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16 異世界に行って来ました! 1-16

たいへんお待たせしました!


引き続き首藤回。

途中から視点が変わります。

主人公は出て来ません!

(月曜日)


(首藤side)



また月曜日が来た。

いったい何度同じ日を繰り返しただろう?



だが今日は少し変化があった。

これまで何度も、自分の意思で動こうとしても動けなかったのに、今回は自分の意思で動けた。



護身用のナイフを持ち出す事ができたんだ!

これで俺の事を馬鹿にした奴等を……



どうせ夢なんだから、何をしても全部無かった事になるんだ。



何人傷つけ様と罪に問われないなんて、なんて素晴らしいんだ!!


――――――――――――――――――――――――



〜総合商社首藤商事・本社ビルエントランス〜



(社員A side)


ああ…今日からまた5日間あの能無しのボンボン係長の太鼓持ちか……



本当なら()()()()()()()()()だったのに、社長の息子のアイツの所為で()()()()のままだ。



入社1年目の若造をいきなり係長の座に据えるとか、どうかしているとしか思えない!

反対していた50代の前係長は結局、追われる様に会社を辞め、実家の後を継ぐと言って田舎に帰ってしまった。



辞めれるものなら俺も辞めたい。

だが、俺にはその勇気が無かった。

子供も産まれたばかりだったし、家を買う為に金を貯めているところだった。



俺が出社すると、ちょうどボンボン係長もエントランスに入って来た。

気は進まないが、一応挨拶はしておくか……



俺が近付こうとした瞬間、ボンボン係長は急にナイフを抜いて斬りつけて来た!

咄嗟に避けたが避けきれず、右手を斬られてしまった。



「お前らが俺を、馬鹿にしてるのは解ってるんだ!

皆んなまとめて殺してやる!!」



そう言ってナイフを持って暴れ出した。

は!?何言ってるんだコイツ???



幸いにもボンボン係長の足元はふらふらで、今のところ怪我人は俺1人だ。

警備員も駆けつけているから大丈夫だとは思うが……



受付嬢が警察に電話をしているのを見て、ボンボン係長が標的をそっちに向けた。



「お前ら何してんだよ!?

俺はこの会社の社長の息子だぞ!

その俺を警察に売るつもりか!?」



『警察に売る』ってそういう話しじゃないだろ!

とにかく、このままじゃ彼女達が危ない!!

こういう時こそ、俺の特技を活かす時じゃないか!



幸い怪我は大した事は無い。

行ける!!



俺の事に気がついた、警備員が奴の気を引いてくれた。



ボンボン係長がそっちの方に気を取られた瞬間、俺は奴に向かって走った!!

数年のブランクだあるとはいえ、全く体を鍛えていない訳じゃない!



ヒョロヒョロの男と元プロラグビー選手の俺、分があるのはこっちだ!!



俺は思い切り奴にタックルをした!!



倒れた奴に直ぐ警備員が数人飛び掛かり、あっという間に取り押さえれた。



それを見ていた居た大勢の人々から、お礼と賛称の声がエントランスに響いた。



間も無くして受付嬢の呼んだ警察がやって来て、奴を【傷害】と【銃刀法違反】の現行犯で逮捕して行った。



俺も軽症とはいえ怪我人なので、駆けつけた救急隊員に手当てをしてもらい念の為、救急車で病院に向かう事になった。



その後、警察の事情聴取があった。

【過剰防衛】くらい言われるかと思ったが、ずっと様子を見ていた大勢の社員や、警備員の証言もあり俺は無罪で釈放された。



家に戻ったら妻が子供を抱き抱え、泣きながら『お帰りなさい。あなた……』と言ってくれた。



そうだ!俺はこの家族を護らなくてはいけない。

この状況じゃどうせ会社に残るのは無理だ。

思い切って、妻の田舎でもう一つの夢だった喫茶店をやろう!

【異世界恋愛】部門で書いていた今作ですが、この度内容的に【恋愛】というより【ハイファンタジー】、現在の『異世界編』は【ローファンタジー】(一時的に)になるので、【恋愛部門】から【ハイファンタジー部門】にお引越しする事にしました。


引き続き応援宜しくお願いします!!

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