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兄の尻拭いは遠慮します

作者: 紅助

黒田(くろだ)龍壱(りゅういち)は私、黒田(くろだ)弐虎(にこ)の双子の兄である。


兄は中学生時代黒龍と呼ばれ、不良達を束ねるカリスマリーダー的なものをしていたらしく、今や伝説の不良と呼ばれているらしい。当初それをクラスの友人から聞いて、どこの厨二設定だと腹抱えて爆笑した私は悪くないと思う。

真っ赤に顔を染めた兄が暫く部屋から出てこなくなったがそれも私は悪くない。

実際あの頃の兄は軽く患っていたし。いや、今もか。


その私の爆笑で心を入れ換えたのか、高校受験を期に不良を卒業。元々頭が良かったのかちょっと勉強しただけで県下一の進学校へ首席で合格を決めた。ちなみに私は手堅く中の中な高校へ。

銀色に染めた髪の毛を黒く染め直し、伊達眼鏡をかけたらあら不思議。伝説の不良の黒龍から優等生眼鏡に大変身。

外見より厨二病を治した方がいいと思うけど、また引きこもりになられても困るので口をつぐんでおく。


だけど高校入学後兄は愕然としたという。なんとそこは過去兄を慕っていた、または敵対していた不良達で溢れていたらしい。

……なんで進学校なのに不良で溢れ返ってるんだとつっこみたいところだがそれは問題じゃない。揃いも揃ってそいつらは兄を探しているらしい。


余談だが腐敗した友人に話したところ妙に興奮していたが見てみぬ振りをした。触らぬ神はなんとやらである。


黒歴史であるあの頃には戻りたくないのか、兄は意地でも隠し通した。極力目立たず、首席になれるだけの頭脳を無駄遣いして真ん中位の成績になるようテストの度に調整。

不良達には無害な一般人を装い見せ、ボロが出ないよう友人もつくらずボッチ生活。どれだけ私の爆笑が心を抉ったのか正直反省してなくもない。


と、まあそんな生活を一年程続けた兄は流石に限界を感じたのだろう。今まで大勢の友人に囲まれ育った兄にボッチ生活は堪え難かったのだろう。

そしてあろうことか兄は私に同じ高校に転校してこいと言い出した。曰く、学校で猫かぶりせず会話したいので私がいれば遠慮なくそれが出来るから、という理由からだった。


最初こそ抵抗したわたしだったが両親の裏切りによりあれよあれよという間に転校が決定していた。

折角更正した兄を不良に戻したくなかったというなんとも利にかなった理由だったけど、私の意思を無視された形なので面白くなかったが、向こう二年お小遣い三割増しで手を打った。


誰だがめついとか言ったのは。正当な報酬だから。


そうして数日前から兄の通う高校へと籍を移したわけだけど、大問題が発生している。時は放課後、場所は校舎裏。


「黒龍、やっと見つけた」

「一体今までどこへ隠れてたんですか」

「ずっとお前を探してた」

「いや、それ人違いですから……」



上からワンコ系、儚げ系、ワイルド系。それぞれジャンルは違えど恐ろしくも美形な不良三人が私を壁に追い詰めにじり寄ってくる。


台詞から分かるようにあろうことか私を黒龍……つまり兄だと勘違いしているのだ。

双子と言えど二卵性で私達はそれ程似てない。いや、確かに兄が二次成長期来る前はそりゃ似通った所は多々あったけど一番重要な所が違う。


そう、性別だ。


伝説の黒龍は男ってちゃんとはっきり分かってるのに何故明らかにスカートはいた私を黒龍だと思ったんだこの人達は。


それとなく勘違いだと進言するが全くといって聞く耳を持たない。それどころか衝撃の事実まで発覚した。


「え、わざと男装してたんじゃないの?」

「僕達の間では黒龍は女性だと暗黙の了解ができてましたけど」

「まあ余計な虫がつかないように一部のやつら以外には男だって噂流してたけどな」


なんということでしょう。当時二次成長期前だった兄は男装の麗人扱いされていたそうです。

当時の兄は165㎝で中性的な外見だったのでそう思われても仕方ないとは思うけど。


そもそも、一体兄はここまで執着される程何をしたのか。どんな伝説を作ったのか物凄い気になってきた。


「あの~、どうしてそんなに黒龍にこだわるんですか?」

「オレは喧嘩で大怪我した友達の敵討ちに一人で行こうとしたら仲間(ダチ)がヤられて悔しい気持ちは分かる。でも一人で解決しようとするな。何のために俺達がいると思ってるんだ。傷付く時は一緒だろって怒られた。

凄い感動してその時以来この人に一生ついていこうって決心したんだっ!」

「出来の良い弟に劣等感を抱いていた僕にお前は誰でもないお前なんだから誰かと比べる必要はない。自分が出来る事をひたすら貫けと言われました。

それからです。いつも息苦しかった胸のつかえが取れたように感じたのは」

「俺の場合は自分の強さに驕っていた時に黒龍にぼろ負けしてもう潮時だと思って不良から足を洗おうとしていたらお前は敵だが唯一切磋琢磨出来る心友(ライバル)だと思ってる。高見(うえ)で待ってるから早くそこまで追い付いてこいって言われた時だな。

もうこいつには何においても敵わないって思ったなだから……」

「「「ずっと君(貴女)(お前)に逢いたかったんだ」」」


……イタイ。お兄様とてもイタイです。当時は俺KAKEEEEE!とか思ってたんだろうけどダメージ半端じゃないから。なんで無関係な私までこんなにダメージ受けなきゃいけないんだ。だから早く厨二病を治せといったのに!!


というか何でそんな台詞で崇拝しちゃってんの。一見良い台詞っぽいけど中身ペラペラだからそれ。自分に酔いしれて吐き出されたやつだから。もしやお前らも患ってるのか。


というかその台詞を私が言ったと思われているのが心外なんですけど。なのでがっつりと否定しておきたいと思う。聞く耳持たなくたってバカじゃない限り真剣に言えばいつかは聞いてくれる筈だ。バカじゃない限り。


「もういい加減にしてくださいっ!私は黒龍なんて不良なんかじゃないですからっ!!

大体その黒龍が男装してたって証拠どこにあるんですかっ!?もしかしたら女性っぽい男性だったかもしれないじゃないですか!!

そんなに言うなら証拠揃えて来てくださいっ!!」

「ほう、証拠があればいいんだな?」

「……え?」


私の叫びに怯む事なく、寧ろしてやったりとワイルド系が獰猛な笑みを浮かべる。そして儚げ系が懐から取り出した二枚の写真に私は目を見開いた。


一枚はだぶついた真っ赤で派手なパーカーを着たこれまた派手な銀髪を持つ中性的な少年、中学生の兄が写っていた。こう見るともろ患っていたんだと分かる見た目だな。

そしてもう一枚はさっきとは打って変わって地味な黒髪ロングだが隣の写真の兄とそっくりなセーラー服の少女が写っていた。


……まあつまり、私だ。


え、私達こんなに似てたっけ。もしかして兄妹?ああそういや似てるねーくらいの認識レベルだと思ってたのにこれではまるで双子だ。いや実際双子だけど。


というか兄は分かるけど私の写真いつ撮ったのこれ。アングルから見て完全な盗撮じゃん。どうなのさそこんとこ。


「髪の毛の色や長さこそ違うけど今時いくらでも弄る事が出来る。顔もだが背格好から見てもここまで瓜二つで他人の空似というのは通用しないぞ?」

「だからそれはふた……っ」

「ふた?」


双子の兄だと叫びそうになったのを咄嗟に口を閉ざす。私のこの学校における双子の兄は黒田龍壱だ。今それを言ってしまえば兄が黒龍だという事が露見してしまう。誤解されるのはいい迷惑だが今まで必死で隠してきた兄の思いを考えればそれを踏みにじる事は出来ない。

言葉につまる私のその姿に肯定と取ったのか、三人は嬉しそうに表情を崩しまた一歩私に近寄ってくる。


「弐虎っ!!」

「っ壱に……」


ぐっと身を守るように目をつむり縮ませると聞き慣れた声が聞こえた。三人の身体の隙間から兄の姿を視認するとかなり緊張してたのか一気に力が抜けて足元から崩れ落ちた。

突然の出来事に目を見開いている三人を掻き分けて兄は私のもとに来て抱き締めてくれた。


「大丈夫か弐虎。すまない、助けるのが遅くなってしまって」

「ううん大丈夫。ありがとう」

「おいどういうつもりだ。天下の生徒会長様が何でそいつ抱き締めてんだ。離れろ。」

「怯えている妹を抱き締めて何が悪い。貴様らこそ寄って集って追い詰めてどういうつもりだ。返答次第じゃ容赦しないぞ」

「えっ!黒龍って会長の妹なのっ!?」

「随分似てない兄妹ですね」

「……は?」


確かに今の兄は180㎝オーバーで相変わらず中性的だけど男とはっきり分かる顔立ち。

知性派眼鏡男子と化していて双子の要素なんてすっかり消えてしまっている。なのでワンコ系や儚げ系が驚くのも無理はない。

この人が本物の黒龍なんですよーと言ったらどんな顔するだろうか。言わないけど。


……というか聞き捨てならない言葉がワイルド系から聞こえたんだけど。


「ちょっと壱兄生徒会長って何。目立ちたくないってボッチ生活してたのになんで一番目立つ役職やってんの」

「い、いや俺もそのつもりだったんだけどなんかいつの間にか祭り上げられてて……」

「なにそれ溢れ出すオーラが隠しきれなかったとか?流石カリスマリーダー」

「マジそれやめて悶死するから……それより、さ。お前いつから黒龍なったの?」

「なってないから。一番よくわかってる人が何言ってるの。これが原因みたい」


三人組を一旦放置して抱き締めてくれていた兄に耳打ちをする。

なんというかどうやったらボッチが生徒会長なんてものに祭り上げられるのか、甚だ疑問だ。


というかそんな状況なら何故私をこの学校に呼んだのか。そこまで注目されてるなら双子の妹なんて来たら益々注目されちゃって逆効果だと思うけど。

取り敢えず家帰ったら問い詰めようと思う。


そんな風に思考を巡らせていたら突然阿呆な事を抜かす兄。すっと先程の二枚の写真を手渡すと「あれ、こんな似てたっけ」と流石双子、数分前の私と同じ反応をして目線が何度も写真と私を往復している。


「ねえちょっと、会長。兄妹だからっていつまで黒龍抱き締めてんのさ」

「そうですよ。僕達はまだ彼女に話したい事があるんです」

「だからさっさと黒龍を渡せ」


現実逃避とばかりに二人の世界に入っていた私達に痺れを切らしたのか少し怒りを滲ませた声音で横槍を入れてきた。

仕方なしに三人組の方へと向き直る。この現状を作り出した元凶の兄にどうにかしろと言うようにぎろりと睨み付ける。

すぐに伝わったようで冷や汗をかきながらも私を守るように背に隠しながら一歩前に進んだ。


「……何を勘違いしてるか知らないが妹が黒龍なんてある訳ないだろう。冗談も休み休み言え」

「勘違いなんかじゃないです。現にその写真に写ってるのは彼女でしょう?先程も彼女に言いましたがそこまで背格好が酷似していて赤の他人とは言い難いでしょう」

「確かにセーラー服の方は妹に間違いないがこの黒龍とやらは妹じゃない。これは確信を持って言える」

「っどうしてそんなはっきり言えるんだよ!こんなにそっくりなのにっ!!」


そりゃあはっきり言えるよ。私じゃなくて兄なんだから。

でもこの後どう説明するんだろう。……正直嫌な予感がひしひしとするんだけど気のせいだろうか。


私の心配を余所に兄は自信満々に、堂々とある事を言ってのけた。


「どうしてって妹は子供の頃からの癖で夜10時になるとおねむになるからだっ。勉強してようが誰かと話してようが10時になった時点で電池が切れたようにその場でぱったりと寝てしまう。そこから余程の事がない限り朝6時になるまで絶対に起きない。

そんな妹が夜中に外に出て不良紛いの事出来る筈ないだろう。17年間一緒に暮らした俺が言うんだ間違いないっ!!」

「壱兄ーーーーっ!!」


私は絶叫しながら兄の胸ぐらをわし掴んだ。何故よりにもよってそれを声高にバラしたんだ。それかなり恥ずかしいんだからねっ!以前友人にバレて腹抱えて爆笑された時は兄よろしく引きこもりになったわ。


兄は苦笑を浮かべながら私を宥めるようにポンポンと頭を撫でつける。そ、そんなんじゃ騙されないんだからねっ。あれ、私いつツンデレになった。


「お前には悪いと思ったが見ろ。」

「え?……えぇ~~~?」

「そんな……黒龍じゃなかっただなんて……」

「こんなに似てるのに……赤の他人とか嘘だろ?」

「なら、黒龍はどこに……」


兄の言葉にショックを受けたのか両手膝を地面につけて落ち込む三人組。ちょっと可哀想になる位絶望にうちひしがれている。

私が言うのもなんだけど何であんな事で信じちゃうのこの人達。ある意味感心するわ。


でも最悪の状況は打破出来たので、良しとしよう。そうと分かればここに長居はしたくないので、くいくいと兄の袖を引っ張り帰還を促す。兄はこくりと頷くと彼らに気付かれないようにそろそろとその場を抜け出す。


が、フェードアウトしようとする私達にいち早くワイルド系が気付いたのか慌てて立ち上がると、ぐいっと強い力で私の腕を掴み自分の方へと引っ張り寄せた。


「いっ……」

「弐虎っ!!」

「なあ、ならお前は何なんだ。何故そこまで似てるんだ。黒龍と関係あるのか?なあ教えてくれよお前だけが最後の頼みなんだよ、なあ!!」

「貴様いい加減に……っ」


切羽詰まった表情で迫るワイルド系。気持ちに余裕がないのか私の腕にギリギリと食い込んでる事にも気付いてないのだろう。息がつまる位痛みが痛い。兄が必死で引き離そうとしているけどびくともしない。


……何故不良なんかと一切関わりのない至極真面目に生きてきた私がこんな目に合わなければならないのか。

全てが兄のせいだとは思わない。そりゃあ尻拭いさせられてる感が半端ないけど、兄は不良から脱しようと努力していた。それが分かってるからこそ私だって協力しようと思った。

なのにそれが全て無駄になろうとしている。


その原因たる不良達を痛みで目が霞む中視界に収めると、ある感情が沸々と心の奥底から沸き上がってきた。


そう、これは怒りだ。


掴まれている腕を逆にこちらからがしりと掴む。私の突然の行動に虚をつかれたのかふとワイルド系の手が緩む。それを好機と見て私はするりと腕を抜き、彼の身体をどんと押して少し距離を取る。

押された衝撃でよろけたワイルド系を確認後、私はおもむろに……


その端正な顔に上段回し蹴りをお見舞いしてやった。


凄まじい音を立てて地面に倒れ込むワイルド系。佇まいを直した私は彼以外にも他の二人にも向けて啖呵を切る。


「さっきから黒龍黒龍うるっさい!私は黒田弐虎って親からもらった立派な名前がついてんのっ。他人の迷惑省みずに自分の執着心ばっか押し付けるなっ!!そんな自分勝手で自己中な人間に例え知ってても黒龍の事なんて誰が教えるかバーカっ!!」


しん、となった静けさの中でハアハアと肩で息する私の荒い息遣いだけがその場に響く。言いたい事も全て吐き出し、怒りが萎んでいく中何かおかしい事に気付く。

突然の出来事に三人組はポカンとしているが、徐々に正気を取り戻していくその目には何故か喜色が浮かんでいるのだ。

兄は兄で見てられないと言わんばかりに両手で顔を覆いつくしている。


……え、私何かやらかしちゃった?



「黒龍……」

「その見事な上段回し蹴り、啖呵の切り方…黒龍そのものだ」

「間違いない、やっぱり君が黒龍だったんだ」

「え、」

「……黒龍の得意技は上段回し蹴りなんだ」

「…………ハァッ!?」


そういう事は事前に伝えておいてよっ!というか黒龍そのものっていうのもしかたないじゃん。痴漢撃退用にって兄に仕込まれた回し蹴りだもんそりゃそっくりにもなるさっ。

……いやもうどうすんのこれ。もう完全に私が黒龍って確信を得ちゃったよっ。いや実際は勘違いなんだけど。


「黒龍……いや弐虎ちゃん」

「もう下手な誤魔化しは効きませんよ」

「弐虎、もう逃がさねえ」


デジャブ感を漂わせながらじりじりと迫り来る三人組。非常にまずい展開になった。

脂汗だらだらな私を横に、同じく脂汗を流す兄が私達を交互に見やった後何か意を決したように突然私を抱き上げた。


「……逃げるぞっ!」

「え、っうにゃあ!!」

「っおい待て……っ」

「弐虎さん!」

「待って……って速っ!?」


兄は私を俵担ぎにして、目にも止まらぬ速さでその場から逃げ去った。丁度私は後ろ向きなので追いかけてくる三人組が視界に入るけどそんな事よりも今はこの兄だ。


「ちょっと壱兄っ、何で逃げちゃうのっ。このタイミングで逃げたら肯定してるようなもんでしょっ!!」

「あ、」

「……壱兄なんて後ろ掘られて開発されちゃえばいいんだ」

「なんて恐ろしい事を言うんだこの子はっ!?」



そんな会話を繰り広げながら私達は三人組を撒き、速やかに鞄を回収、自宅へと逃げ帰った。

だけど翌日から三人組は勿論の事、他の不良にも黒龍だと勘違いされ絡まれる事をこの時の私達はまだ気付かない。


……もう兄の尻拭いは遠慮しますっ!!


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