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距離を縮めるのも大変だな。

「紆余曲折を経て、本日めでたく距離が近くなったってことね」


林ユーコが、目の前を仲良さげに歩く凸凹カップルを指差してみせた。

そしてぼそりと蚊のなくような声で言うことには。


「いいなぁ。幼馴染カップル...」


「へ?なんて言ったの?」


「なんでもないっ。ところで、3日前の総合テストの結果、合計点何点だった?勿論、420点、超えたよね?」


「あー、それね、374点...」


「ちょっと待って!見せてよ、答案用紙...!

取り敢えず、今、持ってるやつだけでいいからさっ」

林ユーコときたら。

随分と慌てた様子だった。

俺は鞄の中から、数学と国語、それから

英語の答案用紙を引っ張り出してみせた。

あんまりいい点とは言えない三教科...。

7割しか取れてない...


「は?400点切ったわけ!?そんなんじゃ、

県下トップの高校受からないじゃん!!」


「私ね、シンジくんとはずっとずっと一緒が

いいのっ!幼稚園も小学校も中学も一緒だったんだから、高校だって...!」


「そーだ!私が家庭教師やってあげてもいいけどっ!

一問正解ごとに、薄着になってあげても

いいけどっ」


「え、ちょ、ま、まさか、俺のことす、好きとか?」


「んもー鈍感!!ラブレターの返事!シンジくんからだとこっちはてっきり思ったからさ、一緒に帰ってあげてもいいけどって、朝、言ったじゃん!てか、今、

現に一緒に帰ってあげてるじゃん!」


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