表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/110

11 異世界に行って来ました! 1-11

ターミナル駅まで帰る頃には大量のお土産で両手がいっぱいになっていた。

コーヒー豆宅配便で送れば良かったな……



普段ならインベントリに入れるんだが、こっちではそういう訳にはいかない。

大量のお土産を抱えて電車に乗る事になった。



後数駅で最寄り駅に着くという頃になって、またトラブルが発生した。



俺の近くに乗っていた帰宅途中の女子高生が、突然俺の袖を掴んでとんでもない事を言い出した!



「この人()()()()()()

私のスカートの中に手を入れて来たんです!!」



「「「「私も見てました!」」」」


おいおい、何言い出すんだこの女子高生ども!

両手いっぱいに荷物抱えた俺がどうやって()()()()()()()()()()()()



だが残念ながら、こっちにはしっかりとした証人がいる。

ずっと追いかけてたんだから、こういう時くらいは役に立ってもらわないとな……



そのうち駅員や他の乗客が集まって来た。

そこへヤマさんがやって来て証言してくれた。



「私は〇〇署刑事課の山田という者だ。ずっと見ていたがその男は痴漢などしていない。」



と駅員に名刺を渡しながら証言してくれた。

その言葉に集まって来ていた人達が騒めいた。

何しろ現役の警察官が無実を証言しているんだからな。



「あの…そろそろ荷物下ろしても良いですか?

重いんですけど……」



大量のお土産でマジで手が限界だ。



その頃になって集まっていたギャラリーも、ようやく女子高生どもの発言がおかしい事に気がついて来た。

ヤマさんの証言もあったが、俺の格好を見て皆んな気がついた様だ。

ほぼ満員に近い電車内で、これだけ大量の荷物を両手で抱えた人間が『スカートの中に手を入れる。』のは不可能だ!



その後の取り調べでこの女子高生どもの嘘というより、とんでもない犯罪が発覚。



グループで適当に見つけた相手を痴漢に仕立て上げては示談金を手に入れて、そのお金を山分けするという凶悪集団だったのだ!



以前、たまたまうまくいったからと味をしめたらしい。

まったくとんでもない奴らだ!



俺をターゲットにしたのは『外国人のオタクだからお金も持っているだろうし、早く帰国しようとして示談に応じる。』と思ったからだとか……



呆れたものだな!



彼女達は未成年者なので、保護者が迎えに来たがその中にとんでもないモンペアがいた。

俺に【痴漢の冤罪】を仕掛けて来た女子高生の親だ。



「あなたが家の娘を誘う様な格好をするから悪いのよ!」



どう見ても、ただのオタクファッションだけど?



「お金持ちなら、大人しくお金を払えばいいのに何で家の娘が犯罪者扱扱いされなきゃいけないのよ!」



いや、何言ってるんだこの人!?

あんたの娘は間違いなく犯罪者だよ!

しかも現行犯逮捕!!



後5日程で帰国(?)予定なのに、何か面倒な事になって来たなぁ……








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ