒していたリリィでした。


活動報告に読んでくれてる皆様にアンケートっぽいものを書きました。

もしご意見があれば是非ともお願いしますm(*_ _)m


ブックマーク下さった方々、ありがとうございます。

感想、ご意見などあれば是非ともお願いしますm(*_ _)m

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