表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/110

5

()()()()()()がやらかしていた。



俺が()()()()()()()()()(笑)の相手で忙しくしている間にいつの間にか()()()()()()()()と執事の静止も聞かずに連んでいたんだ。



しかも、『()()()()()()して国王にする!

そうすればランディーも公爵家に戻れる。』という阿保な話しを信じて付いて行ったらしい。



テレーゼ付きの執事から、その話しを聴いて俺は頭を抱えた。

そもそもランディーは、お前の事を本当に妹だとしか思っていないからな!!



何しろアイツは()()()()()()()

おまけに元婚約者は()()()()()()だった。

誰だよ?!この世界でそんな文化流行らせたの!!

あゝそうだった。

流行らせたのはケイト先輩のお姉さんか……



とにかく、本国にバレないうちに連れ戻して元側近共を始末しないと、せっかく貴族になったのに家が潰れたりしたら、どうしてくれるんだよ!



俺は急いでテレーゼ(愚妹)を探した。



この国の侯爵家継嗣であるケイト先輩の協力を得て、俺は何とかテレーゼ(愚妹)を見つけた。



何と娼館に売られていたのだ。



つまりテレーゼ(愚妹)は元側近共に騙されて売り飛ばされたという訳だな。



危ないところだったが、先輩の執事に保護してもらった。

しかも、実家の都合で先輩の実家ボルネオール侯爵家に居た事にしてくれた。



先輩には本当に、感謝しても仕切れない()()が出来てしまった。



先輩の屋敷に保護されたテレーゼ(愚妹)を迎えに行くと、案内された部屋の中から、男女の争う声が聞こえて来た。



「この人攫い!私はあの屋敷でフィリップ(※1)様達のお帰りを待っていたのよ!」



「ですから、あそこは娼館で貴女はそのフィリップ様とか言う男に騙されて、売られたんですよ!

何度も説明しているのに、何故理解出来ないのですか!?」



女の方はテレーゼ(愚妹)だな。

男の方は、先輩の執事だ。

かなり疲れた様子の声だな。

家のテレーゼ(愚妹)がすみません。



案内してくれた侯爵家のメイドが扉をノックし、中に居る執事の許可を得て部屋に入る。



俺を見た途端、テレーゼ(愚妹)は怒りの矛先を今度は俺に向けて来た。



「また、アナタが邪魔したのね!

フィリップ様達に合わせなさい!!

あの方達の無罪は私が証明するわ!」

と真っ赤な顔で俺に食ってかかる。

おいおい、まだ彼奴等の事を信じてるのかよ。



「残念だがそれは無理だな。

フィリップ達は【詐欺】【人身売買】【国家転覆罪】で国際指名手配された。」

そう伝えたがテレーゼ(愚妹)は全く信じようとしない。




仕方ない、本来なら父上から言ってもらう予定だったのだがランディーの現状を見てもらうのが一番手取り早いか。




良かった、去年友達の誘いで()()()に行っといて。




実は一度行った所か、視える範囲なら俺の転移魔法で一度に数人転移できるのだ。

ただこの魔法が使える事は父上等、数人しか知らない。

何しろ何処にでも出入りし放題だからな。




テレーゼ(愚妹)には、ランディーに会わせてやる事を条件に、この事を口外しないと言う契約魔法をかけて、転移魔法で現在ランディーの居る()()()に行く事にした。


次話暫く、別視点が続きます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ