【第8話】暗闇の道―『次の目標に向かって』
続き
ダンジョンの奥深くで、ついに目標のモンスターを発見する。それは、【スライム】の上位個体で、透明感のある体からは微かに光を放っている。このスライムが持つスキルに興味を持ちつつ、慎重に接近する。
「スライムか…見た目は弱そうだけど、油断は禁物だな。」
スライムがこちらの接近に気づくと、攻撃を開始する。突然、スライムの体が波打ち、鋭い酸の塊が飛んできた。素早く反応し、スライムの攻撃をかわしながら反撃する。
「やるじゃないか、だが俺も負けないぞ!」
スライムの動きに合わせて、戦術を変えながら攻撃を続ける。スライムは変幻自在に形を変え、攻撃を避けようとするが、その動きを見逃さない。
「ここだ、今がチャンスだ!」
戦闘が進む中で、スライムのスキルを奪うチャンスを掴む。スライムの体から放たれるエネルギーを捕らえ、【グリム】がそのスキルを取り込む瞬間が訪れる。スライムが崩れ落ちると同時に、そのスキルを自分のものにする。
「やった、スキルを手に入れた!」
よーし今度は何だ?
『自爆だな。自身を爆発させ、周囲の敵に大ダメージを与えるスキルだ』
・・・
『どうした』
自爆っておい、使えねえじゃん。しかもかっこいいルビもない、正真正銘ただの自爆
『使えるスキルばかりが来ると思うな』
グリムの冷静な声に、ため息をつく。確かに、冒険者としての道には常に予期せぬ困難がつきものだ。
「すんません」
悔しさを飲み込みながら、前方の暗い道を見つめる。得たスキルが期待外れだったことは確かだが、それでも諦めるわけにはいかない。ダンジョンの奥には、まだ未知のスキルを持つモンスターが潜んでいるはずだ。
「次のスキルを手に入れるまで、頑張るしかないな。」
心に決めながら、自宅への帰路に着く。自分の部屋に戻り、リラックスできる空間で今日の出来事を振り返る。疲れた体を休め、明日に向けた新たな挑戦への意気込みを感じながら、穏やかな時間が流れる。
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