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7 異世界に行って来ました! 1-7

翌日の朝のニュースで俺が捕まえた、コンビニ強盗が『【()()()】と断定された。』と報道された。



遅い!

道を尋ねに戻って来た、金持ちの外人の少年と生活苦のコンビニ強盗犯の、どこに接点があると思っていたんだ?



薫さんと2人で別の店舗に買い物に行きながら、実家の様子を見に行く事にした。

事件は解決したのに何故かまだ、刑事さん2人が付いて来ている。



しつこいなぁ〜。

これ以上ついて来られても困るし、話しをつけるか……



近くの桜大池公園で車を止めてもらい、中心部にある池の方に歩いて行くと当然、刑事さん達も俺達の後を着けて来た。



ある程度歩いたところで振り返って、こちらから話しかけた。



「刑事さん…いい加減にして貰えない?

俺の容疑は晴れたんですよね?」



本当にいい加減にして欲しい!

このままじゃいつまでたっても秋羽原に行けないじゃないか!!



------------------------


(犬井side)


うわぁ怒ってるなぁ〜。

事件は解決したのにいつまでもつき纏われてちゃ当然か……

ヤマさんには今朝も言ったんだけどなぁ〜。



「ヤマさん、もういい加減にしましょうよ!

彼、あの強盗犯と関係無いの確定したでしょ?」



「だが、奴は何か隠してる!

あの動きはただ者じゃないぞ!」



まぁ、そりゃそうだろうな。

向こうの世界は魔物も出没する剣と魔法の世界だそうだし、高位貴族なら命を狙われる事もあるだろう。

ある程度戦えないと困る。



「あのさぁ…刑事さん。

俺が住んでいる所って割りと物騒なんだ。

子供の頃から護身術習ってたら、あの程度普通だよ。」



「だそうですよヤマさん……

いい加減に諦めて帰りましょう。

これ以上やると処罰対象になりますよ……」



俺の台詞にヤマさんは、怒りで顔を真っ赤にして怒鳴った。



「犬井!お前、どっちの味方だ!?」



え〜そりゃ、新しい雇い主(予定)の方に決まってるじゃないですか♪

だって何の罪も無い未成年者を、追いかけ回すって違法行為でしょ?



「そりゃもちろん、ジョナサン君の方ですが何か?」



ヤマさんはますます真っ赤になって、怒鳴った。



「犬井貴様!裏切り者!!

俺の教えた刑事魂はどうしたぁ〜!?」



そんな事言われてもなぁ……

無実の人間追っかけ回しても無駄だし。

大事な再就職先(予定)だからな。



「彼は別に何もやって無いんですから、見張る必要がないでしょ?

とっとと帰りますよ……」



暴れるヤマさんを、俺は無理矢理引きずって署に帰る事にした。



「ジョナサン君迷惑をかけて済まなかったね。」



俺が謝罪するとジョナサン君はニヤリと笑って



『もうその人連れて来ないで下さいね。

貴方と()()()だけなら歓迎しますけど……

1週間後には用を済ませて帰国する予定ですから、その間にどうするか決めて下さいよ。』(ドイツ語)



1週間後かぁ……

今晩にでも具体的な雇用条件の話し合いに行く事にしよう。

昨日は説得力に欠けると言われたしな。



帰り道の車の中でヤマさんが、ジョナサン君が最後に何を言ったのか質問して来た。



「おい!犬井?アイツは最後に何を言ってたんだ?

英語じゃ無かっただろ!?」



あ〜ヤマさん、外国語は得意じゃ無いですからね。

でも英語じゃ無かったのは解ったんだ。

態々ドイツ語で話すとか、ジョナサン君って性格悪いなぁ〜。



「ドイツ語ですよ。

もうヤマさんには会いたくないそうです。

それと1週間後には帰国する予定だそうですよ。」



「何でドイツ語なんだ!?」



それは貴方に話しを聞かれたくないからです。

とは口が裂けても言えない……



「さぁ?」

その日の夜…俺は神社でジョナサン君と今後の事に付いて話し合いをした。



もちろんヤマさんには内緒で……









何故、ドイツ語なのか?

単なる作者の趣味です。

因みに作者もドイツ語は解りませんww

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