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名は体を表すというが……

ちょっと遅くなりました。

すみません!

【名は体を表す】と昔から言われているが、まさに今の状況がそうだ。



ナルーニの浮気相手であるブジーアの『婚約者に虐められた。』という主張は、どう考えてもおかしいだろう。



何しろナルーニとブジーア達は高等部の生徒、対する婚約者のアドレット嬢やリッター君達は初等部。



この事実だけで、察してもらえると思うが……

高校生が小学生に虐められたと言って浮気相手の男に泣きつくってアホか!?



だいたいそんな事してたら、目立ってしょうがないだろう!

当然、目撃情報は皆無だ。



更に、テレーゼとスレーネ嬢の伝で調べてもらった結果……



ブジーアという女は、ナルーニだけでなく、他の高位貴族にも同じ手を使って近づいていたそうだ。



まぁ当然、それに引っ掛かった奴はナルーニだけだったが……

というか、あんな見え透いた嘘に騙されるって、貴族としてどうなんだ?



ナルーニの浮気の証拠とブジーアの嘘の証言。

情報は簡単に集まった。



あいつら全く人目を気にする様子もなく、学園内どころか街中でも堂々といちゃついていたからな。



【事例①】


学園主催のパーティーでは、昼間に行われた()()()()()()()に参加していなかったはずなのに……



「私…ただアドレット様にご挨拶しただけなのに、『平民のくせに、私の婚約者に近づくな!』って言われて…赤ワインをかけられたんです!」



と言ってナルーニから、ドレスを買ってもらった。

初等部のお茶会で赤ワイン?



【事例②】


「学院食堂で昼食を取ろうと、食事を運んでいたら、アドレット様に足を引っ掛けられて、こぼした食事で制服が汚れてしまったんです!」



初等部の学院食堂に、高等部の生徒がいたら目立つしかなりの距離がある。


… 。


… 。



もちろん、そんな事実は無い……



【事例 ③】


ある貴族主催のお茶会に婚約者のアドレット嬢ではなく、ブジーアを連れて行って顰蹙(ひんしゅく)を買い、アドレット嬢の所為だと騒ぎ立てて、会場から追い出される。



報告書を読んだ俺達は、頭を抱えた。

どう考えても嘘だろこれ?

これ信じちゃったの?



信じちゃったんだよなぁ~。



どうみても()()()()を鵜呑みにして、婚約者の有責で婚約破棄とかあり得ねー!



魔石鉱山狙いの詐欺だろ!



で、このバカ共の名前を前世の言葉で解説すると、ナルーニは、ドイツ語で……

ナル(ーニ)(バカ)D()アインファッハ(単純)



そして、このナルーニ(バカ)に嘘ばかり吹き込んだ浮気相手の女の方は、イタリア語で……

アジーア()コンスルタ(ン)(報告)



ああもうバカバカしい……

どうせ叩けばホコリの出る様な連中だ。

このままレイリアル殿下に、報告書を提出しよう。



さっさと終わらせてリッター君の恋の応援でもした方が、よっぽど有意義だ。



因みに…ミルト子爵のミルトとは、ドイツ語で温厚な・柔和なという意味。

アドレット・F・ミルト子爵令嬢のアドレットは、純粋なという意味。



アドレット嬢はまさに、その名の通り純粋で可憐な美少女だった。

言っておくが、俺は別にロリコンじゃないからな!



リッター君のリッターはドイツ語で騎士の意味。



ついでに俺の名前、ジョナサン(ネイサンは愛称)は英語で贈り物。







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