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魔拳、狂ひて  作者: 武田道志郎
第十話『祖父の現影』
186/310

【登場人物(7~10話)】

祖父の現影が完結したため、おさらいの意味も兼ねて、7~10話までのエピソードでメインを務めたキャラクターたちの情報をまとめておきます。


※7話から10話までのネタバレが含まれています。まだ10話まで読まれていない方はご注意ください。

王連杰(ワン・リェンジェ)


 7話にて初登場。


武仙(ぶせん)』の異名を持つ、中国出身の仙人兼退魔師。対妖怪用総合格闘術『武心拳』の創始者にして、青木衛の師である。

 

 仙人になる以前は、河北省近辺で武術を学ぶ若者であった。しかしある日、ひょんなことから妖怪等の超常的存在や、それを討つ退魔師という職の存在を知り、自身も退魔師の道を志すことに。その過程で、中国全土の様々な武術や、世界各国の格闘技を学んだ他、独学で修行をし、我流の仙術を習得。そして、一番弟子である赤坂泰地との出会いを切っ掛けに、彼と共に武心拳を編み出した。


 性格について一言で言うなら、『明朗快活』。通常の人間の何倍も長く生きているが、内面はそう感じられないほどに若々しく、元気で明るい。本当に仙人なのかと疑ってしまうほどに俗世を愛しており、酒と美味い料理と美人に目がない。


 しかしながら、戦闘における実力は本物であり、人・妖・霊を問わず、これまでに幾多もの強敵と渡り合い、それらを退けている。青木衛を『現代最強の退魔師候補の一人』であると仮定するならば、王連杰は正真正銘の『史上最強の退魔師』であると言っても過言ではない。


 延慶とは浅からぬ因縁があるのだが、その詳細については現時点では不明である。



延慶(えんけい)


 7話にて初登場。


 本名不明。『滅掌の延慶』の異名を持つ、日本出身の妖怪。史上最強の妖怪として、数多くの妖怪・退魔師の間で畏怖されている存在。


 元々は明治時代の人間であり、無手による格闘術を学んでいた若者であった。しかしある日、自身の身に起こったとある事件を切っ掛けに発狂し、超常的な力が発現。愛する者や、同じ流派の門下生を次々に殺戮し、やがて妖怪と化したとされている。


 彼が発狂によって手に入れた力は『身体強化』である。気を練り上げ、自身の肉体にそれを注ぎ込んで強化し、人間を遥かに上回る身体能力を行使する。その強化のほどは凄まじく、物理法則を捻じ曲げているかのような動作も行う。また、突き蹴りを放つ際に、強化に使用した気が体外へと漏れ、衝撃波が発生する現象も確認されている。彼の二つ名『滅掌』の所以となった技『心破滅閃掌』は、その現象を最大限に利用した技であり、凄まじい踏み込みによって発生した衝撃波と共に、相手を目掛けて掌打を放つ技である。


 性格は冷酷かつ残忍。力を手に入れるためには、情や甘さを捨てるべきだという考えを持ち、その信念に則って、基本的に相対した相手は無慈悲に殺戮することが多い。しかし時折、何らかの考えを抱き、自身が殺めようとした相手を見逃すことがある。


 また、愉快そうに拳を振るう彼の姿に反し、その拳の中には悲哀が宿っている。


 連杰とは浅からぬ因縁があるのだが、その詳細については現時点では不明である。



東條明日香(とうじょうあすか)


 10話にて初登場。


 国立三谷高校の一年生にして、『東條流』と呼ばれる剣術を修行する少女。


 物心ついて間もない頃に両親を亡くし、退魔師にして東條流剣術の創始者である祖父・東條廉太郎に育てられた。祖父のことは、亡くなった今も大切に想っており、彼から授けられた教えを常に心に刻み付けて生活している。


 性格は比較的大人しいが、真面目で優しい心を持っており、同級生の友人だけでなく、教師陣からの評判も良い。また、可愛らしい顔立ちと、小柄ながら引き締まった体を持っており、男子の中には彼女の隠れファンも存在する。が、当の本人はそれに気付いていない。


 とある経緯から青木衛と知り合い、祖父の死の真相と、超常的存在を知る。以降、超能力と斬妖刀を用いて、怪異に立ち向かっていくこととなる。


 彼女の持つ超能力『現影身(げんえいしん)』は、祖父から遺伝したもの。自身の身体から、実体を持った複数の残像を発生させる。これを利用して敵をかく乱させるだけでなく、敵に対して攻撃を加えたり、弾幕のように散布して防御を行うことが出来る。


 斬妖刀『閻魔弐式(えんまにしき)』もまた、廉太郎から受け継いだものであり、彼が生前使用していた刀である。とある刀匠が生み出した『閻魔』の名を冠する四振りの斬妖刀の一つであり、如何なるものを斬っても刃こぼれせず、実体を持たぬ魍魎ですら両断する。


 戦闘経験が浅く、未だ未熟の域を出てはいないが、その才能は祖父を上回っている。また、東條流だけでなく柔術も仕込まれているため、無手の状態でもある程度ならば闘うことが出来る。


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