2話 硬い決意
名前だけ出ていた友人、やっと登場です
彼の設定はとても作りやすかったです。
私的に出演するキャラの中で二か三番くらいに好きな奴です
さぁどんな奴でしょう!
それでは本編へ!
ちなみに一番は絶対に鈴木弟です。出るのは結構後ですが....
学校生活は、いつもとは変わらない
たとえ、学年が変わろうとも。
たとえ、クラスが変わろうとも。
たとえ、告白されようとも。
一切変わらない学校生活は、時に残酷なものである。
(-_-)
あの出来事から数週間。
俺は無事二年生になれた。
春休みが終わり、今日から登校なのだが...
「鬱だ…」
春休み中、あれのせいで中々集中できず、危うく課題が残る所であった。更に気分も上がらず、一歩も家からでないでいたら、弟から何か悟ったように、何も聞かれなく、もやもやしていた。
「お~い晃大や~」
突然後ろから聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「なんだよ、博」
俺はそっけなく返す。
彼は柏谷博、説明こともないので一言で言うと、何でもできるイケメンである。
「いや、呼んだだけ。」
博は小さく笑った。
「クラス、どうなるかな?」
博が聞いてきた。
「分からんが、お前とは違うクラスがいいな」
俺は過去の記憶を思い出しながらいった。
「わお、俺嫌われてる~」
博がニヤニヤしながらいってきたので、とりあえず後で何か奢らせようと、決心したのであった。
俺、柏谷博は高校二年生となった。
一年の時にはいろんな事があった。
ちなみに彼女もできた。
そんな俺が今、何に悩んでいるのか。
それは、目の前の少年であった。
彼は俺のかけがえのない友人である。
そんな彼が不幸オーラをだしていた。
こういう時こそ俺出番かな、そう思った。
きっと春休みに何かあったのだ。
俺は彼の名前を呼びながら走りだした。
クラス表には恐れていたことが書かれていた。
二組 清凉寺奏 ...鈴木晃大
あの二人の片割れとまた同じクラスになったのだ。
「お、木内さんと同じクラスだ。ラッキー」
隣から博の声が聞こえた。
「運命だったの…か?」
俺はそう言った
もう運命も神も信じない。
そんな絶望に落ち込んでいると、声が聞こえてきた。
「アキ~おはよー!奏ちゃんと同じクラスとは羨ましいぜ」
やけにテンションが高い、木内沙織だ。
「代わってやろうか?今なら100円で代わってやるよ」
俺はそう返した。
「金取ろうとするな」
後ろから殴られた。博だ、
「もしかしてアキのお友達さんですか?」
清凉寺が殴られた俺をほっといて質問した。
「そうだよ~柏谷博です。..えっとそちらは晃大と知り合いなの?」
自己紹介ついでに博が質問した。それに沙織が答えた
「そうです!私たちアキに告白したんです」
博は動かなくなった。
動いた博に例のアレの説明をした。
「それでなんやかんやで今に至る、と」
俺はそう言った。
「なるほど理解したくない」
博は言う。
「いや、してくれ。それで何用だ?何もなかったら殴る、博を」
「俺殴るのかよ!」
「何もない。と言いたいけど...」
木内がそういうと
「宣戦布告よ」
清凉寺が堂々と言った。
俺はアレの続きを思い出す
(-_-)
「俺は....お前らをよく知らない、だから俺にお前らを
知る為のチャンスをくれないか?」
それが俺の選択だった。
「成る程...確かにそうですね。実は私たちもよく鈴木を
知らないんだよね」
木内は驚きの真実を告げた。
「なんじゃそりゃ」
「じゃあ、考えておくわ」
清凉寺がそういってあの出来事は終わった。
(-_-)
「これからの学校生活中に、私か沙織ちゃん、どちらの思いを受け取るか決めてもらうわ」
清凉寺はそう言い、
「私たちはアキにアピールしながらアキを知っていく、
それを見てアキは選ぶ」
木内が続ける。
俺は文句は言えない。
彼女らに任せておいて、文句なんて言えない。
「学校生活って俺以外にもいいやつなんてバカみたいにいるぞ?」
俺はそう言う。
「今は貴方なの。私たちは貴方から離れない。だから貴方も必ず
選ぶのよ」
清凉寺が迷いなく言った。
「それじゃあ、これからよろしくね!」
木内はそう告げると、急いで清凉寺と共に学校に入っていった。
正直、断れば終わる話だ。しかし「どちらかを選ぶ」という
条件があるし、断ったという噂が広まれば俺は残りの学校生活を
家で過ごすことになってしまう。
あと、心のどこかであの二人を知りたがっている。
ならばやってやるのが男だろ!
「なぁ、俺のことも言っとけよ」
俺が硬い決意をしていると博が小声でいってきた。
何いってるんだこいつ
「安心しろ。ちゃんと言っといてやるよ」
お前の彼女にな
「お、おう。やけに素直だな?」
「俺はいつも素直だろ?」
そういって俺らも学校に入っていった。
やれやれどんなことになるのやら
この後、博が彼女におもいっきり怒られるのは、また別のお話