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剣と魔法の異世界で、最弱の俺は『きのこ』を極めます。~28歳フリーター、異世界で成り上がる~  作者: リーさん


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第4話 少女に睨まれる俺だった

「腹減ったなぁ〜」


ギルドから出ると、気付けば日は落ち辺りはすっかり暗くなっていた。

少し歩くと、呑み屋が賑わっていたので俺は匂いにつられ迷わず入った。


「いらっしゃいませー!」


店の中は活気で溢れていて、クエスト帰りの冒険者もちらほらいた。


「ぷはぁ!お姉ちゃん、ビールもう一杯!」

「私もお願い!」


隣の客がいい飲みっぷりで飲み食いしていた。

俺はビールという言葉を聞いて我慢できなかった。


「すみません!ビールください」


メニューが豊富で何を選ぼうか悩んでしまう。店員がいたので俺はおすすめを聞くことにした。


「すみません、おすすめってありますか?」

「えーっと、当店自慢のロックボアのソーセージがおすすめです!」

「じゃあ、それを1つお願いします」

「かしこまりました」


店員が厨房に向かっていく中、俺はヴァールさんの言葉と悲しげな表情が頭に浮かんで離れなかった。


「失望か...俺も結構頑張ったんだけどなぁ.....明日ヴァールさんに会ったら同行のことお礼しとこう」


俺が悩みに耽っていた間に料理は完成し、ビールとともに運ばれてきた。


「お待たせ致しました、レッドボアのソーセージとビールです。ごゆっくりどうぞ」


香ばしい香りのソーセージと、木製のコップから溢れ出す泡に我慢できず、俺は2日ぶりのビールを勢いよく飲んだ。


ゴクっゴクっ…


「ぷはぁ!やっぱこれだなぁ、そしてどれどれ」


ソーセージにフォークを突き刺した。

プツンっと弾け肉汁が溢れ出し、俺の食欲は抑えられなくなり気づけば口に運んでいた。


「うんめぇ!!外はパリッと、中はジューシーで野性味があっていいな!」


俺はあっという間に料理を平らげ、会計を済ませ店を後にした。


「ふぅー、食った食った。今日は宿に行って休むか」


近場の宿屋に泊まり、孝典は疲労感からぐっすり眠った。


―――翌日


窓の外が明るくなり始めていた。


「ふぁぁあ、よく寝たぁ。ウィンドウ」


ピコンッ

《おはようございます》

「今の時間は?」

《5時2分です》

「約束の時間まであと2時間くらいか。一応きのこ用のバックを買って、使えそうなきのこも周辺で取ってくか」


孝典は宿を出て、道具屋へと向かった。


「ローザに貰った金が全部で1000シルバーで飯代が200シルバー、宿代で150シルバーだったからあと650シルバーか。買えるかな....」


しばらく歩くと、装飾が細かく綺麗な道具屋を見つけたので入った。


「いらっしゃい、どのような品をお探しで」

「ちょっとした荷物を入れられる、安いカバンありますか?」


店員は、棚からカバンを持ってきた。


「それならこちらはどうでしょう、スリーピーシープの革を使っているカバンで、500シルバーになります」

「(500シルバーか、でも仕方ない。きのこが切れるのだけは勘弁だからな)....それください」

「まいどあり」


痛い出費に頭を抱えながら、バックを受け取り店を出てマップを開いた。


「えーっと、ここが現在地だから王国から出て少し歩いた先にある森に行ってみるか」


孝典は、ポケットから鉄製のプレートを取り出した。


―――先日、ギルドにて


「冒険者証だ、これがこれからお前の身分を証明する物になる。無くすんじゃねぇぞ」


バドルが孝典に冒険者証を渡した。

冒険者証には、Fと刻まれていた。


「はい!」


―――現在に戻る


「王国の出入りもこの冒険者証があれば自由にできるようになったし、ローザには感謝だな」


王国を離れ、10分ほど歩いた先に森が見えてきた。


「あの辺が良さそうかな」


森に入っていき、早速探索を始めた。


俺は気づいたことがある。ゴム手袋をしていれば、きのこの状態異常にかからない。

麻痺ダケをとった時に無事だったのはそのおかげだった。


「よしっと、このくらいでいいかな」


ピコンッ


《【非凡級:麻痺ダケ】【非凡級:睡眠ダケ】【非凡級:虫喰ダケ】【野生級:ムムラ】を獲得しました》

「今回は麻痺ダケの他にも新しいの手に入れたぞ!それに野生級って初めてのレアリティのも手に入ったな、使うのが楽しみだ」


孝典は、ギルドに向かう道中でシステムと話していた。


「なぁ、〇〇級ってあるけどさどこまであんの?」

《きのこのレアリティは順に【野生級】【非凡級】【希少級】【英雄級】【伝説級】【神話級】となっています》

「神話級って近くに生えてたりするの?」

《お答えすることができません》

「ちぇ、レベル上げないとダメか」


時間はやや早いがギルドに到着した 。


「おぉ、早いなタカノリ」


バドルが眠たそうな顔で奥から出てきた。

その瞬間、背後から身震いするような圧迫感を感じた。


「お着きのようだな」


バドルが俺の後ろを見てふっ、と笑った。

俺が振り向くとそこには、ヴァールさんと、4人の男女がいた。


「おはようございます、〝雷龍の鉤爪〟到着しました」

「紹介するぜタカノリ、お前が今日から同行してもらうパーティーだ。ちなみに5人全員がS級だぜ」


俺はただそこに立っているだけの5人に、ただならぬ存在感を感じ、瞬きさえ忘れてしまっていた。


「ハハハッ、そう硬くなるなタカノリ!しばらく生活を共にする奴らだ。お前らタカノリをいじめんなよ?」

「俺達を悪者みたく言うのはよしてくださいよ、バドルさん」


大柄で背中に盾を背負った男性が苦笑いしながら話した。

バドルさんのお陰で場は少し和んだ。


「フンッ、なんでF級なんかと」

「こらこらやめなさいミリア、ごめんなさいねタカノリさん」


小柄で赤髪の少女が、俺を睨みつけていた。

薄白い緑の髪をした女性が、少女をなだめている。


「(これから大丈夫だろうか....)」



(つづく)






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《ステータス》

・三田 孝典 (みた たかのり)

・レベル2

・F級冒険者

・【固有職業:きのこマスター】

・【一般級:霧吹き】

【一般級:ゴム手袋(薄手・ピンク)】

・【ウィンドウ】【マップ:レベル1】

【会話:レベル1】

==================================

最後まで読んで頂きありがとうございます!

応援、コメントいただけると励みになります!


〝第一印象最悪なメンバーとタカノリは上手くやって行けるのか?〟


次回お楽しみに

(*・ω・)*_ _)ペコリ


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