【閑話】 バス旅と犬の恋
今回はちょっと短いです。
犬の名前をハヤトからダイキに変更しました♪
(たけしside)
今日のロケは上からの命令で、前から気になっていた元ラグビー日本代表選手だったA氏の店を、さり気なく紹介する事。
家の眷属がヘマをやって罰として彼の店で護衛をしているから、その様子見もある。
予定通り昨日、あの男の判決も出たし実家の首藤家も力を失ったので、問題がなくなったからTVで店を紹介して義理を返しておこうというのだ。
何時ものデレクターには申し訳ないが、急病で一時的に相方のみきおの方の眷属のデレクターに代わってもらった。
みきおがA氏と話している間に、俺は護衛についているダイキと話しをする事にした。
『久しぶりだなダイキ。元気そうで良かった。』
『あっ♪たけしパイセンお久しぶりっす!
お陰様で、凄く可愛いがってもらってますよ♪』
まぁここの奥さんのブログに書いてあったから、だいたいの事は知ってるけどな。
『実はお嬢さんと《大きくなったら結婚しよう♡》って約束したんですよ〜♪』
『……………………。
イヤ…何言ってるんだか解らない。』
『この前、お嬢さんと2人きりの時、思い切ってプロポーズしたんですよ♡
そしたらお嬢さんもオイラの事大好きだって♪』
『それ…犬語で言ったのか?』
俺の質問にダイキは尻尾を千切れる殆どの勢いで振りながら答えた。
『やだなぁ〜。当たり前じゃないですか♪
オイラまだ若いんで〜犬の姿のまま人語で喋るとか無理っすよ♪』
可哀想だがその話し、お嬢さんにはまったく伝わってないぞ。
『おっ!そろそろ話しが終わったみたいだから、俺ら次のバス停に行くわ。
近いうちにプライベートで来るから、続きはまた今度な!』
こうして俺達は次のロケ先へと向かって、歩いて行った。
数日後、プライベートでA氏の店を訪れたらこの前と違って、ダイキはえらく落ち込んでいた。
『聞いてくださいたけしパイセン!!
お嬢さんが昨日、保育園の男友達を連れて来て《あたち、このひととけっこんする♡》って…言って来たんすよ〜。オイラという者がありながら酷いっす!!』
あゝ…まぁまだ4歳の子供だからなぁ……。
『まぁ、頑張れ。そのうちお前に相応しい相手が見つかるから。』
としか言いようがない。
その後ダイキは彼女が小学校に上がる頃、『修行して今度こそお嬢さんにプロポーズを受けてもらうっす!』と言ってかの地を離れて行った。
やがて彼女も進学の為、かの地を離れ都会に出て行くのだろう。
その後、ダイキと大好きなお嬢さんとの恋が、どうなったかはまた別の話し……




