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第七百二話 リィナのモヤモヤ

ぶっくま、ありがとうございます!



昨晩布団の中で文章打ってて寝落ちしました。

夢の中に

フラアか華ちゃんいたような気が・・・

一緒に男いたな、

ランディかザジルか・・・ランディではなかったと思う。


一度目が覚めて二回目の夢では

病院の中で探検していたような。

サイルントヒルみたいなクリーチャーはいなかった。

病院の外にはバカでっかいドラゴンいたけど。

なんか目の光がおかしい犬の化け物がドラゴンの腹を食い破って出て来た・・・。

<視点 リィナ>


あれ?

ずいぶんと久しぶりですね。


兎勇者ことリィナですよ。

ケイジが語り手じゃなくていいんですかね?


まあ、今回はそんなに緊迫した状況でもないし、あたしも別に忙しいわけでもないですからね。


えーっとどこから話しましょうか?

北側エリアのマンティコアを倒したとこからでいいんでしたっけ。


真正面から襲ってこないという、狡猾な魔物らしかったんですけど、

無事に討伐できました。


 「やっぱりそんな賢い感じはしなかったな・・・。」


とはケイジの弁です。

あのファリアって子の踊りにおびき寄せられちゃうくらいでしたしね。


まあ、その件はいいとして、ちょっと気になることがありまして。


 「なんだ、リィナも思うところがあったのか?」


お?

ケイジもあたしと同じことに気づいたんでしょうか。


 「うん、大したことじゃないのかもしれないけど、少し引っかかったかなって感じ。」


うん、あたしの気のせいかもしれません。

そしてそれが事実だとしてもそれほど問題にするようなことでもないんですけどね。


 「どうも、麻衣さんと長く一緒にいたせいか、あの子の声が頭の中に響いてくるような気がしてな。」


 「え?」

 「え?」



ケイジは何いってんですかね?

どうやらあたしのとは全く違う話じゃないんですか?


 「あれ?

 リィナが気にしたのは違うことなのか?」


たぶん全く違う話のような気がします。


 「・・・あたしの気になったのは『デイアフターデイ』の人たちのことなんだけど。」


 「そ、そうか、なら全く関係なかったかなっ。」


やっぱり無関係でしたか。

 「え、じゃあケイジは何が気になったの?

 麻衣ちゃんがどうして出てくるの?」


 「あ、いや、どうしてと言われても困るんだが、あのマンティコアの断末魔を見てたら、

 頭の中で麻衣さんが、『これ以上喋る魔物が増えなくて本当に良かった』って語りかけてきたような気がしてなっ・・・。」


はあ?

ケイジの頭の中にどうなってんでしょうね?

いくら麻衣ちゃんだって、元の世界から次元を飛び越えて念話なんか出来ないでしょうに。


・・・あの子のことだから、

絶対にないと言えないところが怖いですけどね。


ていうか、今の話が事実だとしたら、あの子はどれだけ魔物のお友達増やしてるんでしょうね?


 「あ、そ、それでリィナが気になったことって?」


ああ、そっちの話を進めた方が現実的ですね。

たとえあたしの気のせいかもしれないとしても。



 「いや、あたしの気のせいかもしれないんだけどさ、

 あの踊り子の子の動きってどうにも見たことあるような気がするんだよね。

 前日に手合わせした時も思ったんだけどさ。」


 「・・・剣捌きか踊り方かどちらか、何かの有名な流派の一門とか、そんな話じゃないのか?

 顔とかは見覚えないんだろ?」


 「ああ、うん、顔は間違いなく初めて見ると思うんだけど、動き方がねえ・・・。」


ううん、やっぱり思い出せません。

そんな大昔の話じゃないかもしれないんですけどねえ。


まあ、本当に昔の知り合いとか、知り合いと同じ流派だとしても、別にそんな大した話じゃないのは確かでしょう。


あ、二人が戻ってきましたね。

槍使いのエスターさんが二人を労います。


 「おつかれさま、

 なんだかんだで君たちはいいコンビだよねえ?

 お陰で安心して見てられたよ。」


 「ああ、いや、安心してたのはこっちさ、

 何しろベルリンダちゃんのプロテクションシールドに守られてたからな、

 マンティコア如きにそう簡単に破られやしねえってな。」


確かにあのシールドは強力でしたね。

ひょっとするとタバサ並みの硬さを備えていたかもしれません。


 「え、えへへへへへ、

 や、やですねぇ、レックスさんっ!

 褒めても何も出ませんよう・・・?」


うわあ、ベルリンダちゃん、デレっデレじゃないですか、

さてはこの子ったら褒められ耐性あんまりないみたいですね。

いや、ホントにそれは可愛いと思いますけど。


それにしてもこんな有能なプリーステスがいるなんて






ん?


 「どうした、今度は何だ、リィナ?」


あれ?


なんかこうすぐそこまで思い出せそうなのに。


あたしはどうしていいか分からずにケイジの顔を無言で見つめて・・・


 「な、何かあったのか、リィナ?

 そんな鳩が豆鉄砲喰らったような顔して・・・。」


ちなみに兎が豆鉄砲喰らうとどうなるんですかね?

ホーンラビットなら目の色変えて襲ってきそうですけど。



ああああああああああ!

なんか思い出し掛けてたのに忘れちゃったじゃないですかっ!!


ムカついたあたしは思わずケイジのお尻を蹴飛ばします。

他にこのモヤモヤを解消する手段なんかありませんし。

ケイジが「オレが何をした」と涙目になってますけどあたしの知ったこっちゃありません。


おっ、

むこうでは魔法使いのバレッサちゃんとアガサの会話が始まってますね。


 「そ、それにしてもアガサさん、光属性の魔法まで無詠唱なんですかっ?

 ううう、どれだけ頑張っても追いつける気がしない・・・っ。」


 「私に追いつけるかどうかはともかく、努力と経験は必ず自分の成長に有用。

 私もそうして来たし、それは絶対にして不変の真理。」


 「う、そ、そうですね、頑張ります!」



うん、アガサはきっといいギルドマスターになれると思います。

彼女の才能は誰しも認めてますけど、才能以上に頑張ってきたことは同じパーティーにいたあたし達が一番よく知っていますもの。




 「よし、それではこのエリアはもういいだろう。

 このまま次の東側エリアに移ろう。」


そしてこの場を締めるのはギルドサブマスターのアルデヒトさん。

落ち着いた方ですけど、さっきのストライドさんとのやり取りはなんだったんでしょうね?

以前ケンカでもしてたんでしょうかね?

でもそうだとすると、アルデヒトさんが戸惑っていた理由もわかりませんし。



そこへ「デイアフターデイ」のリーダー、ガラダスさんがやってきました。


 「ああ、そうだ、アルデヒトにケイジさん、一つ提案があるんだけど。」


 「ふむ、なんだ?」


 「最初の予定ではケイジさんたちが主に戦闘を担うという話だったけど、次のエリアでは僕たちをメインにさせて貰えないかな?」


おや、

どうしたんでしょう?

やることなくてうずうずしてきたんですかね。


 「待ちな、自分たちだけ抜けがけしようってのかい?」


ああああ、そうなるとおっぱいの大きいテラシアさんも黙ってられないですよね。

この人もケンカっ早そうだし。


 「ああ、誤解させたみたいで申し訳ない。

 単に相性の問題だよ。

 アルデヒトなら分かるよね?

 確か次のエリアは不死系の魔物が多いと聞いていたのだけど。」


 「ああ、そういうことか、

 君たち『デイアフターデイ』は不死系の敵に対し圧倒的に有利だものな。

 ケイジ達も同意してくれるならギルドとしては何の文句もないぞ。」


ああ、プリーステスのベルリンダさんが大活躍するのかな?

あたし達の時も、ゾンビやスケルトン程度ならタバサ一人で事足りましたしね。


 「オレ達も構わないぞ。

 さっきも言ったが、確実に魔物を倒せるなら自分たちの成長を優先するといい。」


 「いや、アンタらはそれでいいだろうけど、あたしは納得してないんだけど!?」


 「それならばテラシア殿やバレッサ殿も参戦推奨。」


あら、

今までアガサはあの独特の口調から、人の名前も敬称なしがほとんどでしたけど、彼女なりにギルド職員の立場を全うしようとしてるみたいですね。

 

 「お?

 話がわかるね、アガサさんよ!」


 「い、いや、待て、それは『デイアフターデイ』が不死系討伐を得意とするからであってテラシア達では」


 「その辺りはケイジとリィナがフォロー。

 もちろんこの私も。」


アルデヒトさんの不安をアガサは一蹴。

そしてあたし達ももちろん異論はありません。



あ、もしかして「銀の閃光」の人たちも?


 「いっ、いえいえ、オレ達は結構っす!

 多分、アンデッドどもとは相性わるいんで!!」


ああ、そうかもしれませんね、

見たところ彼らの武器はダガー系中心ですものね。

既に死んでいるアンデッドを戦闘不能にするには心許ない武器ばかりです。




さて、あたし達は中央部の階段エリアを降りて、いよいよ東側エリアへ。


最初にアガサが光魔法ライトを使ってあたし達は




あ、この匂い・・・。


もちろんあたしより先にケイジが顔を顰めてました。


 「これ、不死系ってスケルトンとかじゃなく・・・。」


ゾンビ系ですかね。

あたしの鼻も曲がりそうです。

猫獣人のジルさんて人も辛そうですね。



さて次回の敵も初出!


不死系には違いありませんが、

スケルトンでもゾンビでもありませんよ!

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