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第百三十五話 見た目幼女に手を出せるかよって話

おっ?

評価ポイントが上がったのかな?

どうもありがとうございます!!


い・・・? 意味が分からない。

融合・・・だって?

そ、それはつまり・・・


形相をこわばらせたまま、僕は妖精アルラに振り返る・・・。

 「二人を・・・二人の人間を生きたままくっつけたってことなのかぁっ!?」


 「そうじゃあ! 飲み込みが早いのう!!

 好きじゃぞ、そういう男はぁ!!

 ぎゃうううって抱き締めて欲しいくらいになっ!!」


そ、それは是非に・・・って違う!

有り得ない・・・そもそもこの状況でどうやって生きているというんだ?

 

 「あにきぃ! オレがわかるかぁ!?

 カイゼルシュタットだぁ!! あんたの弟だぞぉ!!

 頼む! オレの名を言ってみてくれぇ!!」


肉の塊は、目の前のカイゼルシュタットに向けて目をギョロギョロ見開いてはいるが、

その口から洩れるのは「あおだうああづいdぁxjかお」とか判別不能の声だけだ。

何か喋ろうとはしているみたいだが、それが意味ある言葉なのか、ただの反射なのかそれすらもわからない。


 「有り得ない! この状態でどうやって生きているっていうんだ!?

 そもそもこんな地面に埋められて、食べ物はどうしてる!?」

 「クッカッカ!

 言ったろう、融合と!!

 そいつらにはワシの体組織も融合させてワシの眷属化としておる!!

 ワシと同じように土の下に繋がりを持たせておけば、生存可能な範囲で飲食は不要となるのじゃ!!

 ・・・ただまぁ、地面から精気を吸い上げるだけでは、栄養が足りるとは言い難いようでな、

 ワシが回収できる栄養も、最近では物足りぬと思っておった所じゃ。

 生きながらえさせて長く少しずつ栄養をもらうか、

 殺してでもその場で一気に大量の栄養を取るか・・・判断に迷うのう?」


 「くっ・・・!

 彼らを元には戻せるのか・・・!?」

 「クッカッカ、あるわけなかろう、そんな方法!!

 削いだ部分が残っておればまだ繋げ直せたかもしれんがな?

 そんなものは地面に埋めて我が栄養の一部にさせてもらったわ!!

 おっと、それから同じようにくっつけた者達がワシの後ろの茂みの中にもまだおるぞ?

 一か所に集中させてしまうと、地面の栄養を吸い尽くしてしまうようでな、

 ある程度、距離を離しておかんとな。」


 「糞野郎!! このクソ妖精が!!

 許さねぇ! 許さねぇぞ、ちくしょーっ!!」

カイゼルシュタットが怒りを露わにする。


・・・当たり前だよな。

もし、この妖精、アルラが人間にとって友好な個体だったら、

仲良く・・・うん、いろんな意味で仲良くしたいところだったが・・・、

仕方ない、ただ最後に確認を・・・。


 「カイゼルシュタット・・・君の気持はわかるが念のために確認させてくれ、

 妖精アルラ! 僕ら人間と妖精は必ずしも敵対するというものではない。

 だが、君がこの後も人間を捕食するというなら、僕らは君を討伐せねばならない。

 この先、人間を君が襲わないというなら・・・」


カイゼルシュタットは、僕に最後まで喋る事を許してくれないようだ。

 「ふざけるなっ!!

 兄貴たちをこうしただけでギルティだっ!!

 こいつを生かす選択なんざ有り得ねぇっ!!」


だから頼むから少し待ってくれ、カイゼルシュタット・・・。

だが、残念なことにこちらの女性陣も同じ意見か・・・。


 「アレン様、コミュニケーションは可能なようですが、既に魔石奪取の依頼を私たちは受けています。

 そしてその依頼の前提にあったのは、この妖精が人間に害為す存在と認められていたから。

 それが確認できた段階で、もはや問答無用です。

 私たちは速やかに!

 この妖精の討伐にかかるべきですっ!」


わかってる、ミコノの意見が正論だ。

・・・ただ彼女の言葉の節々に、生理的な嫌悪感が上乗せされていることも十分感じ取れる。


そう、これは自然界の理・・・生命連鎖の法則を越えた存在だ。

妖精アルラの存在を許してはならない。


 「わかったよ、カイゼルシュタット、ミコノ・・・。

 人間の幼女の姿をした者を斬り殺す事に、ちょっと抵抗があったんで、念のために聞いてみたんだけどね・・・。

 君らの言い分は正しいと思う。」

 


 「アレン様、

 身分や外見で差別することもなく、全ての女性に優しいアレン様のことは、このミコノ、常に敬意をもってあなたに仕えさせていただいておりますが・・・、

 『あれ』は人間ではありません!!

 魔物です!!

 しかも人間の男を惑わせ狂わせる種類のものです!!

 一切の情けは無用、必ずこの場で息の根を止めるべきですっ!!」


カイゼルシュタットはともかく、ミコノの反応は大げさじゃないかっ?

もしかして妖精の外見的な姿に、女性の部分で反発しているんじゃないのか?

あ、僕は一応、身分で女性差別は決してしないけど、

外見は気にするよ?

ただ、それを大っぴらに表に出すと、みんなの僕を見る目が変わるだろ?

だから優しいフリをしてるだけ。


 「・・・ふーっ、ということだ、妖精アルラ。

 覚悟はいいかい?

 君のユニークスキルは脅威だし、妖精という事で魔力の高さも中々なのだろう。

 けれど、君の弱点もわかってる。

 ここから動けないんだってね?

 ならこの人数で力押しさせてもらう。

 君に勝ち目は・・・ない!!」


ところが妖精アルラの様子に焦った感じはない。

こちらは狐獣人オルベも、オーガバスターズのランス使いも既に態勢を持ち直した。

全員、戦闘準備は完了である。


それどころかアルラは、またあの挑発的な笑みを浮かべたのだ。

そして・・・


彼女は右足をあげる・・・


ボコッ・・・


地面から普通の女の子と変わらない素足が引き抜かれた。

滑らかな肌の膝小僧がテカリと煌く。

もちろん、足元は土が付着して泥だらけだが、何の変哲もない・・・あ。


 「クッカッカ・・・

 ここから動けないというのは間違いではないが、正しくもない。

 単にワシの栄養を得る手段が、ここの土地からという話でしかない。

 一時的ならこうやって足を抜いてそこら辺を歩き回ることも出来る。

 また後でここに戻ってくれば良いだけじゃ。

 ・・・それより、

 今、思い付いたのじゃが、ワシの栄養を・・・そなたたち人間から常時入手できるのなら・・・


 この森に閉じこもっておく必要もないのかのぉ!?」



うっ・・・


 「アレン様・・・それはかなり危険な展開と言わざるを得ません!

 それこそあのチェンバー村の長老様が危惧した状況でしょう、

 なんとしてもこの場でケリをつけねば・・・!」


う、うん、その通りだ、ミコノ。

で、でも、ごめんよ、

僕が唸ったのは・・・それでなく・・・

妖精アルラが片足をあげたから・・・その・・・彼女の股間が僕の目にはっきりと・・・。


そしてそれは僕だけじゃなかったようだ。



 「おやぁ?

 どうした男どもぉ?

 ワシの股間に視線が集中しておるぞぉ?

 ああ、そうかぁ!

 そういえば、後ろで白骨化してる者も、みんなワシの中に入りたがっておったものなぁ?

 良いぞぉ? ワシの中は気持ちいいらしいな?

 ワシの割れ目は一つしかないから順番に来てもらうしかないが、

 遠慮することはない。

 うむうむ、最初は加減が分からずに人間を死なせてしまったが、

 もう、大丈夫じゃ、

 安心してワシの局部で腰を振るがよい。

 全部受け止めてやるとも。

  

 ああ、そうそう、そこの金髪男のさっきの話じゃがな?

 ワシは人間と敵対しようなぞ、一切思ってないぞ?

 共存じゃ!

 ワシは人間に快楽を与える!

 おぬしら人間はその精気をワシに与える!

 ギブアンドテイクというやつじゃな!!」


うっ、そう、それが本当なら討伐する必要ないんじゃないか?

べ、別に僕が彼女といたしたいとか、そういう話じゃなくてさ?

そっ、そのそうだな、女の子に一生縁がないような哀れな男たちの救いにならないかな?


気色悪い他人の男とカラダを繋げられるのはダメだけど、それさえしないでいてくれれば・・・


 「ふざけないで下さいッ!!

 そんなこと許されるはずないでしょうっ!! 穢らわしいっ!!」


あ、ダメだ、ミコノが完全にぶち切れてる。


 「オラァ、テメェラもなに腑抜けてんだァッ!!

 一気にいくぞぉぉっ!!」

カイゼルシュタットも仲間に檄を飛ばす。


僕とオーガバスターズの数人だけが迷ってただけだよね。

仕方ない・・・

あ、ミコノだけじゃないか、

オルベもライザもミストレイもみんなやる気だ・・・。


 「フムゥ、仕方ないのう?

 では・・・すまんが女どもは生かしておく理由がない。

 全員土の下に埋めてくれる。

 だが、男どもは安心せよ?

 闘いが終わっても殺すつもりはないからな?

 なに? 怪我をしても死なない限り、ワシなら生かせ続けられるからな、

 毎晩毎晩、ワシと抱き合おうな?

 ワシの腹の中をお前たちの精気で、好きなだけ満たすとよかろう・・・。」

 

アルラは自らの下腹を両手で撫でまわす。

まるで、いつでも好きな時に入れていいよ、と言ってくれるみたいだ。


うちの子たちも可愛いしサービス精神満点だけど、そこまで言ってくれる子なんかいやしないし・・・これ、


今回・・・わざと負けても




 

融合した人たちの描写が、思ったより難しかったです。

いつか、表現書き直すかも。


そして


いぬ

「姐さん! ライバル出現ですよっ!!」

うりぃ

「アホかあっ!!

体型以外どこもかぶっとらんわあっ!!」

いぬ

「え、でも男の子たちを手玉にとったりとか、ドS一直線なところとか。」

うりぃ

「ウチはカラダやエロを売りにせんじゃろがあっ!!」

いぬ

「そう言えば姐さんは珍しく、登場人物たちの中でも清純派(笑)でしたよね?」

うりぃ

「いま、おまえ、鼻で笑うたな・・・?」


いぬ

「えっ、あっ、そのっ!?」

うりぃ 

「久しぶりに見せてもらおか、その不死身のカラダ。」

いぬ

「やっ、やめてください、不死身でも痛いものは痛いんですってばっ!?」

うりぃ

「さて! ここに取り出したりますはローズメリー嬢から借りてきました黒十字団特製ジェットハンマーっ!!」

いぬ

「や! やめてくださいっ!

そんなものでぶっ叩かれたら肉片も残らないじゃないですかって! ちょ!!

ま、待ってっ、あ、姐さんっ!?

あーーーーっ!!」




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