【登場人物(1~6話)】☆
※ネタバレあり。初見の方はお気を付け下さい。
おさらいの意味も兼ねて、これまでのエピソードでメインを務めたキャラクターたちの情報をまとめておきます。ここで初めて公開する設定もあります。並びは、登場したエピソード順になっております。
【青木衛】
主人公。
魔拳の異名を持つ、悪人面の小柄な退魔師(表向きは探偵)。最強の退魔師候補の1人に挙げられるほどの実力を持ち、自身が敵と認識した相手を、冷酷かつ無慈悲に叩きのめす。
アレンジされた仙術の要素を組み込んだ謎の武術を習得している。また、超常的な力を打ち消す性質を持つ『抗体』という、通常の人間が持つ気とは異質な気が身体に流れている。
不愛想で全く笑わないが、他人を思いやる気持ちの強い、心優しき熱血漢である。故に、甘さを捨てきれなかったり、非情に徹しきれないといった一面も持つ。
また、『自殺』という言葉や行為に重度のトラウマを抱えており、それらに直面すると、激しく逆上し、正常な判断力を失う。そこを突かれ、敵の策に嵌り、窮地に立たされることも。
彼が何故、自殺に対して強い拒否反応を示すのかは不明。また、何故退魔師となったのか、何故彼の身体に異質な気が流れているのか、何故憎悪を剥き出しにして闘うのか等、一切不明。そもそも、この『青木衛』という名が本名なのかすらも不明という、数多くの謎に包まれた人物である。
戦闘においては、基本的に徒手空拳を主体としたスタイルで闘う。抗体によって妖術や超能力を封じることで、己の土俵に相手を引きずり出し、殴り倒していく。また、手段を選ばず、状況によっては目潰しや金的、凶器を用いた攻撃も容赦なく行う。
主な使用技は、瓦稜拳という拳を使ってコークスクリューパンチを放つ『瓦稜螺旋拳(螺旋拳)』、一息で六発の拳打を放つ『迅六拳』、跳躍しながら空中で翻り、回転のスピードで加速させた手刀で相手を切り裂く『翻腰旋風掌』等。
料理が好き。食べるのも作るのも。彼の目の前で料理を粗末にする者は、地獄を見る羽目になる。
【マリー】
第3話『西洋人形の電話』に登場。
西洋人形の妖怪。ひょんなことから衛と知り合い、以後、彼の助手として居候することになる。
自分の主人であったさっちゃん(北村さつき)を捜している。
いつも元気いっぱいだが、本当はさみしがりや。喜怒哀楽が激しく、一行のムードメーカー的存在。
子供が大好きで、同じマンションに住んでいる子供達と、公園でよく遊んでいる。
物体から持ち主の居場所を探り当てる『人物探知』という妖術を使用出来る。その効果は、道具に刻まれた持ち主の気から、『持ち主が現在いる地点』、もしくは『持ち主がよく行く場所(例えば自宅)』を探り当てるというもの。また、持ち物で読み取った相手の電話に連絡をする『念話』を使うことも出来る。しかし、妖怪化してから日が浅い為、それ以外の妖術を使うことが出来ず、現在、舞依からコーチを受けている。
【舞依】
第5話『市松人形の呪い』に登場。
市松人形の妖怪。自身の主人が生前大切にしていた『鍵の書』という書物を見つけ出す為に、衛の助手となる。
普段は冷静であるが、気が高ぶるとマリーと同じくらいやかましくなる。老人のような話し方をするが、実はただのキャラ作り。また、偉ぶっているが、中身は意外と気弱。
年寄りを労る心が強く、同じマンションに住む老人達と、よくお茶を飲みながら日向ぼっこをしている。
妖怪化してから短くない年月を経ており、妖術に詳しく、一行の中ではブレイン的な役割を担う。彼女自身も、幻術や治癒術、念力や防御壁などといった様々な妖術を使いこなし、衛をサポートする。しかし、蓄積している妖気はそこまで多くないので、戦闘中にエネルギー切れになってしまうことも。
【マリー、衛、舞依】(絵:秋月翼様)
【進藤雄矢】
第4話『爆発死惨』に登場。
沖縄剛柔流の流れを汲む『正錬館空手道』の二段。
恵まれた体格の内に類い希なる才能を秘めており、放つ突き蹴りの鋭さから『稲妻』という異名で呼ばれ、恐れられている。
三度の飯より喧嘩が好きで、強い武術家の噂を聞いたらどこへでも向かう。衛との出会いも、彼の噂を耳にし、立ち合いに向かったのがきっかけであった。
勝敗は着かなかったが、その後に起こった事件に巻き込まれ、調査に同行することに。事件解決後は、衛の親友となり、良きライバルとも呼べる関係となる。
非常に明るい性格で人当たりも良く、情に厚い。メンタルも、退魔師ではない一般人にしてはかなり強く、凄惨な光景を目にしても、余程のことがない限りは、それほど深刻なショックを受けることはない。また、生来正義感が強く、弱者が虐げられている光景を目にすると、黙って見ていられなくなる。そのため、周囲の人々からの人望は厚く、衛も彼の事を信頼している。
青木衛を『超常的存在に熟知している側の主人公』であるとするならば、進藤雄矢は『一般人に限りなく近い側の主人公』であると言っても過言ではない。
超能力のような特殊な力を持っている訳ではないが、その空手の技の数々はあらゆるものを打ち砕く。特に、彼が得意とする『稲妻落とし』と呼ばれる踵落としからの一連の連続技は、屈強な武術家を一瞬で打ち倒せる程の威力を誇る。また、他流派への出稽古なども頻繁に行っており、空手以外の技にも精通している。
実はかなりのドスケベ。
【シェリー・タチバナ】
第6話『魔拳参上』に登場。
女神のような美貌と豊満な肉体、そして強い精神力を持ち合わせた女性。
その正体は、合衆国政府内に置かれていた、妖怪及び超能力者専門の討伐組織『レイダー』の元エージェント。現在は諸事情により除隊、フリーの退魔師となる。
青木衛の人となりを調査していたが、囁鬼による集団洗脳事件を経て、彼と正式に協力関係を結ぶ。
祖父が日本人で、彼女自身も、幼い頃に日本で暮らしていた時期がある。その為、流暢な日本語を話し、文化にも精通しているが、何分幼い頃の記憶な為、微妙に勘違いしている節がある。
正義感が強く、強い力を持った者が好き勝手な行為を働くことを許さない。優しさと気高さを兼ね備えた性格である。
戦闘においては、エージェント時代から愛用しているH&K社のMark23を改良した拳銃『レイダー・カスタム』による銃撃と、ナイフを用いた近接格闘術で闘う。また、他人の心に入り込む『D.I.T.H.(Dive In The Heart)』という超能力を生まれつき持っている。この能力で他者の秘密を掴んだり、一時的に他者を操ることも出来る。しかし、この能力を使用している間、彼女が無防備な状態になってしまうという弱点を持つ。
また、その妖艶な容姿を用いて色仕掛けを行い、調査を行うことも。偵察や変装、潜入調査もお手の物。しかし、少々詰めが甘いところがある。
意外と笑いのツボが浅い。
(絵:秋月翼様)
7話の導入部を、金曜日に投稿する予定です。
宜しくお願い致します。




