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嫉妬?

翌日、学園の門へとルシフが到着。

再びリリーと合流した。


リリーは、最初会った時のドレスとは異なり、純白の鎧を身につけた騎士の姿をしている。

腰には、神力を帯びた剣。

鎧からも、強い加護を感じる。

……意外と、良い所のお嬢様なのでは?

まあ、長女とかでなければ問題は無いが。

ルシフは、そう楽観的に考えた。


「ルシフさん、貴方が所属するのは、Zクラス。賤混者(ハーフ)の方や、犯罪者の親族、乱暴者……そういった事情がある方が集められるクラスです」


「隔離クラスか」


「ごめんなさい、規則は覆せなくて」


「いや、構わないよ。むしろ、もっと魔の力を恐れるべきだと思う。この国は、魔の者に寛容すぎるくらいだと思っているよ」


「いえ……賤混者(ハーフ)と言えども、同じ人間。平等に暮らすべきだと思っています」


くすり。


ルシフは、リリーの幼さを笑う。


魔の者は、文字通り、人外の力を持つ。

平等に評価等したら……上層部は、魔の者で溢れるだろう。

利用するのは良い。

迫害しないのは結構。

だが、警戒はすべきなのだ。


「あの……ディアナ様に、途中で待って頂いています。挨拶してから、職員塔へと向かいますね」


「お待たせしているのか、それは急がないとな」


ディアナは、国の有力貴族の令嬢。

奇跡的な縁により、会う機会が訪れたが。

本来であれば、同じ学園にいようとも、一生会わなかったであろう。

そんな、尊い存在だ。


リリーと一緒であれば、門番もフリーパス。

あっさりと学園内へと足を踏み入れる。


「こちらです」


リリーに先導され、裏庭へと。

そこで畏まって立っているのは、美しい令嬢。

淡い碧のドレスに身を包み。

背丈程の錫杖を持ち。

神聖魔法を得意とするのだろうか。


「リリー様ご機嫌うるわ──ひっ、リ、リリー、お久しぶりね」


ディアナが、何故か涙目で出迎える。


俺を見て、


「ルシフさん、父から聞いています。遠方から大変だったでしょう。その──案内役を頼まれているのですが、その役目は果たせず申し訳有りません」


「初めまして、この度は学園への推薦を頂き、有り難うございました。本来なら私が出向く所、御足労頂き有り難うございます。案内は友人が買って出てくれたので、そちらに頼みます」


「友人……ですか」


ディアナが引きつった表情を浮かべる。

実はリリーって、友達いない?


「ディ・ア・ナ・様、そろそろお時間なのでは?」


「はう?!そ、そうですね。申し訳有りません!私はこれで」


ディアナが、そそくさと去って行く。

多忙なんだなあ……それでも、俺との時間を作ってくれたのだろう。

それに……めっちゃ可愛い。

身分が身分でなければ、是非手を出したかった。


「いやあ、ディアナ様、凄く可愛らしかったなあ」


「もう……ルシフさん、そういうのは私にだけ言ってくれれば良いのに」


……やきもち?

目指すのはハーレムだから、束縛系は要らないんだけどなあ。

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