第三章『悪雷、憎炎、愛無』
ひぇ、前回から結構間が空いてしまった......けどいいかぁ。
別に締め切りとかないし、伸び伸びと書いていきますわ~。
では、はじまり~はじまり~。
時は遡り、烏乃助とうずめが出羽を旅立つ日の前の晩の鴨居城の一室。
そこに城主の鴨居と烏乃助と政至の三人が一本の蝋燭に照された六畳の部屋の中で会談を行っていた。
「さて、この際だ。アンタら二人からは聞かなきゃならないことがある」
「.....」
「くは、良いであろう。最早御主に隠す事など何もないしのぅ」
この二人から聞かなきゃならないことが山程あるが、まず烏乃助が聞くべきだと思った事を手始めに聞いてみた。
「『建速須佐之雷神』。そいつが何者か話して貰おうか」
「ま、そう来るわな。よいな、鴨居殿」
「問題、ワシは公務で疲れた故、お主が烏乃助に語ってくれや」
そう言って、鴨居は横になった。本当に疲れているのかは判らないが 、寝ながら酒をかっ食らう姿は、どうも遊び人のそれに見えてしまった。
「ふむ、建速須佐之雷神、まぁぶっちゃけて言うと、200年前の旧将軍が神の力で未来から呼び寄せた英傑の一人じゃな。はっきり言って、どの時代から来た英雄かは知らんが、旧将軍の戦いが終わった後も、他の英傑とは違って旧将軍の時代に残り続けて悪さばかりしてた筋金入りの悪党じゃ」
「悪党?」
「左様、戦場では英雄としての勇猛さを披露したそうじゃが、一度平和が訪れるとやりたい放題。記述によれば、人が想像しうる悪逆の限りを尽くしたそうな」
「あーあれか、本当は平和の為じゃなくて、単に戦闘行為、いや『戦争行為』が好きで、その最中で兵士がやりがちな追い剥ぎとか強姦を平気でやってた奴か」
「その通りじゃ。奴は、己が欲に素直な奴でな。その欲は日本を滅ぼしかねない程に強大だったそうな......」
その後、建速須佐之雷神の悪行を見かねた旧将軍は、雷神に元の時代に帰るように再び頼んだが、これを拒否。仕方なく彼を処刑する事となった。だが━━━
「死ななかった」
「死なない?」
「うむ、雷神の肉体は、それはもう鋼のごとき強固なもので、斬首、釜茹で、牛裂き、鋸挽き、鼻削ぎ、ありとあらゆる処刑法で傷一つ付かず、計28回にも及ぶ処刑にも耐え抜いた正真正銘の怪物じゃ」
傷一つ付かない鋼の肉体? まるで尾張で『暁 黎命』から聞いた『影隠 牛鬼』が持つ肉体の特性に似ていると思った。
「その後、雷神は処刑に飽き、と言うよりは『この時代の日本』に飽きたので、もっと面白い世界に飛ばすように旧将軍に頼んだらしい」
「......」
「しかし、旧将軍の力にも限界があり、もう他の時代とを繋ぐことは難しくなったらしい。それで雷神が取った行動は━━」
━━じゃあ寝る。そうだな、200年後ぐらいに起こしてくれ、それじゃ。
「はぁ?」
「寝たんじゃ。そして旧将軍は、この殺せない怪物を二度と表に出さないように、この日本の何処かに厳重に幽閉して、悪戯に雷神の元に誰も辿り着けないようにしたんじゃ」
これで、建速須佐之雷神の話は終わりらしい。なんともまぁ、色々とぶっ飛んだ人物だ。本当に何処から来たんだか。
「ふぅん、で? なんでそいつに用があるんだ?」
「うむ、単に旧将軍が如何にして神の秘術を得たのか、そしてあわよくば、我々の味方になってもらうように説得するつもりじゃ」
「.......ん? 説得? 無理無理、話だけ聞いても、明らかに非協力的な奴だろ?」
「じゃよなぁ......まぁ最低でも、奴に会えば何かしらの手掛かりが得られるのは確かじゃ。こちらの件は余に任せてはくれぬか?」
■
「ふむ、余と『蜘蛛』だけで十分だと思うておったのに、まさか御主まで付いてくるとはのぉ」
時は戻り、一ヶ月後の丹波・不士見町。
竹平邸の居間。
「そりゃ、私だって、いつまでも御城に引きこもりっぱなしのお姫様役は飽きた頃だったしね」
建速須佐之雷神探索の旅に出た『伏真 政至』(とお供の『影』)の後に付いてきたのが、出羽のお姫様『御祓姫』であった。
「勝ち気な女とは思うておったが、ここまで行動的とはのぅ。今年の睦月の時に余にビクビクしてたのが嘘みたいじゃ」
「うっさいわねぇ。もうアンタなんか怖くないし、それに、もうそんなこと言ってられな......きゃぁ!?」
二人っきりの居間で政至は御祓姫をいきなり押し倒した。
「な、何するの......」
「くは、もう余が怖くないのか試してやろうぞ」
「あ、ちょ、やめ、て、あふ」
「......人の家で何やってんですか貴方達は」
政至に押し倒されて首筋をペロペロされていた御祓姫は、この家の主である『竹平 重勝』が見廻りから帰ってきた事に驚き、政至を突き飛ばして跳ね起きた。
「ち、ちちちちち、違うから! これはけっしてそんなんじゃないから!」
「くく、竹平殿が来なければ、そのまま受け入れていたような状態に見えたぞ?」
「うっさーい!!」
■
茶番はここまでにして、二人は本題に入る事にした。
「ふむ、かの雷神の鎧を見せて貰ったが、実に大きかったのぅ、あれが半年前に動いていたんじゃから驚きじゃ」
「はい、雷剣を救ってくれたのは、紛れもなく烏乃助さんとうずめちゃんのお陰でもあります」
「ふむふむ、では本題じゃ『何故あの鎧がこの地にある?』」
それに関しても、烏乃助とうずめが不士見町にいた頃に疑問に思った事であったが、結局聞きそびれてしまった疑問だ。
「ええ、それに付きましては、この町の名前の由来と関係しております」
「ほう?」
元亀元年(1570年)、石山合戦、魔王と恐れられた将軍率いる軍勢が優勢となる中、魔王軍は石山本願寺に対して攻めあぐねていた頃。
魔王軍は石山本願寺の主力の拠点を潰そうと進軍した際に、ここ京の都にも戦火が降り注ぎました。
そんな京の人々を戦火から守ってくれたのが、何処からともなく現れた、十尺を超える巨大な鎧武者であった。
彼の者は無辜の民を戦火から守る為に魔王軍相手に単騎で挑み、これを退けた。
彼の者は幾千の矢を受けようと、幾千の槍を受けようと、決して後退はせず、ひたすら前進し続けたそうな。
その後、彼の者何故か鎧だけをこの地に残して、何事もなく姿を消した。
「と言う逸話がありまして、京の都をその身一つで守り抜いた彼の者を讃えて、この町の名を『不死身なる志士を無辜の民が見守る町』とし、彼の者の残した鎧を神と同等に扱うようになったのです」
「ふーん」
かの雷神は、この町を守ったと言う逸話。自らの欲だけで動くされている雷神が守ったと言う事は、この町に何かが隠されているのやもしれない。
「あい分かった。ではすまぬが、もう少し話を聞かせてはくれぬか?」
■
同時刻。
日本の何処か。
その地は誰にも踏み入れる事が叶わない魔の領域とされている地。
空は常に暗雲に覆われ、周囲は枯れ果てた大地と山々が連なる荒廃とした大地。
その魔の地に、かの宣教師『ディアル・エル・クラウディウス』と、同じく宣教師の『フェリス・イカーサ』、そして表と裏に通ずる商人『黒部 塩八』。
と、おまけとして、ここまでの道案内を強制された影隠八鬼衆が一人『影隠 初花』の一行がそこにいた。
「日本にこんな土地があったなんて......」
「いやはや、かの影隠れの隠れ蓑とする土地。何とも恐ろしい雰囲気ですね。はい」
「ぐ、はぁ、はぁ、本当にお前の首魁がここにおるのだろうな?」
「は、ははははいぃぃぃぃ! ここに居ます! 居ますから鉄砲を向けないでほしいでありますよぉぉぉぉぉ!!」
ここまでの道中、美濃の地にて『影隠 夜叉』に吹き掛けられた『心を蝕む毒』に苦しみ続けているディアルは、常に初花に銃口を向けていた。
どうも隙あらば、こちらの寝首をかこうとする、この忍者少女に抵抗させない為である。
およそ三ヶ月間もの間、心の毒に苦しみ続け、まともに戦う事が出来ないディアルではあるが、その気迫自体は衰えておらず、初花はもうディアルに抵抗することも出来ず、常にディアルに対して怯える日々を送っていたのだ。
「あ、あああ、あそこ、ほら、あの霧に覆われている場所が小生達の拠点であります!」
「霧?」
空が暗すぎて分からなかったが、少し離れた所に白い霧で覆われた不自然な場所を見付けたの。
広さとしては、二町半ぐらいの範囲だろうか。
「あ、あれは『忍法・雲剛霧囚』。影隠の裏の立役者である紅葉様の術。あの霧の中に入った者を未来永劫綴じ込める恐ろしい忍法であります」
「なるほど、つまりあの霧の中を隠れ蓑にし、如何なる侵入者であろうと、文字通り生きて帰さないってわけですね」
そして、初花によると、この忍法・雲剛霧囚は、誰でも中に入る事は可能だが、出ることは不可能。原理としては、この霧そのものに幻覚作用があるらしく、吸い続けると感覚が麻痺してしまう厄介なしろものとの事。
「し、小生達はあの霧に対する耐性を持っているので大丈夫でありますが、常人ならもって『五分』。そこから段々と五感が麻痺して、次第に精神が狂ってしまうであります」
「う、それはおっかないですね」
「いやはや、正しく魔の巣窟のようですねぇ」
フェリスと黒部が悩んでる時、ディアルが突然倒れてしまった。
「......ぐっ!?」
「同士ディアル!?」
「はわわわ!? 倒れた衝撃で引き金を引かないか恐いでありますよぉぉぉ!!」
そっちかよ! と、突っ込んでる暇はない。フェリスと黒部は急いでディアルを介抱する。
「ぐ、ああ! あ、あつい....胸が......あつい!!」
怨毒による心の侵食。今までは不屈の精神で理性を保っていたが、そろそろ限界のようである。
「くっ! ......黒部さん。ディアル殿を任せてもよろしいですか?」
「フェリスさん?」
「自分と初花の二人であの霧の中に入ります」
「ふぇぇぇ!? な、何故に小生が!?」
「いや、普通に考えて内部構造に詳しいのは貴女でしょ?」
「......」
この時、初花は思った。ディアルより大人しそうなこの青年相手なら、簡単に隙を見せてくれるだろうと。
その時に背後から首を跳ね、そして増援を呼んで、残り二人を始末すれば名誉挽回になる。
と、数分前まで思っていた。
「......」
「なるほど、この霧は屋内には入ってこないのか」
「......」
フェリスと初花は、霧の中を移動し、近くの家屋に避難して呼吸を整えながら、影隠の根城『妖怪屋敷』を目指していた。
フェリスにとっては、初花の案内も兼ねて、この危険な霧の中でもほぼ安全に進んでいた。
だが、初花の方は焦っていた。
フェリスごときなら、簡単に暗殺できると思っていたが、予想以上に隙がない。
報告によれば、この青年は美濃の森林で『影隠 夜叉』の不意討ちによって、あっさり土中に埋められたと聞いていたが......。
単なる己の力不足か? それを疑ったが、たぶん違う気がする。
それに気のせいか、この青年の足取りが、どうも己が慕っていた『あの人物』に似ている気がする。
「おい」
「ひ、ひゃい!?」
突然の呼び掛けに驚いてしまい、初花は大袈裟に飛び上がった。
「ここがそうなのか?」
初花が考え事をしていると、自分達はついに、妖怪屋敷へと辿り着いていた。
「......気配が感じない? そこは忍者だから仕方ないのか?」
確かに気配が感じない。同じ忍者の初花でさえ、自分達の拠点から、なんの気配も感じない。
どういうことだ? そもそも、自分達が霧の中に入った時点で『影隠 紅葉』に勘づかれているはず。そのわりには、全然影隠の者が一人も現れない。これはおかしい。
「ここにはね 誰もいないわ 残念ね」
「っ!?」
不意に背後から声が聞こえたフェリスは、咄嗟に腰に差していた西洋剣を抜いて、体を半纏させてからの水平斬りで、背後に居る相手を攻撃した。
カキィン! と、鉄と鉄がぶつかる音と火花が、周囲に飛び散った。
「わぁ!?」
突然の出来事に初花は驚いて尻餅をついてしまってから、何が起こったのかを確認した。
「!? ぬ、ぬ、濡女殿!?」
そこに居たのは影隠八鬼衆が一人『影隠 濡女』であり、フェリスの剣撃を両手に持った鎖を垂直に立てた形で剣を止めた。
だが、そこは鎖、鎖では剣の重みを止めることは難しく、鎖は剣の圧力を吸収して、たわんでしまった。このままでは鎖ごと持ってかれる、しかし━━
「はぁっ!!」
「なっ!?」
一瞬たわんだ鎖を再び両端を引き延ばし、その衝撃でフェリスの剣を弾き飛ばしてしまった。
「......っ!」
一度たわんだ鎖を無理矢理引き延ばす、とても普通の腕力とは思えない。
強敵、美濃の夜叉に匹敵するほどの強敵。
それを感じ取ったフェリスは一歩引いて、間合いを取る、が
「? なんの真似だ?」
濡女は左手平を前に突き出して制止の意思を見せた。
■
江戸。
地下通路。
「江戸の下にこんな地下があったんだね」
烏乃助、うずめ、いおりの三人は江戸の地下通路を歩いていた。
いおりの案内でこの地下通路を歩いてるわけだが、烏乃助はこの地下通路に懐かしさを感じていた。
「ねぇ烏乃助」
「ん?......っ!」
うずめが何かを見付けたらしく、烏乃助はうずめが指差す方向を見ると、そこには、壁や床に黒い染みのようなものが大量にこびりついた一つの部屋があった。
広さは約30畳、高さは5畳、天井からは陽の光が幾つか漏れていて、地下空間でありながら奥まで見える程に明るく、四方には四つの柱が天井を支えていた。
「......ここは━━」
『どうした八! さっさと来い!』
『お前ら全員殺さなきゃ、俺が死ぬんだよっ!!』
『僕が最強になるんだ!』
『嫌だよ、ワタシ達兄弟でしょ!? なんで殺し合うの!?』
『おで、みんな好き、だから、ここでみんな死んでも、魂は繋がってるから、寂しくないだ』
『第六羽の奥義『雉子』ッ!!』
『あたしは......みんなと過ごせて......楽しかったよ』
「......」
「......烏乃助......」
「二人とも、ここじゃないっすよ。この先の大広間に白羽 時定丸が......っ!?」
その部屋を眺めて立ち止まった烏乃助に催促するように、いおりが呼び掛けたら、その部屋の烏乃助達が居る向かいの暗闇に覆われた通路から、一人の人物が現れた。
白羽 時定丸その人であった。
「......」
「やぁ、久しぶりだね八」
ついに対面した二人、別れてから二年近く、しかし、二人にとっては昨日のように思える『あの時』に思いを馳せていた。
「な、なんでここに居るっすか!? 約束が違うっすよ!」
「いやぁ、ごめんごめんいおりちゃん。待ちきれなくてさ」
「......九」
「ん?」
一瞬、烏乃助は一瞬でうずめといおりの視界から消えた。
烏乃助だけじゃない、時定丸も消えていた。
「はぇ!?」
「こ、これは」
うずめがこの現象を見て真っ先に思い浮かべたのは尾張の暁 黎命との一戦。
あの時も、烏乃助と暁は最初の一合目でうずめの視界から消え、いつの間にか斬り結んでいた。
あの時と全く同じ、つまり、
もう戦いは始まってる。
「っ!?」
「うっ!」
閃光、辺り一面を包み込む程の閃光が部屋全体を包む。
それはほんの刹那の瞬間であった。
光の正体はすぐに理解した。
烏乃助の刀と時定丸の刀がぶつかり合って火花を散らしたのだ。
火花の閃光とは思えない、いったい、何をどうして、どのような力と力がぶつかれば、このような事が起こるのだ?
「懐かしいね。ここで僕達は殺し合ったんだ」
「懐かしいな。ここでお前を見逃したんだ」
ようやく二人の姿を捉えた頃には、もう激戦が始まっていた。
烏乃助の手にはいつもの鞘刀ではない。
『真剣』が握られていた。
「!?」
━━うずめ、俺は、白羽 時定丸を斬る。
「あぁ、そうだ八、ずっと聞きたかったんだ」
「何をだ?」
激しくも、何処か静けさを感じる攻防、二人は激しく動いてる筈なのに、足が地を踏む音も、刀と刀がぶつかり合う音も、何もしない。
互いに、土埃すら立たない程の、足跡が付かない程の神の如き摺り足、互いの刀と刀がぶつかって、刀の刃が欠けないように考慮しながら、激しく斬り合ってる。
見た目は激しいのにこの静けさ、今まで見たどの戦いよりも『美しい』と思ってしまった。
二人は斬り合っていると言うより、まるで華麗な舞を披露してるようだ。
一つの芸術の極地、剣術と言う芸術の極地にまで達した二人の剣舞は、見るもの全てを魅了しかねない程の完成された美。
そんな中、二人の声だけが聞こえてきた。
本当に、二人の声以外の音と言う音は殆ど聞こえなかった。
「あの時、何故僕を見逃し、何故君は逃げた?」
「あの時、何故お前を見逃し、何故逃げたか? それはこっちの台詞だっ!!」
加速、二人の動きが更に加速、最早、二人の手も剣も、足も、何も見えなかった。
「本当に見逃したのは『お前』だろっ!! 本当は、あの時、この場所で生き残れたのはお前なんだよっ!!」
更なる加速、もう二人の姿は捉えきれない。
「......僕は君が大事だった。君を『殺したくない』と思った、その迷いが僕を鈍らせ、敗北した。悪いとは思ってる、だから今度こそ」
ようやく止まった。二人は鍔迫り合いの形でようやく止まった。
「君を殺して『完成』になる! 九とは未完成! 君と言う『一』を足して『十』と言う完成に達する! 恐らく、それで僕の願望は叶う!」
「そうかよッ!!」
二人は互いを突き飛ばして間合いを取った。
「俺がここに来たのはなぁ、うずめの為でも何でもねぇ、お前をその下らねぇ妄想から解放してやることだ、お前みたいな能天気なお気楽馬鹿は『死なないと判らない』もんなぁ!!」
「よく言うよ、僕が手を抜いたと勘違いして、一度逃げた君が言う台詞とは思えないよ」
再び二人は衝突した。
互いの想いを刀に乗せて、
「第最終羽の奥義『黒刀赤烏』ッッ!!」
「第最終羽の奥義『白刀無鴉』ッッ!!」
その後、うずめは再び『あの光景』を見ることとなってしまう。
第四章『悪雷降臨』に続く。
取り合えずノルマ達成。
いや、ほら、いつもは三章で心の所有者と戦ってるじゃん?
まぁけど、今回の戦闘で時定丸は『愛無』の力を使ってない、つまり純粋な剣と剣の戦いだったわけですよぉ。
さて、なんかうずめちゃんが、無限ループの中に入ってしまった可能性ありな終わり方したが、果たしてどうなることやら。
それでは、次回をお楽しみに~.............次回、ラスボス級の強敵登場。




