表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
415/748

第四百十五話 ヨルのダンジョン制圧日記~タバサさんの新スキル

後書きに開発中のキャラ画像があります。


???

「期待するですよぉぉぉぉ!!」

<視点 ヨル>


さてさてですよぅ。

この辺りのアンデッドフロアも楽勝で片づけられると思っていたですよぅ。

ところが、地下20階・・・。



そこにいたフロアボスが・・・一筋縄ではいかなかったんですよぅ・・・!



それは・・・まるでメリーさんを彷彿とさせ・・・

突然、目の前に現れたかと思うと姿を消す・・・

闇の衣を身に纏った、浮遊する骸骨・・・。


 「な、なに!?

 あああの大鎌はっ!!」


 「リッチ・・・いや違う!!」


 「気を付けろ!!

 ヤツは即死攻撃を使ってくるっ!!」

 「だ、誰かがフラグを・・・いえ、何でもないです・・・。」


さすがにリィナちゃんやケイジさんの反応は早かったですよぉ!

カラドックもどこかで魔物の知識を得ていたみたいですねぇ。

麻衣ちゃんの言ってることはよくわからなかったですぅ。


そしてそして・・・!

ヨルも初めて遭遇するですよぅ・・・。

二人のエルフがその名を同時に叫ぶですぅ・・・。


 「「あれはリーパー!!」」


噂には聞いたことがあったですよぉ。

骸骨姿で浮遊する魔物と言えば、すぐ頭に思い浮かべるのはリッチでしたけど、

よく考えたら、リッチは僧侶か魔法使いが死霊化する姿ですものねぇ?

術士の持つアイテムが大鎌とはなりませんですよぉ。

ですから当然、リーパーは術士のように魔法も使ってこないですぅぅ。

その代わりの脅威となるのが、あの大鎌による即死攻撃というわけですねぇ。



 フォハハハハハハハハハハハハハハハハ・・・


あれ、笑い声なんですかねぇ・・・?

まぁ、メリーさんの死神の鎌を見慣れてるせいか、

それほど恐怖感はなかったですよぅ。

タバサさんの破邪呪文で弱体化してるのも確かみたいですしねぇ。


けれどこっちが攻撃かけようとすると、絶妙なタイミングで消えてしまうので、

なかなか勝負がつかないですよぉ。


じゃあリーパーが奇襲して来たらっ、てのは脅威ではないのかってですかぁ?

普通ならそうですよねぇ?

けれど、それは全く問題にならないですよぉ。

だって麻衣ちゃんが直前に察知してくれますから、

こっちも安心できるですよぉ。


 「・・・スピードそのものもパワーもどうってことはないな・・・。

 ただ、それでもあの大鎌の攻撃を喰らったらアウトだ。

 それとどういう仕組みなのかは知らんが、闇の衣には物理攻撃が通じない。

 ・・・反面、奴の大鎌にはこちらの武器は当てることは出来る・・・。」


さっきっから、ヨルも槍をリーパーに向けて振るってるんですけど、

攻撃が全てすり抜けるんですよねぇ?

これ、どうやって倒せばいいんですかぁ?

タバサさんやアガサさんが光系呪文唱えようとすると消えちゃうんですよねぇぇ・・・。


 「このダンジョンもそろそろ終着地点が近いようだが、

 ここはあくまでも中級冒険者向けのダンジョンだからな。

 ここいらで苦戦するようじゃまだまだということか・・・。」


 ふぉははははははははははははははっ・・・


煩いですよぅ!!

なに勝ち誇った顔で笑い声あげてるんですかぁ!

その無駄に綺麗な歯並び、全部叩き折ってやるですからねぇ!?



 「・・・はぁ~。」


ん?

タバサさんが溜息ついたですかぁ?


 「ここから先は弱い者いじめ・・・。

 みんなの武器に光属性付与・・・。

 『エンチャント・ホーリー』。」



おおっ!

タバサさんの新呪文ですよぉ!!

武器への属性付与は魔法剣士でも出来るですけども、

光属性付与はレア中のレアと聞くですよぅ!!

さらに言うと、魔法剣士は自らの武器にしか属性を付与できませんが、

タバサさんはパーティー全員の武器に属性付与できるようですねぇ!!


 「剣に光属性付与ってことは・・・。」


 ふぉっ!?


あっ!

ケイジさんの剣がリーパーの闇の衣を引き裂いたですよぅ!!

リーパーも間抜けな声漏らしてますですねぇ!?


 「間抜けっていうか、ちょっと可愛い声ですね・・・。」


麻衣ちゃんの感性は独特だとヨルは思いますよぉ。


 「あと、ケイジさんのベリアルの剣がまた喜んでます。」


麻衣ちゃん、それは今、必要な情報なんですかねぇ?

まあ、変わった武器を振るえるのは羨ましいですけどもぉ。

ホントにこの先、ヨルにピッタリな武器が貰えるんですかねぇ?


・・・そして、

そこから先はタバサさんの言う通りでしたよぉ。

最初こそ、命中率は低かったですけど、

リィナちゃんも手数重視の二刀ナイフに切り換え、

ケイジさんは距離を取ってからの弓の連射ぁ!

当然、ヨルも多段突きですよぉ!!


となるとどうなるかですかねぇ!?


どうもリーパーが纏ってる「闇の衣」は、

光属性の攻撃を受けるごとに、性能ががた落ちし続けるみたいで、

瞬間移動の距離も稼げず、しかも連続使用も出来なくなるみたいなんですよぉ。


今までなら一度消えると、次にどこに現れるか必死に探さなくちゃいけなかったのが、

今は「あっ、あそこにいるっ」ってヨル達の視界の中に納まり続けてるんですからぁ。


 「どうも瞬間移動は一度使うとクールタイムが必要みたいですね、

 さっきの感じだと、一回使ったら10秒は再使用できないくらいまで性能落ちてると思います。

 次に現れた瞬間、ふるぼっこしましょう。」


麻衣ちゃんが詳しく解説してくれましたですよぅ。

なんでも麻衣ちゃんの世界だとよくある設定だそうですよぉ。



そしてその言葉通りとなりましたですぅ・・・。


アガサさんのホーリーレイで、致命的なダメージを負ったリーパーは、

「闇の衣」の機能を全て失い、

ケイジさんの止めの一撃で魔石を砕かれて昇天したですよぉ。




 ふぉぉぉぉん・・・


さよならリーパーですよぉ・・・。

思わずケイジさんの十八番をマネしちゃいましたぁ。

・・・確かに弱い者いじめしたみたいで良心が傷むですねぇ・・・。

最後、リーパー、泣いてませんでしたかぁ?



 「闇の衣ってドロップしないのか・・・。

 ちょっと欲しかったかも・・・。」

麻衣ちゃんはぶれませんですよねぇ・・・。


 「そ、それは・・・確かに、

 でもああいうのって呪われ装備じゃないのかな?」


カラドックはひいてますねぇ、

でも多分それが真っ当な反応だとヨルは思うですぅ。


 「ていうか、ボロボロになっちまったしな、

 もっとスマートに始末出来たらドロップしたかもな。

 装備できないまでも、売ればかなりの高額になるかもと思うと惜しい気もする。」


ケイジさん、目が記号になってないですかぁ?



ただ、確かにこれは意見が別れるところですよぉ。

物理攻撃をすり抜けさせ、瞬間移動可能な防具なんて暗殺し放題ですものねぇ!?

暗殺しないにしても、麻衣ちゃんみたいな防御能力皆無な女の子には垂涎のアイテムだとは思いますぅ。

・・・でも、装備外せなくなったりしたら、それはそれで大変ですよぉ。

カラドックみたいな素敵な男の人に抱きしめてもらえなくなるってことですものねぇ!!



さぁぁぁて!

次に切り替えていくですよぉぉ!!


ダンジョン最後のボスが待ち構えてますですよぉぉぉっ!!



 

画面は開発中のものです。

今後大いに変わるかもしれません。


???

「ふぉぉぉっ!?

誰ですか、この美少女はぁぁぁぁ!?

そ、それにしても大事なところが隠れきってないじゃないですかぁ!!

破廉恥! 破廉恥ですよぉぉぉ!!」


・・・・羊の角ってどんなんだっけ?

そんなこだわらなくていいか・・・。

難しいのが「魔族」の邪まっぽいイメージのまま、可愛くできないものかと・・・。

ずっと前に作りかけていたのだけど、アガサと同じ理由でガングロギャル状態だったのを、

顔の浅黒さを少し緩和させて・・・。

服はもっと黒いのにします。

今回は顔と角を優先しました。


挿絵(By みてみん)


イゾルテ

「・・・母上様・・・。」

マルゴット女王

「・・・なにも申すな、イゾルテよ。」


イゾルテ

「いいえ? 言わせていただきますわ?

母上様はカラドック様の世界でのお姿が公開されてるのでしょう?

・・・こちらではぽっと出の妖精にすら画像があるのに私など・・・。」

マルゴット女王

「むぅぅ、あれは昔のパーティーキャッスルの・・・とは言っても詮なきよな。

それにしても最近、イゾルテの自己主張が強くなってきた気がするの・・・。

もしかして反抗期なのか・・・?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
表紙
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ