その後のお話 あびす、聖女に会いに行く(AI フラア実写有り)
おひさしぶりんでございます。
最近AIで何かできないかお試し中です。
無課金で!!
<視点 会長ラプラス>
それはある日、何の前触れもなく起きました。
「マスター、そろそろあびすはミシェ姉のところに顔ださないといけない。」
皆様、お久しぶりでございます。
お変わりはございませんかな?
ラプラス商会元会長ラプラスでございます。
もうあの邪龍の騒ぎも片付き、
我々マスターの僕、バブル三世の面々は、世界樹洞ことマスターの元で穏やかな日々を過ごしておりました。
そんなある日、
急にオデムがてくてくとマスターの元へ近づいて行ったと思ったら、いきなり訳の分からないことを喋り始めたのです。
「オ、オデム?
いったい、ど、どうしたんだい?
あびす? み、ミシェ姉?」
私だって面食らっているのです。
私よりちょっとばかりおつむの出来がよろしくない布袋さんには尚更のことでしょう。
そしてそれは、我らが主、マスターについても・・・
「オデム、あなたは・・・いえ、その黄金色の瞳は・・・。」
えっ?
黄金色?
オデムの瞳は赤い・・・
あっ、ほんとです!!
以前布袋さんから聞きましたが、
この洞窟にやってきた謎の人物をオデムが食べたら、その後、黄金色の瞳になっていたとか。
私がこの地に戻ってきた時には元の赤色になっていたのですが。
「ラプラスさん、ミシェ姉というのは・・・?」
はっ、マスターから私に質問が!
もちろん答えられることなら全てマスターの問いに答えねばなりません!
「はい!
私は会いませんでしたが、この世界の聖女の事と思われます!
以前、異世界からやって来られた麻衣様が、その聖女の愛称のような名前を言っておられたかと記憶しています!」
ここで私は少し違和感を覚えました。
マスターは聖女の事を何も知らないのですから、私に質問するのは不自然ではありません。
ですが、ならば・・・
その前の・・・オデムが発した「あびす」という名前には何故反応されないのでしょうか?
「オデム・・・いえ、
貴方は・・・その聖女とやらに会って何をするつもりです?
何かこの世界に大きな変化を?」
ぬ?
マスターの声が心無しか震えてます。
まさか邪龍の時のような大きな災いでも迫っているのでしょうか?
そしてオデムの名前を言い直したのは何故?
いえ、そこは考え過ぎでしょうか、
今はマスター達のやり取りに集中いたしましょう。
ところが、ここで問われたオデムはとんでもないというようにブンブンと首を振ります。
結えられたツインテールが振り乱されて・・・
「そんな大きな話じゃない。
極めて個人的な顔見せ。」
個人的な顔見せ?
私たち以外の人間と一切関係を持たないオデムが?
一体何のために?
「それは・・・必要なことなのですか?」
「とっても。
ていうか、そろそろ顔出さないとミシェ姉が怒る。
まだ今ならお説教と熱いお茶が振る舞われるだけで済むはず。」
は?
ミシェ姉とは・・・聖女の話だと今私が話したばかり。
それが・・・顔を見せに行かないだけで怒る?
それも何故オデムがそんな事を?
ダメです。
私にも訳がわかりません。
「貴方がそこまで言うなんて・・・
その・・・聖女という方には私もご挨拶した方が良いのでしょうか?」
はい!?
この地で世界樹と一体化しているマスターが、この地から離れられる訳がありません!
となると必然的に聖女の方からここへ来てもらわねばならない訳ですが、いくら聖女とはいえ、そんな簡単にマスターに会わすわけにはいかないでしょう!
これはマスターのご意志だとしても我々が認めてはならない話!
布袋さん!
そこでボサッとしてないで一緒にマスターをお諌めするのですよ!!
とはいえ、そこで私の危惧は杞憂となりました。
「心配要らない。
ミシェ姉は不遇の人にはとても優しい。
むしろマスターに同情してるくらい。
その件も含めてあびすはネチネチと絞られる覚悟。
だから余計になるはやで挨拶しておいた方がいい。」
「あ・・・むしろ私を気遣ってくれてるのですね、
分かりました。
ではラプラスさん、またいつものようにオデム・・・いえ、この方を聖女のところまで一緒につれていってあげますか?」
「え?
また会長!?」
布袋さん!
また、とは何ですか!
そもそもあなたじゃ、遠距離に人を運べる手段なんかないでしょう!
全く子供じゃないんですから、外に出かけられないからといって、不満の表情を顔に出すのはやめなさい。
「布袋どん、ごめんね?
代わりにその白いマジックアイテム貸してくれたら、ご馳走とかいっぱいいれてくる。」
「ほ、ほんと!?
オデム、ありがとう!!
あ、で、でもこれ僕の魔力で登録してるから、き、君の魔力じゃ適合しないかも?」
「そこは心配ない。
その程度、あびすには朝飯前。」
・・・やはりおかしいですね。
今の話の流れなら「オデムには」というはずです。
オデムは私の知らない第三者のことを言っているのでしょうか。
では・・・あびす、とは・・・。
いや、待ってください?
私、その単語に聞き覚えがありますよ。
確か伊藤麻衣様からそんな名前を・・・
あびす、アビス・・・
それって確か、この世界を創り上げたとかいう、深淵とやらの別名では?
そして麻衣様は確かに言っておられました。
先日、オデムがスライム状態になっていた時、一人の人間を食べたと私が相談した、その人物を・・・
麻衣様は「アビス様」と言ったのです。
そして更に、何かこの件で困ったことがあったら聖女に相談しろと。
・・・であるならば
「私からもラプラスさんについていてもらった方が何かと安心できますので、お願いしてもよろしいでしょうか?」
はっ!?
マスター自ら私にお願いを!?
「もちろんでございます。
私めは貴女の忠実なる僕、
無事にオデムを聖女の元へお連れしましょう。
そして何事もなくこの地へ二人で帰ってくるとお約束いたします!」
こうして、私ことラプラスは、オデムを連れて宗教国家ネミアの聖都ローデリアへ行くこととなったのです。





