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【閑話】 ある冒険者の話 1

後半、大幅に書き換えました。


ロイドのスキル【命中率アップ】→【命中率100%】に変えました。

スキル 

【神弓術】【狙撃】【投擲】を付けました。

ある日ギルドに出勤すると、休みのはずの職員まで集まっていて、ギルドが大変な事になっていた。



「あれ?皆んな集まってどうしたんだ?」



俺が声を掛けると受付嬢のサラが興奮ぎみに、依頼表の束を掲示板に貼りながら答えてくれた。



「昨日、夜遅くにギルド本部から凄いクエストが入って来たの!

何と依頼主はあのチェイテス公爵家!

先日レモ男爵領で起きた、奴隷商襲撃事件の犯人と逃亡奴隷の回収の依頼ですって!」



あゝ…レモ男爵の依親はチェイテス公爵だからね。

それに裏の噂じゃ強盗犯の中に、嫡男のジョナサン様の元婚約者メリーナ(平民落ち)もいたらしいから当然か。



【手配書】


①ケン・ワタヌキ


元A級冒険者。

魔法剣士。

稀人の為要注意。

*S級推奨。


☆大金貨10枚



綿貫君か…確実に稀人だよなぁ。

魔法剣士を職業にする人はかなりの確率で、稀人か稀人の子孫。

もしくはあまり知られていないけど、転生者。



かく言う俺もその転生者だけどな。

もちろん誰にも内緒だ。



ま、俺はS級じゃないからコイツを捕まえるのは無理だな。

報酬以外の賞品はS級か、S級相当の実力者以外には提示すらしないか……

綿貫君相当強いんだろうなぁ…いろいろと間違えてるし、ハニトラに弱かったみたいだけど。



俺が捕まえるとしたら、

こっちの逃亡奴隷!



【手配書】


《犯罪奴隷》

罪状によって銀貨1枚〜金貨5枚か。

けっこうな人数が逃げたのに、大盤振る舞いだな。

何人か賞金首だった奴もいるから、危険手当て込みだな。



こいつらを前に捕まえた奴ら、大丈夫か?

逃亡した直後に、復讐しようとした奴もいるだろう。



《借金奴隷》

銀貨1枚〜大銀貨2枚。

報酬とは別に、防御力5〜10アップのアクセサリーをつける。



こっちは報酬を絞って、おまけを付けたか……



俺のスキルを使えばチョロい。



そう言えば、挨拶がまだだったな。

俺の名前はロイド。



【最初の祝福】の時に、前世の記憶を思い出した。

その後3日間、熱を出して寝こんだりしてたいへんだったよ。



で、その時わかった俺のスキルが【索敵】【俊足】【コピー】【命中率100%】【神弓術】【投擲】【狙撃】【光の盾】【地図アプリ】。



得意武器は弓と投げナイフと投擲槍。

矢やナイフや槍は全部【コピー】すればいいから、金が掛からなくて済んだ。

【命中率100%】で確実に当たるから無駄がないし。



たぶん弓や投げナイフのスキルは学生時代に弓道部だったのと、社会人になってからの趣味ダーツが関係しているんだろう。

槍投げはやった事ないけど。



【索敵】と【俊足】は斥候の仕事には役に立った。

【光の盾】これも盾としてだけでなく、光学迷彩としても使える事がわかって、けっこう便利だ。



【地図アプリ】…最初意味がわからなかったんだが、コレかなりのチートスキルだった。

自分が見たいと思った場所の地図が、例え行った事のない場所ですらわかるという、やばいスキル。

マジで携帯とかの地図アプリそのまんま。



おかげで冒険者時代、ダンジョンで稼がせてもらいました。

罠の場所までわかるんだよ。



ただなぁ…決定打になるような大技が1つも無くて、結局B級までしか上がれなかった。

今は故郷のオッハーナでギルド職員をしながら、たまに指名依頼を受けている。



皆んな久しぶりの大きな依頼に喜んでいるが、このオッハーナ領に奴らが来るかどうかわからないぞ……




――――――――――――――――――――――――


(1か月後)



ギルドマスターに呼ばれた。



「ロイドさん!指名依頼です!」


「指名依頼?」



久しぶりの指名依頼だな。

いったい誰からだろう?



「ロイドさんに、指名依頼して来たのは領主様(組長)です。

しかも、金貨2枚の破格の報酬ですよ!!」



えっ!?領主様(組長)から?



「何でも例の強盗団の首領ケンは、見た目だけで相手を判断して襲って来る傾向があるそうです。

家の領主様(組長)は見た目がアレですから、念の為に…… 」



アレ?いつの間にか盗賊団の首領になってるよ綿貫君。



「了承しました。ヤっさん…じゃなくて領主様(組長)は必ず守って見せます!」



※小さい領地なので、領都(漁村)内の人はほぼ顔見知りです。















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