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魔拳、狂ひて  作者: 武田道志郎
第六話『魔拳参上』
55/310

魔拳参上 四

2

 その光景を、遠く離れた場所から見つめる者がいた。

 そこは、25階建てのビルの屋上であった。

「あれが・・・魔拳の力・・・」

 その人物が呟く。

 夜の闇に煌めくブロンドの長髪。

 レザースーツに身を包んだ、豊満な肉体。

 女性であった。

 高性能かつ多機能な双眼鏡を通して、衛とマリー、そして舞依を覗き込んでいる。


 彼女はここ数日、衛達を遠くから監視していた。

 時には変装をし、彼らに近い距離まで接近したこともあった。

 彼らが、彼女が監視していることに気付いた様子はなかった。

 当然だ───彼女はそう思っていた。

 いかに彼らが凄腕の退魔師と言えど、彼女は潜入と尾行のプロフェッショナルである。

 彼らに気付かれないよう、気配を消して近付くことなど造作もない───そう思っていた。


「・・・」

 無言で双眼鏡を下ろす。

 白く美しい顔が、その下から露わになった。

 東洋人の顔立ちではない。

 西洋人のそれであった。

「・・・・・青木、衛・・・・・」

 その女性が───シェリー・タチバナが呟く。

 彼女が漏らした言葉には、畏怖───そして、敬意の響きが込められていた。


 ここ1ヶ月程、毎日投稿を続けておりましたが、ストックが少なくなってきた為、次回から不定期投稿に戻します。

 次の投稿日が決まり次第、後書きに追記、もしくはツイッター上で報告していく予定です。

 ご迷惑をおかけいたしますが、ご了承下さいます様、宜しくお願い致します。


【追記】

 次回は、日曜日の午前10時頃に投稿する予定です。

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