【第7話】狙われたスライム―『獲得するスキル』
スライム狩り
ダンジョンの内部は、暗く湿気を含んだ空気が漂い、石壁が続いている。灯りを頼りに、注意深く進んでいく。途中で遭遇する様々なトラップや仕掛けを解きながら、スキルの取得に必要なモンスターを探し続ける。
「ダンジョンはいつもながら不気味だな…」
角を曲がった先、床が光っている場所があることに気づく。慎重に近づくと、そこには透明で青い体を持つスライムがいた。
「いたぞ、スライムだな。」
スライムはその場で跳ね回りながら、特にこちらに対して攻撃を仕掛けてこない。普通のスライムは攻撃力は低いが、持っているスキルには期待が持てる。
「さて、どうやってスキルを奪うか…直接触れなければならないんだよな。」
周囲を確認し、スライムの行動を観察する。スライムが動き出す前に、一気に仕留めることを決意する。
「よし、行くぞ!」
スライムに向かって突進し、素早く剣を振り下ろす。スライムはその攻撃を受けて一瞬にして分裂し、液体状の体が床に広がる。しかし、ひるむことなく、その液体に手を差し込む。
「これで終わりだ…!」
スライムは再び一つにまとまり、俺の手を取り込もうとする。動きを見切り、手をスライムの中心に押し込む。
「ここで決める!」
スライムの中心部に触れた瞬間、スライムの体から淡い光が放たれ、手元に吸い込まれていく。
「おお…これがスライムのスキルか…」
なぁグリム、どんなスキルなんだ?
『このスキルは…【再生<<リジェネレーション>>】か。体力を回復する能力だな。これがあれば、戦闘でのリスクが大幅に減る。』
心の中で関心しながら、次の角を曲がる。急に足元が沈み込む感覚。反射的に飛び上がろうとするが、時すでに遅し。
「くそっ、トラップか!」
足元から突然、鋭い矢が無数に飛び出してきた。同時に、前方の壁からも魔法の光が放たれ、瞬時に反応することを余儀なくされる。
「【影】!」
影を操り、瞬時に自分の前に防御壁を展開する。黒い影が広がり、矢や魔法の攻撃を受け止める。矢は影の壁に突き刺さり、魔法の火は弾かれて散る。
「ふぅ、危なかった…」
息を整えながら、影の盾を解除する。影の防御がなければ、今頃矢に貫かれていたかもしれない。
「このトラップ、ただの矢だけじゃない…魔法も混じっているなんて、手強いな。」
慎重に足元を確認しながら、次の一歩を踏み出す。影を使った防御が功を奏し、無傷でトラップを乗り越えることができた。
「よし、クリアだ。次はどこだ…?」
おっ...あれは。
ナンダイッタイー
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