にわか探偵ネイサン ① (というかマルっと説明回)
お茶会の後、とりあえず拓本で写し取った半紙を持って帰宅する事にした。
ところで、俺が何故ボトルコフィ家に現れた、探偵の名前を聞いて怪しんだか説明しよう!
《アルセーヌ・ルパン》は説明しなくても知ってるよな?
もちろん三代目の方じゃなくて、モーリス・ルブラン原作の方!
そのモーリス・ルブランが書いた小説の中に【ルパン対エルロック】というのがある。
もしくは【ルパン対ホームズ】。
《エルロック・シャルメ》というのはその小説に出てくるルパンと対決する探偵の名前。
この小説はコナン・ドイルの【名探偵ホームズ】のパロディ作品である。
《エルロック・シャルメ》とは《シャーロック・ホームズ》のアナグラム。
翻訳によっては《エルロック》(パロディで別人)の方と《ホームズ》(本人)と二種類あるんだ。
実は俺もわりと最近まで、知らなかったんだがなww
俺が昔読んだ本は【ルパン対ホームズ】の方だったから《ホームズ》本人と対決していたと思っていた。
内容はほぼ一緒で、パロディキャラか本人かの違い。
この前、前世の世界に言った時に購入した【名探偵ホームズ】と【怪盗ルパン】全集の中にあったのを見つけて、知ったばかりなんだけど……
まぁ、そんな名前を名乗ってる人物が現れたんだ、怪し過ぎるだろう!
で…その時にネタで一緒に購入したのが、【世界の暗号】という本。
この中に【名探偵ホームズ】の【踊る暗号】に出て来た《棒人間》のポーズが暗号になっているのが載ってた。
ボトルコフィ家にある【琴柱灯籠】の暗号を見て同じ様な物だと判断した訳。
まぁそう判断した理由も某小さくなっても頭脳は同じな名探偵の漫画に似た様なネタがあったからだけど……
あの暗号を残した人だって、そんなに難しいのは使って無いと思って、家に帰って本を確認してみたら、載ってたんだ。
えっ?『自分で全く推理してないから狡い!』って?
細かい事は気にしない!
解決出来れば良いんだよ!
「ありがとう!コナン・ドイル先生!!
青◯剛◯先生!!」
と感激のあまりつい叫んでしまい、先日から護衛になった元サイエンスのアキトにそれを聴かれて、俺の正体がバレるというアクシデントが起こってしまったのは痛恨のミスだった。
「坊ちゃん…あんた転生者だったのか?」
「あははwwくれぐれも内緒でお願いしますね。」
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※コナン・ドイルとモーリス・ルブランはかなり昔の方なので、共に著作権は切れています。
なので、本作ではそのまま使わせていただきました。
※著作権の事。
著作者の死後70年までが原則
著作権の原則的保護期間は、著作者が著作物を創作した時点から著作者の死後70年までです。 2018年12月30日、「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定」が我が国において効力が生じ、原則的保護期間がそれまでの50年から70年になりました。




