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アルテナ

空き時間をドラゴンズドグマ(PS3)に持っていかれて書くのが遅くなってしまいました。

やっと異世界開始です。


あと、評価を下さった方ありがとうございました。とても嬉しいです。

私は今光の中に居る。

目が覚めるとあたり一面白い光に包まれていた。でも眩しくない、不思議。


《目が覚めたみたいですね、初めまして。ようこそアルテナへ》


「あ、おはようございます。初めまして。相川詩織と申します。えと、アルテナ・・・ですか?」


私の目の前にうっすらと人影のようなものがありました。

それにしても『アルテナ』ですか。レナさんの国の名前もアルテナでしたね。


《はい、この世界は貴女の魂の出身であるエクスペリアのアルテナ国を立ち上げた私、アルテナの作った世界です。安直な名前ですが》


「え゛・・・初代の・・女王のアルテナ様ですか?」


なんとレナさんと同郷の方のようです。しかも、記憶によれば戦女神といわれる初代女王アルテナ様。

というか世界って普通に作れるようなものなのでしょうか。


《はい、気軽にアルテナと呼んでください。》


「えーと、わかりました。アルテナさん、この度は私を拾ってくださってありがとうございます」


《どういたしまして。私も同郷の魂に久しぶりに触れられて嬉しいです。さて、貴女のこれからについてお話ししましょう。まずこの世界に住んでもらう為に貴女の肉体を構成したいのですが、あなたの魔力規模を考えると選べる種族がかなり限られてきます。》


「どんな種族があるのですか?というか選ばせてくれるのですか?」


《ええ、貴女を送り出したガイア神さんに手助けを頼まれています。ですので、できる限りのことはします。さて、種族なのですが、ハイエルフ、魔人、竜族、吸血族。この4つしかなれるものがありません。》


アルテナさんによると


●ハイエルフ(エルフ)

人に近い見た目で尖った耳が特徴、溢れる魔力はヒューマンとは比較が出来ない。普通のエルフは体力が初期ではあまり無いのに比べハイエルフは運動が得意なヒューマン程度の身体能力が最初からある。エルフとハイエルフの違いは瞳の色。

普通のエルフは瞳が緑、魔力の多いエルフは青になる。ハイエルフは基本紫で魔力の多い個体は銀の瞳になるらしい。成長して魔力量が増えると瞳の色が変わることもある。片方の瞳でも紫に変化したエルフはハイエルフと名乗ることができる。


●魔人

一般には魔族と呼ばれる。

身体的に特に欠点らしい欠点はない。魔力タップリ、身体能力抜群といいことずくめ。

ただし肌の色は基本褐色か灰色のかかった青などで、肌色を持つ個体は少ない。

そして、大昔にかなりやんちゃをしてたことがあったため、他の種族の中には嫌ってる者も少なからずいる。今はとある大陸の片隅で国を作って引っ込んでる。ダークエルフ族も魔人に含まれる。


●竜族

ご存知ファンタジーの定番、強い、硬い、大きいの3拍子そろった生命体。

でも人と仲良くしてても体(素材)目当てに狩りに来る人がいる気の休まらない種族。

人に化けることはできる。


●吸血族

ヴァンパイアと呼ばれる人たち。

日光に当たっても死にはしないけど身体能力が劇的に落ちる、でも夜中の能力は魔人が子供に見えるぐらいに高い。

人限定ではないけど血をすすりたくなる本能的な欲求がある。


種族特性はこんな感じらしいです。うん、ハイエルフ一択ですね。

魔人と竜族は人付き合いが難しそうなのでパス。ヴァンパイアは日中に気安く出かけられないため選択肢になりません。

それに、エルフといえばすらりと背の高い大人っぽい美形、と相場が決まっています。

和美のことを見上げ、小中学生に間違われつつすごしていた私としては願ったりかなったりの種族です。


「ハイエルフでお願いします!」


「分かりました、では次です。赤ちゃんから、ガイア神さんの世界での年齢、世界に誕生するとしたらどちらがいいですか?」


「赤ちゃんからっていうのは、誰かに生んでもらうっていうことでしょうか?」


「そうです。ちなみに後者は私が直接体を構成してこの世界に誕生するということになります」


悩みますね・・・赤ちゃんからなら新しい親子の関係が出来て寂しくならなそうです。でも、今から新しい親に色々な世話を焼いてもらうというのは考えると恥ずかしいですね。

16歳スタートは人との繋がり0から開始っていうことになります、これは寂しい。

んー・・・決められない。


「お悩みみたいですね。詩織さんがどういう生活をしたいか教えてもらえれば、どちらがお勧めかアドバイスできますよ」


「まずは、新しい世界を見て回る旅をしてみたいです。あとはいろんな種類の料理を食べてみたいとか友達沢山欲しいとか、そういう感じです」


「では16歳から始めるのをお勧めします。エルフ族は森の中に作った里から出ずに暮らす人が多く居ます。そして、ハイエルフ族は希少な存在なので里から出たくても出させてもらえない、なんてこともありえますから。」


同じところに一生引きこもり・・・想像したくないですね。


「じゃあ16歳スタートでお願いします」


「はい、わかりました」


すると、目の前のぼやけていたアルテナさんが突然鮮明に人の形になりました。

プラチナブロンドのさらさらの長い髪、しかも光の当たり具合で虹色に輝いています。大きな目は紫と銀色のオッドアイで、光の当たり具合でオパールのように少し色が変わります。色白の儚げな女の子です。中学生2年ぐらいの年齢でしょうか。それにしても、捕まえて愛でたくなる見た目です。


「うわぁ・・・」


思わず声に出てしまいました。


「何か変なことがありましたか?」


アルテナさんは首を傾けつつこちらを見てきます。思わずキュンとしてしまいます。コレがきっと萌えというものなのでしょう。


「いえ、あんまりにも可愛いので思わず。」


「そういってもらえてよかったです。この姿が貴女のこの世界の姿ですので気に入ってもらえて何より。ではこの姿で固定しますね。」


「・・・え?」


「え?」


「えと、背をもう少し伸ばせないでしょうか」


「すみません、もう体を構成して固定してしまいました。」


固定するの早!ですがまだ希望はあります。


「・・・質問なのですが、その体の身長はいくつぐらいなのでしょうか、あと女性の平均身長も教えてください」


もしかしたらこの背で平均的なのかもしれない、いえ、平均なのでしょう。


「世界的に一番数の多いヒューマン族の女性が105シリル前後、エルフ女性は大体110シリルですね。この体は93シリルといったところでしょうか」


どうやら・・・また私は上を向いて生きていかねばならないようです・・・

シリルっていう単位は分からないですが、見た感じ地球での私の身長そのまんまです。


「詩織さんの魂に刻まれていた見た目を参考にしたんですが・・・」


「いえ・・・大丈夫です・・・慣れてますから・・・可愛く生んでくれてありがとうゴザイマス・・・」


「はぁ・・・。えーと、では次に行きますね。詩織さんのこの世界での新しい名前と苗字を決めてください。ハイエルフはエルフ族の王ともいわれるのでミドルネームもつけるといいでしょう。」


「もしよかったら、アルテナさんにつけてもらいたいです。私の体を作ってくれた親のような人ですか」


「親ですか。フフ・・いいですよ。そうですね・・・セレスティアル。いえ、セレスティア・ルナ・アルテナなんてどうでしょうか。アルテナが家名、詩織さんの世界の言葉を使って天に輝く月という意味をあらわしてみました。」


すごい身の丈に合わないような名前をいただいてしまいました。

というかその家名を本当にもらっちゃっていいものなのでしょうか。


「素敵な名前です、でも『アルテナ』なんて家名もらっちゃっていいのでしょうか。」


「是非使ってください、私は貴女の"親"なんですから。」


なんか嬉しいです、家族と別れたばかりでこうして親といってくれる人(?)がいるとなんかほっとします。


「ありがとうございます、名前に負けないようにしていきます」


「期待してますね。あそうだ、しお・・・じゃなくてセレスティアさんは神器持ちのようですが、どのような能力なのですか?」


私は神器の能力について説明した。すると


「魔法創造ですか。それなら特に使用を禁止しなくても大丈夫ですね、少し例外はありますが。」


「例外ですか?」


「はい、今から言うような魔法は作るのを禁止します。まず、死者を蘇らせること。次に、お金を複製、偽造する。とりあえずはこの二つです、後でまた追加があるかもしれないですけど。」


「わかりました」


「ではそろそろ出発してもらいましょう、最後に私からのプレゼントです」


そういうとアルテナさんの指先に光が集まった後、私の頭の中にその光が入ってきます。


「この世界にある物の特徴や名前を、念じると見ることが出来る能力を授けました。セレスティアさんはこれだけあればきっと幸せに生きていけると思います。」


「ありがとうございます」


「それでは、この世界の生を楽しんでください。」




そして私の新しい生活が始まったのでした。

1シリル≒1.6センチです




ステータスを表示するかどうか迷っています。

結論が出るまであまり話が進まないと思います。

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