番外編
もっと早く書き終えていた筈が、直しをしている間に執筆中の作品の仕組みが変わって入れなくなり、わかる人に聞いてやっと投稿出来ます。
一番最初のお話のブルー観点から見た話になります。
過去に戻ってるので、重複している点が退屈にならないかと気になり、書くのに苦戦しました。
〜ひらひらとピンク色の花びらが降り注ぐ傍らに、毛足の長い白い雌猫が優雅にしっぽを揺らめかしていた〜
やっぱり僕のミーアは最高だな……ミーアの恋人ブルーはちょっと離れた木の上から、感慨深く自分の婚約者を眺めていた。
その2週間程前……。
「はぁ〜ミーアは大丈夫だろうか?」
ブルーはため息をついた。
ブルーもミーアも天界生まれ。星降りしっぽ族の猫。
天の使いの猫なので、しっぽをフルンッ! と振って願い星を降らす使命が与えられていた。
又従兄妹またいとこ同士ではあるけれど、隣の雲の国同士の王子と王女だったので、天界で会うことなく育ち、地上で修行中、初めて知り合った。
出会った時は地上の猫との恋は出来ない(異種族寿命の観点から)と悩み苦しんだ2人だったが、ブルーが死にかけた時、お互いの素性が明らかになった。
地上時間で250年、おのおの修行し、250年目で出会ってから残りの50年は一緒の行動をして良いということで、2人仲良く頑張ってきた。
しかし、ブルーの方がわずか、地上時間で1年早く来ていた為、1年早く任期が終わってしまった。
泣く泣く先に天界に帰還したが、3本目のしっぽが半分しか生えないまま短い状態で奮闘するミーアが心配でならなかった。
そんな時、ミーアの飼い主であるおばあさんが亡くなったらしいとの情報が入る。ブルーが死にかけた時も当時の飼い主のおじいさんが亡くなった時だった。その時はミーアがブルーを助けてくれたから良かった。
でも、今、ミーアには誰もいない。自分がそばに行けさえすれば……と思い悩む。
トントン……! 自室のドアからノック音と共に若い侍従の声がした。
「第二王子ブルー様、お知らせでございます」
「おお、クロか」
若い侍従は黒い艶が美しい雄猫だ。
「お喜び下さい、ミーア姫に会えるかもしれないですよ!お隣の更にお隣の雲の上、人間用天界にミーア様がお仕事で来られているようなんです」
「ミーアが天界に来てる?!」
「はい、神様の特別な計らいで、ミーティングルームにお茶の用意もしたので、是非来るようにとのことです」
馬車の用意も出来たが、気が急いたブルーは3つ目のしっぽが生え揃った時に現れた背中の翼を広げ、すぐ様飛んでいった! 慌てた護衛達が後に続く。
「よくぞ参った!」
白くて長い髭を生やした優しく威厳のある神様が、ミーアのいるミーティングルームで出迎えてくれた。
「ブルー!」
「ミーア!」
約1年ぶりに会えた2人はひしっと抱き合い(でも本当はミーアは1年位、ブルーは3日半程の時間差があるのだが)、
「「神様、ありがとうございます!!」」
2人のお礼を言う声が重なって響いた。
「うん、うん」
神様はにこにこと優しく頷いた。
さて、空色の雲型テーブルと真っ白い真綿の様な椅子に腰掛け、紅茶とお菓子を振る舞われながら、ブルーとミーアは久々に話し始めた。
「おばあさんが亡くなったの。先に亡くなったおじいさんと桜舞う中、幸せに天へ登っていったわ」
「そうか〜桜が好きな夫婦だったよね……確か2人にとって、思い出の……思い入れのある花だったよね」
「ええ、おばあさんは亡くなる寸前だったし、冬で桜の季節には間に合わないので、しっぽの魔法で雪を桜に変えたのよ」
「うん、良い魔法の使い方だね!」
「ところがそれをお隣のさくらちゃんに目撃されちゃって……それ以降長いこと私を探してるようなの…どうやら切実そうなので、会って事情を聞きたいんだけど、猫が喋るとびっくりするでしょ? だから、天界に最近亡くなってやってきた、さくらちゃんのおばあちゃんにさくらちゃんの性格を聞きにきたの! 天界にいる人は猫が喋るのは気にしなくなってるから……そうしたら、そのおばあちゃんからも願いの依頼がきて、上手くいくと、さくらちゃんの願いとWでの依頼になるの! おばあちゃんいわく、さくらちゃんの性格上、話しかけても大丈夫そうだって!」
「それは、すごい! 上手く行けば、即日、天界に帰れるぞ〜!!」
「でもね、まだ3本目のしっぽが完全には生えてないのよ〜」
「それは困った」
「「何で生えてこないんだろう〜?」」
2人が悩んでると神様がおもむろにつぶやいた。
「この1年の過去の中にそのヒントがあるかもじゃ」
そして、手に持っていた立派な先がクルンと巻かさった木の杖を振り上げ2人につむじ風を送った!
「2人で共に行ってくるがよい! 少し前の過去へ!」
びゅううぅぅ〜っ!!
「うわあぁぁぁ〜!」
「きゃあぁぁ〜!」
ぽすんっ!
(あれ? おばあさんのヒザの上?)……ミーア
とすんっ!
(えっ? 木の上?)……ブルー
「ミケや……」
(あの日の過去だわ…)
おばあさんは膝に抱えた猫を優しく撫でる。
「にゃあーー! うにゃにゃにゃ……」
(ミケじゃないよーー!ミーアだよ、おばあさん! だいたい私『三毛』じゃなくて『真っしろ白のホワイト』よ!)
と2度目なのについ抗議するミーア、に…気付く筈もなく、おばあさんは語り続ける。
「ミケや…雪が降ってきたよ。まだ桜が咲くまではしばらくかかる。ましてやここの開花時期は5月……私はもう見ることは無理だろうね」
(おばあさんはあの日と同じことをつぶやいてる……そして今、白無垢の花嫁衣装に身を包み、おじいさんと歩いた昔を思い浮かべてる…桜吹雪の舞う中を)
「ああ、でもあと一目、おじいさんと見たあの風景が見たい! 桜舞うピンク色の風景を…」
おばあさんの目から涙が溢れ、ミーアの白い毛にこぼれ落ちた。
「ごめんよ、ミーア、私の涙でお前の綺麗な白い毛が汚れてしまう…私の膝からおどき」
(ああ、おばあさん、あの日と同じ、久々にミーアと呼んでくれた! たまに先代猫の名前になったり戻ったりも懐かしい……再度おばあさんの願いを叶えてあげたい‼︎)
白猫ミーアはぴょ〜ん! と中庭に飛び降り、雪がかかった桜の木の下へと近づいた…そして長くてふさふさしたしっぽをフルンっ! と振ると、突然空が暗くなり見事な星空になった‼︎ 夜空から虹色の小さな星粒達がキラキラと流れ出す。
(あ、さくらちゃんだわ……あの日は気づかなかったけど、本当に見てたのね…お隣の家のベランダに張り付いて(笑))
〜チラ見してミーアは更にあの日の再現を続ける〜
虹色の美しいキラキラ達が流れ星となって降りて来たかと思うと、ミーアのしっぽを取り囲みながら、踊り輝いた‼︎
ミーアがそんなキラキラしっぽをフルンっ! と再び振ると、しっぽから星粒達が弾け飛び、星空は消え、再び昼間に戻り、何と、雪のかわりにピンク色の桜の花びらが舞い降り始めた‼︎
ひらひらとピンク色の花びらが降り注ぐ傍らに、毛足の長い白い雌猫が優雅にしっぽを揺らめかしていた。
(木の上ではブルーがこの様子を見ている)
……なんて優雅で可愛いんだろう!
「やっぱり、僕のミーアは最高だな…ミーアの恋人ブルーはちょっと離れた木の上から、感慨深い眼差しで自分の婚約者を眺めていた。
たちまち辺り一面白い雪ではなく、桜の花びらでいっぱいのピンク色!
桜の木は雪ではなく満開のピンクの花で覆われた。夢の様な光景に目を見張り、うっとりと眺めるさくらだった。
もうじき天に召されるおばあさんの傍らに先に亡くなった筈のおじいさんが寄り添う…。
『おじいさん‼︎ お迎えにきてくれたのですね?…会いたかった…もう一度、桜の花が舞い落ちる中、二人で一緒に歩きたかった』
おばあさんは涙を流しながら微笑み、おじいさんと、桜の舞う中を歩いた。
前回同様、おばあさんが天に昇っていった後、消えたことになっていたミーアはしばらくは人気ひとけの無い所で3本目を生やす訓練をしていた。
天界に用事足しに行く前まではひとりでやっていたが、今はブルーがいる。
「しっぽ素振り100本!」
痛たたた…
「大丈夫? ミーア、もう辞めた方が……素振りはしっぽに負担くるから今は禁じられてるよ」
「しっぽ温熱療法!」
(あったか〜い)
「あれ? ミーア、寝ちゃった?」
「相変わらず頑張り屋だな、ミーアは」
(チュッ!)ブルーは、ミーアのしっぽにキスをした。
『ニョキ!……』
「え?」
半分だった薄いブルー色のしっぽが1cm位伸びた⁈
「ミーア、ミーア! 起きて! しっぽが伸びたよ!」
「え〜、むにゃむにゃ…何? え!? しっぽが伸びた?」
慌てて起きたミーアだった。
それから2人は一日中しっぽへのくちづけを試みたがこの日はそれ以上は伸びなかった!
翌日、試してみると、また1cm伸びたが、1日に1回しか伸びないらしく、地道に1日1回を継続することになった。
「何で1日1回1cmなんだろうね?」
「何でブルーにしっぽ、キスされたら伸びるんだろうね?」
「ブルーと同じ色、ブルー色のしっぽだから?」
う〜ん……?
2人の疑問は深まる。
数日かけて、ほぼ3本共同じ長さになった時(実は2cm程足りない所で止まってしまったが、もうこれ以上日にちを伸ばしたくない為)さくらの前に姿を現すことにした。
「いよいよ明日だね、さくらちゃんに会うのは」
「うん、どきどきするわ、きっと気付いてくれるはず」
そして翌日…
ミーアは元住んでいたおばあさん家の桜の木の上位の枝にちょこんと座っていた。(かなり細いが枝が折れずに済むのは今朝から何も食べておらず、現在シマエナガ体重…天界の猫は地上の食物を食べなければ小さな鳥シマエナガと同じ位の体重7〜8g程になる)それは置物の様に…微動だにせず…美しく優雅に…雪がちらちら舞う中…。あ、さくらちゃんだ! さあ、ちょっとわざとらしいけど演技開始!!
「ミーア、やっと見つけた!」
ミーアは、驚いたように目を見開いた。
そして、優雅にしっぽを揺らめかせ、おっとりと口を開いた。
「置物化してる私に気付く人間がいるだなんて、珍しいわね〜」
「ミーアは喋れるの?」
「そうよ…あなたは、あまり驚かないのね」
「まるっきり驚いてないわけじゃないけど、あの不思議なしっぽの光景を見ているから、これも有りかと」
「そう…それで、あなたは私に何か用事があるのよね? ん? あなた見たことあるわ…確かおばあさんの家の隣の…さくらちゃん?」
「そう、そうです! そのさくらです! お願いがあるの!」
「お願い?」
「私のおばあちゃんの為に、またそのしっぽの魔法を使って助けて欲しいの!」
「いいわよ〜私のおばあさん時みたいに、桜でも降らせればいい?」
言いながらミーアは高い木から華麗に降りてきて、さくらの顔を見上げた。
さくらは半分泣きそうな顔をしながら、
「おばあちゃんに私の気持ちを届けたいの! お隣のおばあさんの様に家のおばあちゃんも最近亡くなって…でも、どうしても伝えたい事があって…どうにか方法はない?」
「普通なら、ない、よね?…うん、でも、私なら可能よ!」
「本当? 助かります‼︎」
ミーアは、
「じゃあ、伝えたい内容を聞いてもいい?」
(本当はもう知っているけど、はき出させてあげたい…本人の心のケアの為にも)
「う…ん、あまり素敵な話しではないの…私、おばあちゃんに謝りたかったんだ」
さくらは泣きたい気持ちをグッと抑えて語り始めた。
それはざっとこんな内容だった。
あれはおばあちゃんがまだ元気だった時、さくらに今後の庭の世話を頼んできたこと。
でも、虫の居処が悪かった時だったので、むげに断ってしまったこと。
その後、病気になったおばあちゃんに謝りたかったのに謝れないまま、天国へ行かせてしまったこと。
「あまり出来ないけど、出来る範囲内でやるよ位は言ってあげたかった。あんな言い方はなかったと、謝りたかったの」
もうおばあちゃんに謝ることも出来ない、と嘆いた矢先にミーアのことを思い出したのだった。
そんな経緯を、ミーアに涙ながら、やっと話し終えた。
(やっぱり思った通り! この2人の祖母孫娘は同じように思い合ってる…希望通り2人の願いは叶えるよ!!)
「わかったわ、じゃあ、今の謝りたい気持ちを全て桜の花びらに託しましょう‼︎」
そういうと、ミーアはしっぽをフルンっ! と振って今、ちらちら降っている雪を桜の花びらに変えた。
さくらに、一番大きい花びらを取って手の平に乗せさせ、もう片方の手で蓋するかの様に挟ませた。
「そうしたら、さくらちゃんが今思っていることを全て桜の花びらに託して…そう、花びらにお手紙を書いている様なイメージ、花びらに伝えたい声を録音している様なイメージ…それを心の中で唱えて」
(おばあちゃん、本当にごめん、大好きなおばあちゃんのお願いだから、私の出来る範囲内でやるよ! て言ってあげたかった…それをあんな冷たい態度で本当にごめんなさい! 今では父が仕事が楽になったから、おばあちゃんから昔習ってわかってるからと、やってるよ…それを私も手伝う程度だけど、頑張るからね!)
さくらは手の中の桜の花びらに気持ちを込めた。
すると、手の中がほっかり温かくなり…何やら手がキラキラ輝くピンク色に染まってきた。
「今よ! 天国のあばあちゃんに届け! って手の中の花びらを空に振り上げて!」
さくらは、ミーアに言われた通り、手の中の花びらを振り上げた。
「おばあちゃんに届け!」
それと同時にミーアがしっぽをフルンっ! と振ると、最初は優雅に舞う感じだったピンクの煌く花びらが加速つきながら上昇していった。そして、最後は竜巻に飲み込まれていくかの様に旋回しながら空高くへと消え去った! この時、ミーアのしっぽの色も煌くピンク色に染まっていた。
「今ので、おばあちゃんのいる天国へ運ばれて行ったと思う。ちゃんと返事も来るから心配しないで」
「ありがとう、ミーア!」
ミーアは満足したように優雅に頷いた。
その時ヒューっと強い風が吹き、あっという間に元の冬景色に戻り、桜の花びらも雪に戻った。
さくらが目を瞑って長い髪を押さえ、
「でも、返事ってどうやって……?」
と振り返ったが…
ミーアの姿はどこにもなかった。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「くっ、ふふふ…」
涙目になりながら、笑いをこらえるブルー…でもつい声がでてしまい…。
「ブルー、笑ってないで、早く助けてよ~!」
華麗に消え去ろうとして木に登ろうとして落ち、ちょうどあった穴にすっぽりはまったミーアだった。
「優雅なミーアも素敵だけど、時折こけるミーアも可愛いな〜!」
穴から引き揚げたブルーはそう言ってミーアを抱きしめた。
「君の友達のミネットの言う通りだった! 優雅な猫の動きの君も時折コケる君も、何か可愛い!!」
「ミネットに会ったの?」
ぷんぷんしかけたのも忘れ、親友ミネットの名が出た途端、気分が上がるミーア。
「うん、帰国翌日、隣の雲国に挨拶に行けって、父上の命令で行った時に」
ブルーはミーアと向き合い、満面の笑みで話し続けた。
「純白の毛足が長くてふわっふわの毛並、まん丸でエメラルドの宝石みたいな瞳、ピンク色したぷにぷにの可愛い肉球、微かに7色に輝く白いしっぽ、僕を助けてくれたピンクのしっぽ、なかなか生えなかったけど沢山の仲間と共に引き寄せるはずの星を呼ぶ青いしっぽ…優しくて頑張り屋のミーアが大好きだよ…僕達は昔から決められていた許嫁だったけれど、これだけは僕の意思で言わせて……ミーア姫、どうか僕と結婚して下さい」
ぽろっと一粒、ミーアの緑の瞳から涙がこぼれ落ちた。
「ブルー、もちろんよ! 私もブルーが大好き!!」
(ブルーは唯一、私の毛並みを舐めても大丈夫な猫だった! 私を舐めようとした2匹の雄猫からも、トラウマからも救ってくれた! お父様と同じ美しいロングのブルーグレーの毛並みが安心させてくれた! いいえ! 最初はそうだったけど、今はお父様、関係ない! ブルーだから、安心なんだわ!)
「サファイアの様な綺麗なブルーアイに見つめられるとドキドキしたり、幸せな気分になる、私と同じ輝く白いしっぽ、私をいつも癒してくれた緑のしっぽ、私より先に生えてしまった星を呼ぶ青いしっぽ…どれも大事なお揃いの3本しっぽ! 変な雄猫みたいに無理強いすることなく、いつも私の気持ちを考えてくれてた! 私こそ、ブルー王子様、どうぞ宜しくお願い致します!!」
2人は桜の木の下、しっぽを絡ませ、感激のキスをする。
ニョキっ!!
えっ?
2人、顔見合わせ、ミーアのしっぽを見ると見事3本目の青いしっぽの長さが生え揃った!
薄くて水色ぽかったのも濃いブルーになっていた!
そこへ神様の声だけが天から降ってきた!
勿論、ミーアとブルー限定にしか聞こえないように。
『ふぉっ、ふぉっ、ふぉ!』
「「神様?」」
『もう理由はわかったかな?』
「ただ、僕達キスしただけなんですが…」
『そうじゃよ、それで、正解』
「え、そんな簡単な答えなの?……あ、でも、ブルーが帰国してから止まってたか」
『そうじゃよ、あとは300年頑張った褒美も兼ねてる!! だから一緒に過去に飛ばしたんじゃ……ついでだから、そのまま現在まで2人で一緒にいて、任務完了したら一緒に帰ってきなさい、日にちは、そんなに長くも無いから』
そしていよいよ当日…流星群の夜。
「こちらミーアとブルー、準備完了です!!」
雲の上の天界猫達と、通信後、2人は桜の木の枝にちょこんと並んで3本目のブルーしっぽを構える。
一つ目の流れ星を合図に2人は同時にフルンっ!としっぽを振った!! 青と黄色をメインとした小さな星粒達がキラキラと舞い、やがて一つの大きな光の柱となって一直線に天につき走った! それが天に届くや否や、大勢の天界猫達のしっぽ振りにより現れた星達を引き寄せ、流星群となって夜空一面に降り注いだ。2人は何度も何度もしっぽ振りを繰り返し、7回目の流星群が降り注いだ後…
夜空に映し出されたさくらの祖母が、星の点画像状態で無事さくらと対面した。
2人は星降る夜、流星群の日に、それぞれ3本目の青いしっぽで、天の仲間の星をも呼び寄せる大規模な初仕事を終えた。
さくらは無事、星空に浮かぶ祖母と話が出来(詳しくは1番最初のお話を……)、和解し、見事3本しっぽをフルンッ! と振って翼を出現させたミーアを見送った。
「ミーア、さぁ、一緒に帰ろう!」
ひと足先に飛んでいたブルーが迎えに来てくれて、2人は故郷の天界に向かって翼をはためかした。
「やっと帰れる! 長かったわ〜でも、ブルーと一緒に帰れるなんて夢みたい!」
2人は嬉しそうに白、ピンク、青のしっぽから、小さな星粒をばら撒きながら天高く飛んで行った。
―終わり―
次はいよいよ2人が天界に帰ってからの結婚式シーンを書く予定でいます。




