14 異世界に行って来ました! 1-14
おいおい…今度はアイラと違う女の子のストーカーかよ!!
ってアレ?何処かで見た女の子だな?
あ…コレって俺に痴漢の冤罪仕掛けて来た女子高生じゃないか!?
ガチャン!!
驚き過ぎて思わず持ってたフォークとナイフを落としてしまった。
「お客様大丈夫ですか?」
大きな音を立ててしまった為、慌てて店員が
やって来た。
首藤も此方を見ている。
ヤバイ!見つかった!!
だが首藤はちょっとこっちを見ただけで、またノートパソコンを見始めた。
どうやら気づかれなかった様だ。
まぁ以前の姿と全く違うから、気づかれなかったのだろう。
金髪のまま奴の周りを彷徨くのは何かあった時まずいので、念のため今日は茶髪にしている。
もちろん鬘ではなく、薫さんの幻術だ。
目はサングラスで隠している。
周りに気づかれない様にこの事を◯パットで薫さんに報告した。
その後も見張り続けた結果、奴がとんでも無い事を企らんでいる事がわかった!
何と『《愛しい彼女を罪に陥れた卑怯な外国人』を探していたのだ!
つまり…俺の事を探していた。
事件が起こった駅が乗り換え駅だった為、割と目撃者や俺の写真を撮った奴が沢山いた為に、情報はかなり集まっているみたいだ。
奴がねつ造した情報を鵜呑みにして、現在俺が滞在している場所の特定をしようとしている者までいるようだ。
冗談じゃない!
二度もストーカーの所為で酷い目に遭ってたまるか!!
それに世話になっている公明や薫さんに迷惑をかける訳にはいかない。
これ以上、情報を拡散させない為に首藤のスマホに【雷撃魔法】を応用して《データを書き換える魔法の呪文》を仕込んだ。
これでこいつのノートパソコンにこの件でアクセスした者のスマホやPC等も、みんな呪文の餌食だ!
ついでに首藤自身にも《触っただけで機械に呪いが掛かる体質》にしてやれ!
もちろん危険なので、交通機関やエレベーター等には掛からない様にしておくが……
マーケティング部門でPCが使えなければ、仕事も出来ない。
何しろ送信する度に、自分の犯罪歴が相手側に送信されるのだ。
首藤は急にノートパソコンが使い物にならなくなった為、かなり慌てている。
ついでに今までのストーカーの証拠となるデータは警察・マスコミ・実家そして、最近出来た婚約者にも送ってやった。
奴がこの世界から消えるまで、後3日……
いや、3日では短いな…帰国した後で回収しに来るかな。
せいぜい楽しんでくれ。
その後は更なる地獄が待っている……
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※1
犬井調べの追加情報。
次回は《首藤side》のお話しです。
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