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お前とは婚約破棄だ!!

今日は間に合いました。

アインファッハ侯爵家とミルト子爵家の婚約は、白紙になる事になった。



本来なら破棄になるところ(もちろん侯爵家の有責で)だが、そうするとアドレット嬢の経歴に傷が付くので、やむなく白紙にする事になったそうだ。



これでリッター君の恋も実る。



と思っていたのだが、どうやら違ったらしい……



「えっ?僕がアドレット嬢を?

違いますよ。

僕には国に婚約者がいますから。」



???



えっ?どゆこと??

驚いてブレディーの方を見ると、向こうは向こうで…『なんで知らないんだ?』という様な顔でこちらを見て来た。



「アレ?ネイサンには、言ってなかったか?

リッターが今回頑張ったのは、騎士を目指す者として許せなかったのと、友人の為だったんだ。なぁ!」


「はい!僕の友人であるライン・F・シュリヒトの為ですよ。

彼は…アドレット嬢の幼馴染みで、将来は一緒になる約束をしていたです。

それをアインファッハ侯爵家が、横槍を入れて来て二人の仲を引き裂き、無理矢理婚約させられたんですよ!

許せませんよね!!」


「ああ…そうなんだ……。

じゃあ二人に『お幸せに。』って伝えといてくれるかな?」



な…なんか納得いかない……

それとブレディー…お前そんな事、一言も言って無かったじゃないか!

俺は顔が引きつりそうになりながら、なんとか祝福の言葉を述べた。



「はい!二人に先輩が祝福してくれた事を知らせたら、きっと喜びます!

チェイテス先輩、ボトルコフィ先輩いろいろと、ありがとうございました!」



リッター君は元気よく挨拶をして、去って行った。



俺はなんとなくモヤモヤした気持ちを抱えながら、ブレディーと一緒にレイリアル殿下の待つ生徒会室に向かった。



婚約の白紙は決まったが、あのバカ二人の断罪がまだだからだ。



生徒会室に着いたが、中が何やら騒がしい。



「ブジーア!ここに書いてある事は、本当なのか!?」


「そ…そんな事ありませんわ!

私本当に…アドレット様に虐められて…… 。」



はぁ~あの女、まだ言ってるのか?

廊下にまで響く声で話すなど、はしたない……

ここで待っていても仕方ないので、ノックをして部屋に入る事にした。



「どうぞ…… 。」



疲れた様な副会長の声がして、ドアが開くといっそうその大声が響く。

勘弁してくれよ。



可哀想に書記の犬獣人の女子生徒が、脅えているじゃないか!

耳を伏せ、椅子の背もたれの間から出された尻尾をそのまま座板の下に仕舞い込んでいる。



彼女は男爵家の出身で四女だが、字が非常に綺麗で書記として採用された。

卒業後は王城で、書記官として働く事が決まっているそうだ。



因みに俺は宰相府で父の補佐をしつつ、いずれ宰相を継ぐ事になっている。



それはともかく、ナルーニとブジーアの話しは、まだ終わりそうにないな……



「ブジーア!()()()()()()()()()()()


「そ…そんな…ナルーニ様!!」



はい?



『ブジーアと()()()()()』って、意味がわからん!

いつの間に()()()()()()()()()()()()



殿下の方を見ると首を横に振っているから、そんな事実は無いらしい。

ついでに『何とかしろ!』と目で訴えられた。



仕方ないな……






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