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【第4話】心の闇、真実への探求――『自我の深部』

タイトルは面白がってつけてます。短めです。

スキルを使った直後の疲労感がまだ残る朝、俺はベッドに横たわり、昨夜の出来事を思い返していた。強盗事件での自分の行動が、まるで夢のように現実味がなかった。しかし、影を通じて感じた冷たい感触と、胸に残る恐怖は紛れもない現実だった。


「本当に俺が…スキルを奪ったのか?」


俺は一人で自分の部屋にこもり、深く息をついた。その問いは、頭の中で何度も繰り返される。自分が持っている力が、ただの影の操作だけではないことを確信していた。


今日はスキル管理局(AMC)の病院に行ってみよう。


俺はそう決意し、母親に「少し出かけてくる」とだけ伝えて家を出た。スキル管理局(AMC)の病院では、定期的にスキルのチェックを行っているため、特に不審がられることはなかった。


道中、俺は自分の影を試しながら歩いていた。手の影を伸ばし、道端の小石を持ち上げたり、ゴミを動かしたりする。その動作はまるで影が生きているかのように感じられた。


「これが俺の力…いや、もっと深い何かがあるのかもしれない。」


病院の入り口に立った俺は、ふと立ち止まった。足元に伸びた影が、まるで自分の意思を持っているかのように動き出した。


「行くな…」


俺は一瞬、驚いて周囲を見渡したが、誰もいない。声は頭の中で響いていた。


「何だ…?今のは…」


「お前はここに入ってはいけない。お前のスキルが見つかれば、全てを失う。」


その声は俺の心の中から聞こえてくるようだった。俺は立ち尽くし、深く息を吸い込んだ。


「誰だ?お前は…」


『俺はお前のスキルだ。病院に言われるぐらいなら俺から言う、『俺はスキルを奪うスキル』だ。俺たちは一体だ。お前がここでスキルを見せれば、お前は捕らえられ、研究対象になるだろう。』


俺は恐怖と驚きで胸がいっぱいになった。自分のスキルが自我を持っているとは想像もしていなかった。


「わ…分かった、確かにここでスキルを見せるわけにはいかない。」


俺は振り返り、病院を後にしたスキルの自我が話しかけてきたことにより、俺は自分の力が持つ本当の意味とリスクを理解した。


「でも、一体どうやって自分のスキルを知ることができるんだ?」


俺は自分のスキルに対する疑念と好奇心を抱きながら、影の力を使い続けた。これからの道がどのように展開するのか、俺はまだ知らなかった。


道を歩きながら、俺は深く考え込んだ。自分のスキルを理解し、コントロールするためにはどうすればいいのか。


家に帰ると、俺は自分の部屋に閉じこもり、影の力を試し続けた。机の上の本を影で持ち上げたり、影を広げて部屋全体を感知したりする練習を繰り返す。しかし、影の力はまだ完全にはコントロールできていないことがわかった。


「うまくいかないな…」


何度も試しても、スキルの本質を完全に理解するには程遠かった。しかし、試すこと自体が何かの手がかりになると信じていた。


その時、再び頭の中で声が響いた。


「お前は今、何をしている?」


『お前か…。俺は自分のスキルを知りたいんだ。どうすればいい?』


「別のスキルを奪えばいいじゃないか、スキルが複数ある感覚は力を強くするぞ?」


力を知った俺には、魅力的すぎる提案だった。しかし、この声に対する完全な信頼を持つことはできなかった。

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